2011年(平成23年)3月16日(15日発行)
日刊ゲンダイ
東国原はサッサと逃げ出し
松沢 出馬取り消し
慎太郎と副知事ポスト密約の談合
(写真)3者で会見(左から石原、上田、松沢各知事)
東京都知事選は今月24日が告示だが、大地震のパニックで、有権者の関心は選挙どころじゃなくなった。先週、石原慎太郎が4選出馬を表明しへきのう(14日)は、神奈川県知事の松沢が石原との談合≠ナ不出馬を発表。東国原も「今後は白紙」と逃げている。都知事選が最終的に、石原vs渡辺vs小池の戦いになれば、もはや勝負あったも同然だ。
それにしても、松沢の撤退表明は素早かった。
きのう夕方、都庁で、埼玉県知事の上田、石原と3人で共同記者会見。松沢は、「大地震で国家的な危機のいま、首都圏連合の2知事が対決することは首都圏の発展に逆行する」と説明した。上田の仲介により、石原が松沢の公約を取り入れることで両者は握手し、松沢は今後しかるべき立場≠ナ、石原に協力するという。ズバリ、副知事ポストの密約である。
「石原知事は当初、今期限りで退くつもりで、自分の後継に外交評論家の岡本行夫氏を考えていた。しかし、岡本氏が固辞し、松沢が後継になったのです。石原が考えていたシナリオは、『自身の不出馬表明→松沢出馬』の順だった。ところが、神奈川県知事をどうするのかという松沢側の事情で、松沢が出馬表明をフライング。これに知事与党の自民党が激怒し、さらには、自民党の世論調査で松沢では東国原に勝てないことがわかり、一連の責任を息子で自民党都連会長の伸晃が負わされそうになった。それで、慎太郎は一転、4選出馬に変心した。松沢は『話が違う』と不満タラタラ、出馬取り消しと引き換えに副知事ポストを要求したのです」(都政事情通)
会見で石原は「私は110%引退するつもりでいた」を繰り返した。そんなにヤル気がないなら、出馬なんてしなきゃいいのだが、その裏にも、「任期途中で石原が辞める時には、松沢が後継になる」(前出の事情通)という密約が囁かれている。
大地震のおかげで、新銀行東京の破綻や五輪招致失敗、高齢多選も追及されないオレ様知事。震災を権力維持に使う、こすっからい管首相と同類だ。
(関連ニュース)
●東日本大震災:石原知事「天罰」発言撤回 (毎日新聞)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_ishihara_shintaro__20110315_5/story/mainichi_20110315k0000e040080000c/
(記事写真)
石原慎太郎都知事=東京都庁で2011年3月11日、須賀川理撮影
東京都の石原慎太郎知事は15日午後、記者会見し、東日本大震災を14日に「天罰」と表現したことに対し、「発言を撤回し、深くおわびいたします」と謝罪した。石原知事は14日、蓮舫節電啓発担当相から節電への協力要請を受けた後、報道陣に「この津波をうまく利用してだね、我欲を一回洗い落とす必要がある。積年たまった日本人の心のあかをね。これはやっぱり天罰だと思う。被災者の方々、かわいそうですよ」などと発言した。【石川隆宣】
[ 2011年3月15日13時11分 ]
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●「減税日本」東京で100人擁立へ…統一地方選 (読売新聞)2/26
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20110226-OYT1T00234.htm?ref=ymed
名古屋市の河村たかし市長が代表を務める地域政党「減税日本」が27日に、統一地方選で実施される東京の区議、市議選の公認・推薦候補計約10人を都内で発表する方針だ。
市長周辺によると、第1陣として公認3人、推薦7、8人を発表する。民主党を離党した立候補予定者も含まれており、最終的には都内で100人の擁立を目指す考えだ。都知事選についても、「東京から減税を主張する候補者を出せれば、力になる」と擁立に含みを持たせている。減税日本は昨年4月の設立。河村市長は「当初から全国での活動を考えていた。次の衆院選でも、政党として認められる5人以上の当選を目指す」と話している。
(2011年2月26日09時59分 読売新聞)
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(コメント)
「減税日本」に都知事候補擁立アピールを…電話・Fax番号
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