10. 2010年9月27日 21:50:18: ZsUNOgGnko
迂回献金:樽床氏に疑惑 所在地は空き室「住所借りた」 関係会社清算人一問一答
樽床氏側に05年8月、750万円を寄付したワ社関係会社「アイテム」(ア社、社名変更し解散)の清算人で、当時のワ社課長は毎日新聞の取材に対し、以下のように語った。
−−ア社に実体はあったのか。
最初の取締役はワ社会長の奥様だが、ワ社の上場準備上、個人会社があるとややこしいから私が買った。人も雇っていないが仕事は携帯でやっており、モノを右から左に流すだけだが売り上げが06年ごろまでちょろちょろあった。
−−所在地は空き室。虚偽登記では。
ワ社会長の住所を借りていたが、オーナーが変わったのにおかしいとなり、知人の紹介で(その親族に)「住所だけ貸して」という話になった。まずいですよね。司法から怒られたらしょうがないと思っている。
−−樽床氏側への寄付は迂回献金では。
何かの会議で樽床さんのお話を聞き、面白いなあと思って私の判断でお金を入れさせていただいた。ワ社と取引して売り上げをもらっていたが、ワ社会長から出た金ではない。
−−社名も所在地も変更後の寄付なのに、変更前の名称などで寄付したのは?
変えているのを忘れているのかも。手続きしているのは税理士ですから。
−−ご自身で寄付したのではないのか。
あの……。多分(人に)お願いした。私が持っていった記憶がない。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100927ddm041010052000c.html
迂回献金?:大阪の会社、樽床氏に 関係2社が1500万円−−05年8月、党支部へ
衆院国家基本政策委員長に内定している民主党の樽床伸二衆院議員(51)=大阪12区=が代表を務める党支部に対し、大証ヘラクレス上場の物流会社会長と関係会社2社が、05年8月に計3500万円を寄付していたことが、政治資金収支報告書などで分かった。2社のうち1社は登記上所在地に存在せず、もう1社は寄付の3カ月前に設立されたばかりだった。物流会社会長は個人献金の上限額を寄付しており、それを超えて寄付するため2社を利用した「迂回(うかい)献金」の疑いがある。
◇工場巡り住民が反対運動
当時は郵政選挙の解散前後。物流会社には02年8月、樽床氏の元公設秘書が入社し、昨年9月から代表取締役専務を務めている。また、物流会社の子会社は樽床氏の地元で稼働するリサイクル工場を巡り住民から反対運動を受け、自民党衆院議員がこの運動を後押ししていたという。
物流会社は97年設立で04年12月大証ヘラクレス上場の「ワールド・ロジ」(大阪市、ワ社)。政治資金収支報告書によると、ワ社会長(当時社長)は05年8月14日、「民主党大阪府第12区総支部」に、個人献金の上限である2000万円を寄付。これに先立ち同5日、ワ社関係会社の「アイテム」(ア社)と「U.E.I」(U社)が、会社の規模に応じた上限額である750万円をそれぞれ寄付した。
ア社は03年の設立当初、ワ社会長宅が所在地だったが、寄付前の05年5月、ワ社課長(当時)の知人の親族が所有する空きマンションに移転。課長は「ワ社の上場に伴い私がア社を買った。知人に住所だけ借り、登記上の取締役も名義借りだった」と証言。「ア社の売り上げにはワ社との取引分も含まれ、寄付は私の判断で行った」と迂回献金は否定した。
ア社は移転に伴い社名を「三陽興業」に改めたが、同支部の収支報告書には寄付元としてア社の名称と会長宅の所在地が記されていた。その後08年12月に解散し、課長が清算人となった。
U社は05年5月にワ社会長宅に設立され、会長の妻が代表取締役、会長自身も取締役だった。会長らの資産管理会社とされるが、08年に閉鎖。会長は広報を通じ「親族の経営する会社だと記憶しているが詳細は営業上の秘密もありコメントは控える。献金については法人の判断」と回答。自身の寄付については、「民主党と樽床氏の政策や政治姿勢に共感したため」と答えた。
樽床氏の事務所は、「ワ社会長は樽床が知人から紹介された地元の後輩で熱心に支援を頂いている。2社についても政策に共感いただき、迂回などということはないと認識している」と文書で回答。ア社の収支報告書での誤記については「先方からの申告に基づいて記載した」とし、ワ社子会社のリサイクル事業については「支援は一切行っていない」と回答した。【政治資金問題取材班】
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■解説
◇西松事件と似た構図
実態の疑わしい企業・団体を介在させて政治家側に多額の寄付をする手法は、西松建設違法献金事件と構図が重なる。事件では03〜06年、同社から小沢一郎・民主党元幹事長の2政治団体への計3500万円の寄付を隠すため、政治資金収支報告書に西松側のダミー2団体からの寄付と虚偽記載したとして元秘書らが起訴された。
ワ社は01〜03年には同社名で464万〜640万円を樽床氏の政党支部に寄付していたが、大証ヘラクレスに上場した04年以降は車の無償提供を除き、同社名での寄付をとりやめた。05年の会長名と関係2社の寄付について、ワ社元役員は「上場後に高額の寄付をしていることが分かったらまずいという判断で、社名の出ない寄付方法をとったのでは」と推測する。
また、寄付の名義を分散させると、寄付者ごとに細かく定められた政治資金規正法の上限を超えることも可能になる。西松建設も05年と06年、ダミー2団体に分けることで、自民党二階派(当時)の政治団体のパーティー券を上限を超え購入していた。ワ社側からの寄付について、樽床氏の認識はどうだったのか、説明が求められる。【杉本修作】
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100927ddm001010049000c.html
迂回献金:樽床氏が否定 「収支報告書で届け出た」
衆院国家基本政策委員長に内定している民主党の樽床伸二衆院議員(51)=大阪12区=が代表を務める党支部に、大証ヘラクレス上場の物流会社会長側から1500万円の「迂回(うかい)献金」が行われていた疑いについて、樽床氏は27日、毎日新聞の取材に応じ「迂回献金ではない」と否定した。
この問題について樽床氏本人が語ったのは初めて。樽床氏は「(献金は)ちゃんと(政治資金収支報告書で)届け出ている。迂回献金ということはまったくない」と話した。物流会社の100%子会社の元役員が「入札参加の認定を得るため樽床氏に相談に乗ってもらったことはあったと思う」と証言している点は「(相談に乗ったことは)ない」と述べた。
物流会社は「ワールド・ロジ」(大阪市、ワ社)。ワ社会長は05年8月、個人献金の上限である2000万円を、樽床氏が代表の「民主党大阪府第12区総支部」に寄付し、関係2社も同月、会社の規模に応じた上限額の750万円ずつ、計1500万円を寄付した。だが、2社のうち1社は登記上所在地に存在せず、もう1社は寄付の3カ月前に設立されたばかりで、迂回献金だった疑いが出ている。【佐藤慶】
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100927dde041010006000c.html
http://www.asyura2.com/10/senkyo96/msg/194.html#c10