昨日の年頭記者会見の中で、菅直人は重要問題の前に小沢一郎氏に対して「不条理を正す」などと大見得を切ったうえで「政治とカネ」の問題に決着をつけ、強制起訴の段階での離党もしくは議員辞職を匂わせる重大な発言を行った。なぜこれが重大な発言かというと、すでに数々の実証から彼の政治資金記載法違反は事実に反していることは明らかである上に、3人の秘書に関わる西松建設事件も無実は明らかだからである。検察は公判の維持が不可能になり「訴因変更」を行って裁判官と共謀して無実の人間を貶めようとしている。「不条理」なのはこれらの事実を無視している検察、裁判官、そしてその事実を国民に伝えずに3年近くも存在しない「政治とカネ」という造語で小沢一郎と秘書を非難し続けている大手マスコミ各社である。
昨日の投稿で述べたように、政治を含めた社会全般に「正義」という概念が無視されれば社会は疲弊する。何をやっても正しく評価されなくなると国民が思えば誰でも無気力になり社会は沈滞する。国家の責任者である一国の首相が「正義」というものを無視し、根拠のない事で同胞を貶めるような言動をしていることは信じ難いことである。起訴という事実があったとしても裁判により有罪が確定しない限り無罪であるという原則を国家の最高責任者が認めないと言う事は、それが同僚の政治家に対する非難という問題以上に重大な発言なのだ。
自己の正当化を図りたいだけのさもしい根性は隠すことはできない。菅直人や民主党内の同調者たち、さらにはその発言に乗じて一人の政治家を貶めるという行為に加担する大手マスコミは人間として屑に等しい。「正義」という概念であれ、儒教でいわれる日本古来の「義」という概念であれ、それを無視したとたんに世の中は混乱する。国民は何が正しいかと言う事は直感的に分かる。なぜなら「正義」という概念は普遍的なものであり自らの善とか徳という人間の中に備わった根源的なもので、誰からも変えることのできない概念だからだ。
正義を無視した者に政治家としての資格、ましてや一国の首相である資格は断じてない。さらに社会に重要な役割を持つべきメディアについても「嘘」の情報を流し続けるようならば存在意義は何もない。菅直人とその同調者たち、大手メディアは国民に謝罪したうえで、菅直人達は辞任と国会議員の辞職が必要である。大手メディアの政治担当部門の関係者も同様に、自分たちの嘘の報道を明らかにしたうえで辞職すべきである。彼ら、彼女ら全員に「恥を知れ」という言葉を投げつけたい。
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