8月26日(月)、東京地裁(登石郁朗裁判長)は、
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ふじのフィルター
小沢一郎氏の政治資金団体「陸山会」が正規の手続きを踏んで、4億円を支払い普通に土地を購入したことについての裁判で、
小沢事務所の会計処理について違法性を認定し、「合理的説明なく4億円の存在を隠そうとした」と述べた。訴因にない水谷建設からの1億円の裏献金についても検察側主張を認めるという別件裁判を行い、
元事務担当者の衆院議員、石川知裕被告(38)=禁錮2年、執行猶予3年
後任の事務担当者、池田光智被告(34)=禁錮1年、執行猶予3年
西松建設か らの違法献金事件でも有罪とされた元公設第1秘書、大久保隆規被告(50)=禁錮3年、執行猶予5年
という不当な判決を出した。
ま、官僚利権(例:八ッ場ダム・米軍基地建設・原発建設)といういわゆる官僚と自民党利権議員と一部の業界が結託して特別会計300兆円を独占的に使い回している特別会計利権を廃絶し、子ども手当や農家への個別保障や高校無償化などで、国民へ財源を回し、国民全体の生活を豊かにしようという小沢一郎氏の「国民の生活が第一」という政策が、特別会計利権を守っている検察に狙われ、検察の仲間である裁判所によって不当判決を下されたものであり、特別会計利権を守る役割を裁判所は見事に果たしたものだったと、私はみなしている。
特別会計利権の最後の砦として裁判所は存在しているのだから、私達にとっては不当な裁判が彼らにとっては通常の仕事なのだと理解するべきだ。想定内の不当判決であり、驚くに値しない。
6月の段階で、東京地裁は「陸山会」事件にかかわるほとんどの供述調書を「でっち上げ」と認め不採用にしたので、もしやと期待させられたが、期待する方が間違っていたと改めて思った。裁判所は、正しい結論を出すところではなくて、特別会計既得権益を守るための結論を出して、決着させるところだ。今回の検察調書不採用は、期待感を持たせておいて、より深い奈落の底に突き落とすためのパフォーマンスだったのかもね。
検察と裁判所は、「特別会計特権死守」=「国民主権否定」=「小沢一郎首相阻止」が至上命題として与えられていた使命だったわけだから、その目的に向かってまっしぐらに働いたということ。裁判官は、よくやったと頭をなでられて、出世できて・・・ということになるんでしょうね。
ここでおさらい。
【陸山会事件とは】
一言で言えば、検察のでっち上げ事件。
毎日毎日、記者クラブマスコミにより、テレビ新聞で怒涛のように報道された内容として、聴衆の潜在意識の底に沈められてものとして、以下の二つがある。
1、西松建設がダミー政治団体を通じて、小沢氏の政治資金団体へ裏献金をした。検察は大久保公設秘書が受領したとして、大久保秘書を逮捕した。
検察が問題とした西松政治団体は、「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」の二つであったが、この政治団体は、事務所も借り、家賃や給料も団体が持っていたという実態のある団体であり、ダミーではなかった。(ダミーという言い方には不満がある。ペーパーというべき。政治団体はすべからくどこかのダミー。ダミーには実態があっておかしくない)
しかも、検察が裏金としている西松政治団体からの献金は、政治資金収支報告書に 記載されている表のお金。
つまり、西松政治団体は、実態のある団体で、その献金は陸山会の政治資金収支報告書に記載されていたいうまったく合法的なもので、違法性はどこにもない。つまり、西松裏献金事件は消滅した。すると、検察は、西松裏献金では公判が維持できなくなり、「陸山会不動産取得期ズレ」を訴因に加えるという訴因変更を地裁に申し立て、地裁はこれを認めるという前代未聞のことが行われた。このこと自体がとてつもなく異常。
2、石川智弘元秘書は、水谷建設からの裏献金1億円を受領したとするもの。
マスゴミ総動員で、小沢一郎「お金に汚い古い政治家」という悪党印象操作が行われるなか、TBS朝ズバみのもんたが、一段とすごい捏造報道をした。
言うだけ野暮―― 土佐の酔鯨をご覧あれ。
報道の内容は、
水谷建設側の5人は、
2004年10月15日に、
都内のホテル喫茶店で、
5000万円を、
お土産用みたいな、絵が描いてあって外側がナイロンでビニールで保護してるような紙袋に入れて渡した。
特捜部はこうした裏献金が東京世田谷の土地購入の原資に充てられた疑いが強いと見て調べています。
