小沢元代表、菅・岡田氏のマニフェスト不履行陳謝を痛烈批判「『間違ってました。さようなら』では全くの嘘つきになってしまう」
http://news.nicovideo.jp/watch/nw93106
NCN 2011年7月28日(木)21時26分配信
民主党の小沢一郎元代表は2011年7月28日に行われた自由報道協会主催の会見で、政権交代の原動力となった2009年の総選挙で民主党が掲げたマニフェストの不履行に関して、21日に岡田克也幹事長が、翌22日に菅直人首相が陳謝した件について、「(マニフェストを掲げて国民から)政権をもらった。100%やれとは国民の皆さんも思っていない。しかし約束したのだから、それを実現するための努力は一生懸命やるべきだ」と語った。さらに「『こんなこと間違ってました。さようなら』というのでは、これはもう全くの嘘つきになってしまう」と菅首相、岡田幹事長らを強く非難した。
また、次期総理の条件については「個別(政策)の話というよりも、自分自身の責任で決断できる人。それで約束を守る。もっと大きく言えば、みんなが信頼できる人」が次の日本のリーダーにふさわしいと述べた。
■小沢一郎元代表とニコニコ動画記者(七尾功)とのやりとり
七尾記者: 先ほどの小沢さんの発言で小沢元代表は民主党の中から変えていくと理解しました。ネットでは以前から高い支持がある小沢元代表ですが、今やTV、新聞の行う世論調査でも軒並み上位に顔を出しています。しかし小沢さんは現時点では民主党の次期代表選にたつことができない状況です。そこでお訊きしたいのですが、次の日本の総理に必要な条件は何でしょうか。マニフェストについて、消費税について、復興政策について、小沢さんが政策的な意味で合意でき得る次期総理の条件について教えてください。
小沢一郎元代表: 自分自身の責任で決断できる人ですね。うん、それで約束を守る。もっと大きく言えば、みんなが信頼できる人。抽象的だけど。個別(政策)の話というよりも、そういう人物がリーダーに今必要なんじゃないでしょうかね。
七尾記者: マニフェストについて菅総理と岡田幹事長は陳謝しました。マニフェストの継続性についてはいかがでしょうか。
小沢一郎元代表: いや、だって、それで選挙したんですもん。それで政権もらったんですもん。全部100%やれとは国民の皆さんも思っていませんよ。だけど約束したんだから、それを実現するための努力は一生懸命やんなさいよ、と。「最初からこんなこと間違ってました。さようなら」というのでは、これはもう全くの嘘つきになってしまうんじゃないでしょうか。
(七尾功)
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小沢氏、新党はつくらず「民主党が原点に帰るのがやりやすい」
http://news.nicovideo.jp/watch/nw93049
NCN 2011年7月28日(木)19時55分配信
民主党の小沢一郎元代表は2011年7月28日、自由報道協会主催の記者会見に出席し、菅直人首相の進退ついて「岡田幹事長や執行部、その他の支持されている方も、『(菅首相が)お盆前にやめる』と言っているので、当面は見守る」と発言した。また、なぜ民主党を出て新党をつくらないのか? という質問に対しては、「最も効果的・効率的に考えれば、民主党が本来の原点に帰るのが一番やりやすい」と述べ、新党をつくらず、民主党が国民の信頼を取り戻すことが大事であると強調した。
小沢氏はこの日、『誰が小沢一郎を殺すのか?』の著者でオランダ人ジャーナリストのカレル・ヴァン・ウォルフレン氏と対談。原子力政策、菅首相、検察、そして金融などさまざまなテーマについて、日本人の特性と日本社会への見解を織り交ぜながら、語り合った。そして、その直後の記者会見で
「民主党への期待は地に落ちて、もはやこのままでは(次期)総選挙の惨敗は火を見るより明らか」
と現政権を批判。菅首相の進退問題については
「岡田幹事長や執行部、その他の支持されている方も、『(菅首相が)お盆前に辞める』と言っているようだ。辞めると言っているのに、辞めさせるのも変なので、当面は見守る。それも全然話が違って辞めないということであれば、それは民主党議員全員が深刻に考え、決断すべき」
と語った。その一方で
「震災という大危機、非常時のときは制度を変革する最大のチャンス。それをやり遂げれば国民の信頼は戻る」
と持論を述べ、地方分権システムの確立や、政治家主導の政治の実現を、今こそなすべきであると主張した。また記者からの「日本に危機感を持っているのになぜ民主党を出て新党をつくらないのか?」という質問に対しては、
「(衆議院の)過半数を取って初めて政策が実行できる。考えられる枠内で、最も効果的・効率的な方法を考えるとすれば、民主党が本来の原点に帰るというのが一番やりやすい」
と新党はつくらないことを明言。民主党が国民の信頼を取り戻すことを重視し、国家主導の迅速な原発事故対応や、マニフェスト継続の努力などが必要であると述べた。
(岩本義和)