04. 2011年7月21日 19:43:21: Pj82T22SRI
>>04ユーロを深淵から救う「共同債」、メルケル独首相も最後に受け入れか
7月21日(ブルームバーグ):ドイツのメルケル首相は、ユーロ圏を分裂させかねない債務危機を食い止めるため、ユーロ圏共同債発行への反対撤回を迫られそうだ。
ユーロ圏共同債構想を阻む主な障害となっているのがメルケル首相。イタリアとスペインの10年国債利回りがユーロ導入後の最高水準に達し、欧州の中核国に債務危機が感染する兆しが表れる中で、同首相は最終的に強硬姿勢を軟化させる可能性がある。
ドイツ政府経済諮問委員会(5賢人委員会)のペーター・ボーフィンガー委員は電話取材で、「イタリアに対する大掛かりな投機攻撃という底知れない深淵をEU首脳はのぞき込んだ」とした上で、そうなった以上、メルケル首相はユーロ圏共同債を受け入れざるを得ないだろうと発言。「それは転換点になるだろう。全ての未償還債務に対する共同の保証が必要になる」と付け加えた。
ジェフリーズ・インターナショナルのエコノミスト、マルシェル・アレクサンドロビッチ氏(ロンドン在勤)らの試算によれば、10年物ユーロ圏共同債の金利は4.8%前後と現在のドイツ国債利回りを2ポイント前後上回り、ドイツの年間の利払い負担は440億ユーロ(約4兆9500億円)相当増えると予想される。
メルケル首相は政治の良き師であり、欧州統合に懐疑的なドイツ国民にユーロ導入を受け入れさせたコール元首相の遺産と、他のユーロ圏諸国の救済に不快感を抱く有権者との間で、揺れ動いている。ユーロ圏共同債構想については、高債務国政府に財政規律を迫る圧力が緩むとして拒否。ザイベルト首相報道官は15日、ドイツ政府の立場が変わっていないことを確認した。
事実上の補助金
一方、イタリアのトレモンティ財務相やアイルランドのギルモア外相のほか、世界最大の債券ファンドを運用する米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)もユーロ圏共同債を支持している。ジェフリーズのアレクサンドロビッチ氏は「ユーロ圏に富める国から貧しい国への補助金が存在するのは厳然たる事実だ。ショーを続けるには、ユーロ圏共同債の導入が不可欠だ」と話している。
記事に関する記者への問い合わせ先:Tony Czuczka in Brussels at aczuczka@bloomberg.net;Simon Kennedy in Brussels at skennedy4@bloomberg.net
記事に関するエディターへの問い合わせ先:John Fraher at jfraher@bloomberg.net
更新日時: 2011/07/21 10:55 JST
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