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悪逆非道の限りを尽くした、古の独裁帝王は、本人が倒れれば、一応の不幸は終わった。
勿論、同じDNAを受け継いで、コピーされた分だけ質が劣化している「二代目」が、より酷い事をやる、と言う事も有ったが。
基本的には、独りが総てであった。
始皇帝。
玄宗皇帝の晩年。
ネロ。
スターリン。
ヒトラー。
チャウセスク。
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小領主レベルの、残虐な君主は、山ほど居た。
しかしそれらは、あくまで、その悪徳君主「個人」の次元での事だった。
しかるに、我が日本の様な国はと言うと。
面白半分の座興で、家来を塔から飛び降りさせる、とか、身重の女性の腹を割く。
あるいは、政敵の生皮をはぐ、と言う様な「異様な」個人としての残虐な為政者は、居ない。
残虐非道は、その人間の「精神」に留まっているのみ、である。
しかし、「組織」としての非道さは、個人の悪代官に比べると、始末が悪い。
複雑怪奇な「官僚制度」の、隅々までに染み渡った、反国民的性質は、傲慢不遜かつ慇懃無礼で、己達が築いた「利権という城壁」の内側の「秘密に花園」には、何人たりとも侵入させない。
各省庁毎の利権。
省庁の垣根を越えた、連帯して守るべき利権。
それらの形成と成長の為には、骨身を削って努力する。
官僚達は、国民の為に働くのでは無い。
そこに、政治家と財界とが、複雑怪奇に絡み合う。
その「政財官」の総ての利益は、まさに『アンタッチャブル』である。
平素は、それらのからくりは「ひっそり」と守り通され、一般に耳目に触れる事は、先ず無い。
各省庁が、夫々の利権を守る為に、各事業毎に「特殊法人」を作り、国家事業はそこが受ける。
その「特法」が、各事業毎に、引き受け事業体を決める。
その、許認可を裁く為の「特法」。
それらを振り分ける為の「特法」。
各事業分野毎に、管理する為の「特法」。
その度に、予算は抜き取られて行く。
それらの事業体が、仕事を受注する為に、彼等は日夜「接待」と「付け届け」と、有形無形の「利益誘導」をしている。
一度、有る事業体が事業を受注するや、下請け、孫請け、そのまた下請け、と仕事を分配して行く。
その各段階に、夫々の利益誘導が為されている。
特殊法人には、各省庁の「次官レース」からこぼれ落ちた官僚達が下って行く。
年収1000〜2500万円の報酬で。
任期は2年。
その度に退職金が数千万円支払われる。
そして、彼等は「特法」を渡り歩き、10年でウン十億万長者となって行く。
特法に行かなければ、各事業体候補の企業に天下る。
仕事は「省庁との調整」と言う、単なる顔つなぎで、膨大な役員報酬を得る。
特法の理事や、企業の天下りの地位は、複数掛け持ちが当たり前。
考えてもみよう。
一つの国家事業が、実際に機能開始するまでに、投じられる予算の実際の「何分の一」が有効に使われているのだろうか。
その閉鎖回路に便乗して、各組織の権能を円滑に行える様に立ち回る。
夫々の特法と事業体との関係を、円滑にする為の社会的根回し。
省庁と政治家との協力関係(民間では癒着と言う事が多い)円滑にする下地を造り上げる。
それが、マスコミと呼ばれる機関である。
かくして、ニッポンは「政財官+報道機関」が、複雑に絡み合って、相互互助関係をかたち作って来た。
その「秘密の花園」には、一般国民は、立ち入るどころか、覗きみる事さえ出来ない様に、巧みに覆い隠され、その存在を隠し通して来た。
筈だった。
しかし、国民とて、馬鹿では有りません。
そんな事はとっくに承知。
でもあまあ、事がスムーズに動いてくれて、庶民の生活がソコソコ豊かで平和に保たれていれば、別にそれほど目くじらを立てる程の事でもない。
と、鷹揚に構えて来たのでした。
地方の資産家の娘。
立身出世して役人になった男。
功なり名を成した学者の娘。
バイタリティー溢れて、出世の為なら皆をも踏みつける、行動力で政治家になった男。
そのような狭い世界の縁組みを繰り返して、「閨閥」が形成され、日本の支配階級層が、形成されて来た。
エリートと大衆とは、お互いに干渉しあわないで暮らす社会だった。
そこには自ずと「暗黙のルール」が存在する。
その「ルール」を無視して闖入して来たり、乱入して来る輩には、その全組織を上げて排除へとシステムが動く。
「秘密の花園」を犯す輩は、許されない。
そうなると、先の「歴史を彩った」悪代官とは違って、組織の複合体が立ち塞がる社会では、国民としては、悪徳君主に立ち向かう以上に、困難に遭遇するのだ。
なにしろ、警察も、検事も、裁判官も、往々にして弁護士までもが、グルななのだから。
そして、連日連夜の新聞テレビの援護射撃が降り注ぐ。
純朴なる国民は、与えられる情報をすっかり信じ込んでしまうのだ、
刷り込まれた情報が、自分自身の意見だと思い込んで行く。
かくして、世の中は平和に治まり、官僚に寄生する政治家も、政治家に寄生するマスコミも、マスコミに「広告」を出す事で操る財界も、財界の資金で増殖する官僚も、総てが幸せに暮らして来た。
田中角栄氏が現れるまでは。
佐藤栄佐久氏が現れるまでは。
鈴木宗男氏が現れるまでは。
彼等は、自分達の利権構造を否定し、別のラインを作ろうとした。
依て、懲役に処す。
ホリエモン?
