小沢さんはポストを欲しがらない。派閥議員に対する猟官活動もしない。それは、代表が決定すべきこと、と正論まっしぐら。それが「お天道様が見ている」「天命に遊ぶ」にも通じる小沢イズムなのだろう。しかし、あえて申し上げる。今回の代表選挙において支持候補を一本化するなら、ポストを要求すべきです。
鳩山政権下でも「小沢氏の功績を考えれば当然、小沢グループから何人かは閣僚になるだろう」と想定していたら、誰一人起用されなかった。起用されたのは、松下政経塾出身のテレビ受けする議員ばかりだった。第一次菅政権においても、田中真紀子氏をはじめとする票を貸したのだから、当然、忖度されるだろうと想定したら、案の定、誰も起用されなかった。あげく、第二次菅政権においてはモウレツな小沢グループパージが行われた。結果、小沢氏は座敷牢に長く繋がれることになった。
残念ながら、永田町においては、お天道様は西から登る様だ。今回の総理交代は震災下だから、大幅な閣僚の交代は難しい。居抜きになる可能性が大きい。西岡参議院議長は以前のインタビューで「総理の交代など三日でできる」と語っておられたが、それは居抜きが前提であり、閣僚の交代によって引継ぎやブリーフィングなどの時間は割けないのだろうし、身体検査も難しい、ということになる。
だから、せめて、ポイントになるポジションだけでも取りにいって頂きたい。法務大臣/さすがに明からさまに一新会小沢グループの議員は厳しいが、検察改革に並々ならぬ意欲を持つ「辻 恵氏」は他グループながら、必ず仙谷の暗躍を防いでくれる。後は党・国会の人事である。これは閣僚と異なり、比較的自由に変更が可能だろう。
幹事長人事はキーポイントになる。いつまでも議会の構成を有利に運べず自民党の政策丸呑みでは、次期参議院選挙も惨敗は必至である。小沢氏の人脈を生かして、衆議院で後20人、入党または連立により、2/3議席で再議決が可能な体制にしなければならない。少数政党や無所属議員の一本釣りも必要になる。
その上で、自民党・公明党との政策協議に応じる。武器を持たずに丸腰で協議するのとは大きな違いがある。幹事長と国対委員長を小鳩グループで押さえて頂きたい。その上で、徹底排除された党代表代行・倫理委員会委員のポストを必ず手にして頂きたい。新内閣の仙石プランが既に報じられている。官房長官は細野氏か蓮舫氏が取りただされている。幹事長は仙谷氏自身だという。
彼の頭には「震災だから、内閣の改造は最少に」という考えはない。内閣・党幹部を国民受けする布陣にして完全に仕切り、来年9月の代表選挙を有利に運び、またもや疑惑の党員・サポーター選挙も辞さない可能性すらある。
またもや小沢グループは冷や飯食い・窓際族である。小沢裁判も控えている。この際、代表選挙は重要である。国政選挙で勝っても党内闘争で負け続けの小沢グループは、戦略を練り、支持候補には人事に関する一筆を取り、勝たねば明日はないと思って欲しい。
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