というもの。
この証言をした「水谷建設に近い関係者」という男性は、後日「日刊ゲンダイ」の取材に応じている。
男性は本当に2004年10月5日なのかと問われて、
「5、6年前のことを覚えている人はいないでしょう。1週間前の夕食さえ覚えていないのに」、「04年10月15日とは言っていない。暑くて酒を飲もうとホテルに立ち寄った。水谷の当時の川村社長、小野専務がいた。その日はホテルのクーラーが涼しかったことは覚えている」と答えている。
また、金の受け渡しは見たのか、なぜ金とわかったのか、と問われて、
「正直に言うと、知人から『聞いた』話も番組に入っている。あんなに大きく取り上げられたから、ビックリして知人に確認したが、『話は間違いない』と言っていた」と、友人からの伝聞を自分の直接目撃として話したことも自白している。
石川議員を見たのは確かかとの質問にも、
「石川は以前(別の)グランドパレスホテルで見たことがある」と答えており、石川議員を見たという証言も虚偽だったことが日刊ゲンダイの取材で明らかになっている。
それでも、TBSの広報部は「「私どもが取材した方は、放送した通りの証言をしており、放送内容には何ら間違いはありません」と回答している。
《第13回前半》陸山会公判傍聴記 ── 水谷建設元運転手が調書の内容を否定「ハラがたってます」
水谷建設の元専属運転手が弁護側の証人として出廷。ウラ金を渡したとされる時期に社用車の運転手をしていたのは彼だけで、これもまた重要な証言となる。
>>>>>>
(──は弁護人、「」内は元運転手)
── 川村社長を全日空ホテルに送ったときは、出発の直前に指示されたとの供述がありますが
「日常的にどこに行くのかは直前に言われることもあったので、こういうことを言いました」
── ということは、特定の時期の話ではなくて、一般的な話だったということですね
「はい」
── 検事は、その説明を(特定の日付の話であるかのような)こんな書き方をしたのですか
「はい」
── 調書を訂正するのなら、どのように訂正したいですか
「この日の記憶がほとんどなかったので、(日付を)限定できるということはないと思います。(検事には)この当時の記憶がほとんどなかったので『送った記憶がない』と言ったのですが、こういう調書になってしまいました」
── 検事から手荷物について聞かれたことについては
「手荷物については一般的なことで言ったので、川村社長を全日空ホテルに送った時の話をしたわけではないです」
── 調書にサインを求められたとき、どのように感じましたか
「10月15日ということで限定していたので、不安を感じました」
── 検事にはどのように話しましたか
「10月15日について限定されていることを指摘して、『サインできません』と言いました」
── 検事はどう言いましたか
「『サインしてもらわないと困る』と。私が『10月15日に限定しているのは直せないのですか』と聞いたら『直せない』と言われました」
── サインをしなくちゃいけないとも言われたのですか
「『サインして下さい』と言われたので、『サインはできません』と申し上げたのですが、『これは今日あなたが話したことをまとめたものだ』と」
── なぜサインしてしまったのですか
「『サインをしなきゃいけない』と言われました」
── 当時はなぜ(10月15日のことについて)聞かれているのかわからなかったのではないですか
「はい」
── サインしたことで後悔はしていますか
「10月15日に限定されたことが、私には覚えがありませんので、こういう書き方をされたのは直してほしいとおもっています」
── こういう調書がつくられたことについては
「できるならば、日付は削除してほしいです」
── こういう調書ができたことについて、どのように感じていましたか
「多少、ハラがたっていますね」
── 04年10月15日に、川村元社長を全日空ホテルに送ったという記憶はないんですね
「はい」
《第13回後半》陸山会公判傍聴記 ── 水谷建設元会長が語る「裏ガネ渡しの流儀」
弁護人の尋問
── 政治家に金を渡したことは
「あります」
── そういうときのルールとはどんなものですか
「北海道、東京、九州といろいろありますけど、カネは朝に持って出て、着いた時に渡すことにしていました。当日が無理な場合は、前日に持って行きます。あと、できるだけ第三者に入ってもらうようにしていました」
── 川村元社長は法廷では04年10月15日の午後に大久保の使者である石川に渡したと話しました。川村元社長は、金はその2日前の13日に東京に運んでもらって、しかも見届け人も入れずに渡したということですが
