15. 2010年12月06日 18:43:25: p75dV2wG02
公平な視点で見れば、小沢氏に関しては昨年の西松事件とその結末があまりにも巨大で、他のいかなる事柄も意味をなさないほどだろう。何しろ、次期首相間違いなしの状況から引きずり下ろされ、1年以上に渡ってしつこくレッテルを貼られた。
で、その西松事件は当初、「他の巨悪立件のための別件捜査」と言われたが、結局、この不当な「別件捜査」で終わったことが確実である。別件捜査は他の巨悪解明という利点によって、かろうじて「必要悪」として許容されるもの。そうでなければ無実の者を意図的に監視し、慣例に比べて遙かに厳しい法の適用を彼にのみ行うというだけでのことで法の下の平等に反する。
今だかつて自転車の手信号違犯など取り締まられたこともないのに、誰もいない見通しのよい交差点で危険運転もしてない者を「手信号を出してない」と言って逮捕し、起訴するようなもの。法の適用基準を恣意的に解釈した法の私物化とも言える。
イラク戦争時にアメリカは核査察のイチャモンをさんざん付けたあげく、大量破壊兵器の存在を理由にイラクに戦争を仕掛けた。別件捜査に当てはめて言えば、通常は修正要求ですまされる核兵器に関する書類の不備で、戦争を仕掛けるようなもの。「大量破壊兵器があるに違いない(見つかるに違いない)」という裏(巨悪の立件)があるからこそ、かろうじて戦争を容認する者もいるわけだが、それが
「大量破壊兵器はウソでした。書類の不備のため戦争しました。何十万の市民を殺しちゃいましたが、書類の不備は、通常は修正OKで大して重要じゃないが、解釈によっては違法と言えるで、我々の非はないよね」
であったら、誰が容認するだろうか。
これでは戦国時代や帝国時代の悪質な言い掛かりと同じではないか。
小沢氏やその支持者は戦争で人生を破壊された者に等しいわけで、イラク戦争が間違いであったという認識の者がイラクの原状回復を主張するように、小沢氏に対しては被害者として原状回復を求めるのが妥当だろう。
にもかかわらず、延々と攻撃するとは何事か?
冤罪が分かった足利事件の菅家さんに、あれこれと悪口を言うに等しい。
その悪口に一定の真実さがあったとしても、そのような行為を行うことには正義のかけれもない。
西松事件後、悪あがきや誤魔化しがミエミエに陸山会事件なるものをぶち上げてるわけだが、それは「冤罪が分かった菅家さんへの悪口」に等しいことを自覚すべきだが。
これまた捜査や報道自体は違法ではないが、その道徳的責任をきちんと精算すべきである。
足利事件でも、さんざん菅家さんを犯人扱いしたマスコミは、菅家さんに謝罪するどころか悪口を言うのはおかしいだろう。
この毎日の記者はそのような人間的な道徳観があるのか?
謝罪すべき相手に、非を認めたくないからって延々と悪口を言うとは何事か!
http://www.asyura2.com/10/senkyo101/msg/409.html#c15