【世論調査】「ポスト菅」じり貧の首相候補たち
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110725/stt11072520520009-n1.htm
2011.7.25 20:50 産経新聞
平成23年度第2次補正予算が25日に成立し、菅直人首相の退陣カウントダウンは進んだものの、民主党内の「ポスト菅」に向けた動きは停滞している。産経新聞・FNNの合同世論調査では、「首相にふさわしい政治家」で10%を超える議員は一人もおらず、じり貧の内閣支持率同様に首相候補も埋没気味となった。
民主党議員の中で最も高い支持を集めたのは前原誠司前外相で9・5%。6月25、26日の前回調査では12・1%だったが、内閣や政党支持率の落ち込みが響いたのか10%台を割り込んだ。
これに小沢一郎元代表(7・4%)、岡田克也幹事長(6・4%)、枝野幸男官房長官(6・3%)と続くが、いずれもポスト菅への出馬意欲を示していないうえ、野党トップの石破茂自民党政調会長の9・0%も下回った。
一方、有力候補とみられている野田佳彦財務相は1・8%と低迷し、民主党政権として過去最低の内閣支持率となった首相の1・7%とほぼ互角。野田グループ(花斉会)の一人は「世間受けする人ではないからな…」とため息を漏らすが、閣僚経験者の一人は「閣僚としての仕事ぶりが見えないため」と指摘する。
首相への政策批判を強める原口一博前総務相(2・1%)や、原発政策で首相と対立する海江田万里経産相(1・7%)も、数字上で見る限り首相との違いをアピールできずにいると言えそうだ。
また、世代交代として注目される玄葉光一郎国家戦略担当相(0・7%)や馬淵澄夫前首相補佐官(0・6%)、樽床伸二元国対委員長(0・0%)は1%にも達していない。それだけに、民主党若手議員からは「もう誰が代表になっても同じだ」との悲観論も漏れている。
世論調査の質問と回答
【問】菅内閣を支持するか
支持する16.3(23.0) 支持しない73.1(64.8)
他10.6(12.2)
【問】どの政党を最も支持しているか
民主党 14.1(18.0) 自民党 18.9(19.0)
公明党 5.0(3.6) みんなの党 7.3(5.9)
共産党 2.8(2.6) 社民党 1.4(0.9)
国民新党 0.6(0.4) たちあがれ日本0.6(0.5)
新党改革 0.0(0.0) 他政党 0.8(1.3)
支持政党なし48.0(47.2) 他 0.5(0.6)
【問】菅政権について次のものを評価するか
《首相の人柄》
評価24.5(31.7) 評価しない65.1(60.7)
他 10.4(7.6)
《首相の指導力》
評価6.0(8.0) 評価しない88.8(87.2)
他 5.2(4.8)
《景気・経済対策》
評価8.1(11.0) 評価しない84.3(81.7)
他 7.6(7.3)
《外交・安全保障政策》
評価9.6(13.0) 評価しない78.5(78.3)
他 11.9(8.7)
《東日本大震災での被災者対策、復興対策》
評価17.2(19.1) 評価しない74.8(74.9)
他 8.0(6.0)
《福島第1原発事故への対応》
評価11.7(13.5) 評価しない80.3(80.7)
他 8.0(5.8)
《拉致問題への取り組み》
評価7.6(−) 評価しない77.1(−)
他 15.3(−)
【問】東日本大震災と福島第1原発事故以降の政治状況で次の考えは当てはまるか
《菅首相が具体的な退陣時期を明らかにしないことは適切だ》
思う22.6 思わない71.9 他5.5
《菅首相が2次補正予算と2法案の成立を退陣条件にしたことは納得できる》
思う31.4 思わない58.4 他10.2
《菅首相は3条件が成立しない場合でも退陣すべきだ》
思う76.1 思わない18.4 他5.5
《菅首相が衆院の解散を行うべきではない》
思う57.7 思わない31.1 他11.2
《菅首相が「脱原発依存社会」を目指す考えを示したことは評価できる》
思う64.3 思わない27.4 他8.3
《菅首相が「脱原発依存」は内閣の方針でなく「個人の考え」としたのは無責任だ》
思う75.0 思わない19.6 他5.4
《各地で電力不足の懸念が高まっているのは菅首相の言動によるところが大きい》
思う32.2 思わない59.3 他8.5
