03. 2011年6月08日 08:34:08: FmB0JlnSpg
ついに、江東区も、避難希望地域になった。
これから、政府に頼らず国民自ら土壌調査、水質調査が進めば、
全容が徐々に明らかになっていくことだろう。
以下木下黄太氏のブログから転載します。
メルトダウンからメルトスルーという現実に状況が変化しました。日本のほとんどのニュースでたいしたことがないように語られていますが、メルトスルーは、メルトダウンがいきつくところまでいった、ということです。5月12日にメルトダウンをようやく認め、圧力容器が抜け落ちることは想定内でした。メルトスルーしたというのは、圧力容器を突き抜けていますが、さてその下の格納容器の底に核燃料が残っているか、さらに下まで落ちているかは、判断が出来ません。いずれにしても、究極的な状況であるメルトスルーにまで至っているというのが、現実である事をさらに噛み締めてください。
メルトスルーまで状況がはっきりしてきましたが、この事態は全くはじめてですから、どこに底があるのかわからないのです。文字通り、落ち込んでいます。水冷作戦で完全冷却できるのか?核燃料の在り処がわからない中で、極めて難しい。こんな危険な状態を、ここまで告げなかった政府は明らかにおかしいとしか言えません。
保安院が3月11日から16日までに大気中に放出された放射性物質の量を、77万テラベクレルと2倍に増やしましたが、これはまだまだ過小評価と僕は判断しています。チェルノブイリの7分の1といいますが、恐らく現在出ている総量はこんなものではないと思います。それは、思った以上に広範囲に放射性物質の拡散がすすんでいることが、わかってきているからです。
そうしたことでも、都庁クラブで会見をしながら、ほとんどのニュースがきちんととりあげていない話です。東京都江東区の団体が発表した土壌の数字は、驚きました。僕はチェルノブイリの管理区域にあたるゾーンは都内でもかなり多いと判断していましたが、もうひとつ上の希望移住地域にあたるのがどの程度になるのかは、検討しなければならないと思っていました。もちろん、高濃度に放射性物質が蓄積処理する汚泥処理地域に隣接しているエリアのために、ここまでなっているという見解のようです。汚泥焼却によるセシウムの再拡散も現実です。
このブログやフェイスブックのグループで現在進行している首都圏土壌調査の結果が数週間後(約160箇所なので時間がかかります)には出ますので、これも示すものは大きいと思います。
「江東こどもを守る会」発表した内容です。発表内容は、Bq/kgしかありません。→からは僕が書いている内容です。bq/m2には、原子力安全委員会が文部科学省データについて回答したと65倍でこちらで換算をしてみました。
東部スラッジプラント横グランド
Cs-134 1,780Bq/kg Cs-137 1,920Bq/kg→ 12万4800bq/m2 放射能管理区域
大島小松川公園わんさか広場
Cs-134 2,850Bq/kg Cs-137 3,050Bq/kg →19万8250bq/m2 希望移住区域
チェルノブイリはセシウム137が多く出て、134は多く出ていないはず。
セシウム137(半減期三十年)のみの避難区域の基準は下記のとおりです。
今回はセシウム134(半減期二年)も多く出ていることを考えると、両者を足しこむべきという説もあります。いずれにしても、換算して希望移住区域が都内で出たのは大きいと僕は思います。
チェルノブイリ
148万bq/m2〜 非居住区域
55万5000bq/m2〜148万bq/m2 移住区域
18万5000bq/m2〜55万5000bq/m2 希望移住区域
3万7000bq/m2〜18万5000bq/m2 放射能管理区域
チェルノブイリのことをから考えれば考えるほど、どんどん厳しい感覚になる。これから東京首都圏でおきることと、例えばベラルーシでおきたことは、僕には同じようになるとしか思えないし、こんな単純な事を理解できない人々の感覚が、僕は、本音では理解できないのです。恐らく、日に日にその溝は深まっている気がしています。
「東京退避」を、子どもはもちろん、若い世代、特に妊娠可能な女性は、選択すべきだと、心の底から認識する状況は、いつおきるのだろうか。あなたの未来が失われるかもという話は、誰も承服したくないだろうが。僕の大切な人にだけでも、わかってほしいと強く願う。
http://www.asyura2.com/11/cult8/msg/252.html#c3