『紳士協定』の固い絆を、スニーカーにノーネクタイの、訳の解らない若い奴が、土足で踏み込んできやがった。
事も有ろうに、自分達が苦心して密かに続けて来た「粉飾決算」による利益を、あざ笑うかの如く開けっぴろげな粉飾で、「巨大な」利益を、コンピューターだけで稼ぎやがって。
事も有ろうに。報道機関を買収しよう等と、トチ狂いやがって。
従って、懲役に処す。
誰独り、上告に際して「言い分」など聞いてもらえなかった。
問答無用。
証拠は簡単に、山ほど用意出来る。
何しろ、警察と検察と判事とは、一つなのだから。
「懇親会」等と名乗った『飲み会』で、いつもつるんで遊んでいるのだから。
霞ヶ関は「治外法権」である。
役人が国家なり。
役人が法律なり。
官僚は、自由にさせておいてくれれば、仕事する。
従って、余計な邪魔立てするでない!
とばかりに、蒼々たる人物までも「お縄に」して、自分達の力を誇示して来た。
これで、逆らう奴等出て来る訳無かろう。。。
こんな支配対背に、どうやっタラ立ち向かえると言うのか。
革命を起こして、一人の君主を倒すのとは訳が違う。
ありとあらゆる方面を、総て握られているのだ。
ただ、そんなシステムに採って、唯一「心底怖い」人が居る。
その人物に、好きな様に働かれたら、先輩達が築き上げてきた、後輩達へと受け伝えて行かなければならない、密のながれる「秘密の花園」が、解体されてしまう。
「政財官」打って一丸となって、倒すべし。
みのもんた。
準備抜かりないな?
星浩、準便万端粗そうなきように。
特捜部長も、検事総長も、応援してるからね。
告発状の罪状がなんで有れ、証明不可能だろうとなんだろうと、関係なく、とにかく「イメージ」をぶち壊せ。
名前を傷つけろ。
徹底的に貶めろ。
名誉を破壊せよ。
結審までに、時間をかける。
高裁、最高裁まで、10年はかけていい。
とにかく、あの無能な「菅直人」を引きずり下ろすのはかまわん。
しかし、その後に、『小沢』が出て来る事だけは、断じて許さん。
霞ヶ関、ひいては<後ろ盾の国>までも累が及ぶ、存亡の危機である。
何をやってもかまわん。
『小沢を潰せ』
田中角栄をお縄にした検事のように。
自分も末代までの語りぐさになるのだ。
死んでも小沢を有罪にしろ!
こんな社会に、一体どうやって「抵抗」すれば良い?
唯一のチャンスは、「民主党議員」達が、物事の是非を理解して、優先順位を理解して、「小沢」を担いで起ち上がる事。
それしか無い。
「<政治とカネ>の問題が片付かないうちは。。。」なんて寝言を言う奴は、顔を洗って出直してこい。
この、悲惨な震災の復興に、それこそ「政財官」をまとめあげて、動かせるのは、「小沢」しか居ないじゃないか。
この事を肝に銘じて行動せよ。
世論等気にするな。
権力を握ったら、マスコミも世論も、なんとでも出来るのだ。
「今」「彼と」立ちあがらなければ、一体いつ起ち上がれるつもりか。
日本を救う気が有るのなら。
国会議員として、日本の為に尽くす気が有るのなら。
今こそ菅直人を排除して。
小沢でまとまって下さい。
ありもしない「政治とカネ」なんて敵の誘導に惑わされている民主党議員が居たら、誰か、教えてやって下さい。
『小異を捨てて大儀に付け』と。
「切り札を使え」と。