《菅首相の言動は政権の延命が狙いと見られても仕方ない》
思う73.7 思わない20.3 他6.0
《民主党の若手・中堅議員が菅首相の即時退陣を要求していることは理解できる》
思う65.5 思わない29.9 他4.6
《慣例に反しても今国会で野党がもう一度内閣不信任決議案を出しても構わない》
思う61.3 思わない28.4 他10.3
《菅首相が退陣を先延ばしする場合は閣僚や党執行部は辞任してでも退陣を迫るべきだ》
思う55.3 思わない35.1 他9.6
《「脱原発」を争点に衆院の解散・総選挙を行うのは適切だ》
思う31.9 思わない58.1 他10.0
《菅首相の続投で政治の停滞が生じている》
思う76.4 思わない18.4 他5.2
《福島第1原発事故は順調に収束に向かっている》
思う19.7 思わない70.6 他9.7
《再生可能エネルギー買い取り制度は導入すべきだ》
思う71.3 思わない15.7 他13.0
《再生可能エネルギー買い取り制度導入で電気料金が値上がりしても仕方ない》
思う62.8 思わない32.1 他5.1
《菅首相や岡田幹事長が平成21年マニフェストで陳謝したが選挙をやり直してほしい》
思う54.9 思わない38.9 他6.2
【問】菅首相が具体的な退陣時期を表明しないことでもっとも影響が出ているものはどれか
大震災の復旧・復興24.0 原発事故の収束12.1 外交・安全保障7.6
政策の遂行8.0 政治に対する信頼感23.1 景気・経済情勢15.0
特に影響はない7.6 他2.6
【問】退陣表明をした菅首相はいつごろ辞任すべきか
今すぐ28.4(26.8)
8月末まで延長された今国会の会期中36.5(37.0)
年内14.7(13.9)
来年初め4.8(5.5)
辞める必要はない12.9(14.1)
他2.7(2.7)
【問】今、日本の首相にふさわしいのは誰か
枝野幸男 6.3(9.0) 岡田克也 6.4(5.5)
小沢一郎 7.4(5.7) 小沢鋭仁 0.2(0.1)
海江田万里1.7(1.3) 鹿野道彦 0.1(0.4)
菅直人 1.7(2.3) 玄葉光一郎0.7(0.8)
仙谷由人 0.4(0.9) 樽床伸二 0.0(0.1)
野田佳彦 1.8(2.6) 原口一博 2.1(−)
細野豪志 0.2(−) 前原誠司 9.5(12.1)
馬淵澄夫 0.6(0.1) 亀井静香 1.5(2.9)
石原伸晃 3.5(−) 石破茂 9.0(8.8)
谷垣禎一 1.2(2.0) 渡辺喜美 2.7(−)
舛添要一 4.3(−)
その他の与野党議員4.8(−)
ふさわしい人はいない30.6(32.6)
他3.3(5.7)
【問】次の衆院選はいつごろ行うのが適切か
なるべく早く25.7(15.3)
菅内閣の次の内閣が発足したらすぐ36.5(34.4)
衆院の任期満了または近い再来年34.6(45.4)
他3.2(4.9)
【問】いま衆院選が行われるなら比例代表でどの政党に投票するか
民主党 20.3(26.0) 自民党 30.0(29.0)
公明党 6.0(4.4) みんなの党 13.0(12.4)
共産党 4.4(3.7) 社民党 2.1(1.4)
国民新党1.1(1.2) たちあがれ日本0.8(1.5)
新党改革0.6(0.5) その他の政党11.5(10.6)
他 10.2(9.3)
【問】今後の国内の原発をどうすべきか
増やすべきだ1.2
現状の数を維持すべきだ13.4
数を減らした上で残すべきだ31.5
段階的に減らしてすべてなくすべきだ42.0
できるだけ早くすべてなくすべきだ9.7
他2.2
【問】東京都が2020年の夏のオリンピックの開催地に立候補したことは
賛成54.8
反対40.2
他5.0
(注)数字は%。カッコ内の数字は前回6月25、26日の本社・FNN合同世論調査結果。(−)は前回データなし。「他」は「分からない」「言えない」など。
◇
■世論調査の方法 調査エリアごとの性別・年齢構成に合わせ、電話番号を無作為に発生させるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)方式で電話をかけ、算出した回答数が得られるまで調査を行った。調査対象は全国の成年男女1000人。
http://www.asyura2.com/11/senkyo117/msg/177.html