「私とは認識の差がだいぶありますので、これを言うとややこしくなりますので・・」
── というのは
「川村君が出張する前に私に連絡がありまして、出張から帰ってきた翌日に渡すと。それで14日に専務と一緒に渡すよう言ったつもりなんです」
── 川村元社長は一人で渡したと言っていますが、見届け人については
「見届け人は・・いなかったんですかね。ちょっと考えづらいんですけど」
── こういった金を渡す時の配慮は誰が指示したのですか
「川村君にしてみればはじめてのことですので、専務にも行かせたんですけど、そこが不明朗になっています」
── 川村元社長はどのように話していましたか
「私には『大久保さんに渡した』と報告を受けました」
── 川村元社長は石川氏に渡したと話していますが
「もし私であれば、渡した時に約束した人(※大久保氏のこと)に電話して、預かり証をもらっていますし、そもそも一人で行くことはないです」
検察官による尋問では、水谷元会長が5000万円を手配した時のことについてたずね、水谷元会長は「管理部長に『お金を◯日までに用意して、◯日の◯時までに東京に持って行きなさいと指示しました」と証言する。
裁判官の尋問
── 本件で問題となっている5000万円について、専務には話をしたのですか
「お金を持って行って、できるだけ(受け渡し場所に)一緒に行ってこいという話をしたのですが」
── 電話ですか、直接ですか
「電話だと思います」
── そのとき、専務はどこにいたのですか
「静岡だと思います」
── その時に金額の話をしましたか
「言ってないと思います」
── 管理部長にはどのような話をしたのですか
「『社長から聞いていると思うけど、14日に必要だから』と話しました」
── 中村さんに金額は言いましたか
「5000万円と言いました」
TBS朝ズバみのもんたでは、水谷建設側5人が石川氏に裏金5千万を渡したことになっているが、水谷建設元会長証言では、川村元社長が、立会人もなく一人で大久保元秘書に「5000万円」を渡したとなる。川村元社長は立会人なしに、会社の公金5000万円を持ち出したとすると、もしかすると、これって、川村元社長が懐へ入れたってことない?ま、とにかく、石川氏に裏金5000万円を手渡したとする証言は、川村元社長だけからしか出ていない。
検察は、西松裏献金があったとするストーリーや水谷裏献金が陸山会の不動産購入の原資になっているというストーリーを描いて起訴しようとしたが、西松は合法的表献金であり、水谷建設裏献金については、証拠が河村元社長一人の証言しかなく、しかも大久保氏に渡したということなら、石川氏に渡したというストーリと辻褄が合わないではないの。というわけで、検察は、西松と水谷の裏献金は起訴事実にすることができなかった。
検察は行き詰まり、もしそうであれば、訂正すればいいだけの案件↓で、石川議員と大久保元公設秘書と池田私設秘書を起訴する。
●「陸山会」の不動産購入日時がズレて記載されていたことを虚偽記載として、政治資金規正法違反で、起訴する。
ただの期ズレは、訂正で済むはずのものであるが、この期ズレも実は全くあたらない。陸山会では、完璧な会計報告がなされていた。長くなるので、説明は省く。
今回、東京地裁(登石郁朗裁判長)が下した判決は、小沢事務所の会計処理について違法性を認定し、「合理的説明なく4億円の存在を隠そうとした」と述べた。そして、何よりも異常なのは、訴因から排除されて裁判の対象外であった、水谷建設からの1億円の裏献金について、検察側主張を認めたという別件裁判が行われたことである。
日本の裁判は、特定利権階層を守るためならは、何でもありなのだということを恥も外聞もかなぐり捨てて白昼の下に見せつけたのが、この裁判だったと言えるだろう。
特定利権階層の一部をなしている記者クラブマスコミが、裁判を正当化して、小沢排除にまた毎日虚偽報道を続けることだろう。
そして、共産党を含む野党がそろい踏みで、石川議員や小沢議員に議員辞職勧告を求めるというから、この国では、与野党議員が利権階層の一部となって働いている現実を思い知らされることになった。野田首相の顔を見て、小沢氏や小沢派議員に対する野党の攻撃に対しては喜んでいる印象を受ける。民主党の野田現政権や菅前政権などは自分たちも自民党のように利権階層に加わりたいと思っているのではないだろうか。
つまりは、私達が、ロクデナシを議員に選んでいることが一番の問題だという結論を得たのだと思う。