09. 2011年7月09日 14:32:57: esmsVHFkrM
植草の言うとおりだ。
ストレステストのどこが気に入らないと言うのだ。
現にこれのおかげで玄海原発の再稼動は土壇場で阻止された。玄海は止まったままだし、これが駄目なら他の原発も動かない。ストレステストで揉んでいるうちに他の稼動中の原発も随時定期点検に入る。つまり、ストレステストを使えば原発全停止に追い込む展望が出てくると言うことだ。
これは、原発反対を望む日本人にとっては夢のような状況だ。また、逆に原発の意地と更なる推進を望む屑どもにとっては悪夢だろう。
ストレステストについてこれからもめればいいだけの話だ。安全性を確かめるテストなのだから、その前提は現実的なものでなくてはならないと言うことについて表立って反対することは難しい。であれば、当然、地震の規模はマグニテュード9以上、津波の高さは凍傷東電が主張していたはずの18メートルだろう。大震災においては当然伝漸減喪失で、インフラは壊滅状態だから電源復旧も数ヶ月以上はかかる。道路も寸断されているから電源車がすぐ駆けつけることなんかできない。
当然原子力村の連中は、ストレステストにおける想定の是非をああでもないこうでもないと言ってくるはずだが、議論の環境はこっちに有利だ。何しろ、東電も保安院も今まで、今回福島原発事故があまりにも巨大な震災と津波のせいだと、地震と津波の規模を自ら大きく言い立ててきたのだから、その規模をストレステストで使わないとの主張はきわめて困難だ。
これに備える設備の手配なんか不可能だし、できるとしても膨大はコストがかかる。また、それを実施するまで再稼動なんかできない。つまり、原発なしでも電気は大丈夫だし、日本は大丈夫だと言うことが誰の目にも明らかになるのに十分な時間が経つまで原発を動かすことなんかできなくなると言うわけだ。
だから、原子力村とその口車に乗せられた馬鹿どもは、何とかしてストレステストを葬ろうとして唐突だとか現地が混乱するとか難癖をつけているわけだ。ストレステストに対する賛否を見ればその人間が真剣に原発を止めようとしているかどうか簡単に分かる。
ストレステスト万々歳だ。