代表戦、期待もあるが沈黙続く原口総務相 25日夜に勉強会
9月の民主党代表選をめぐり、原口一博総務相が自身の出馬について沈黙を守り続けている。知名度の高い原口氏への期待感は党内にあるが、自前のグループを持たない同氏には「担ぎ手」となる党内グループの支援が不可欠。25日夜には若手議員を集めた会合を開く予定だが、再選を目指す菅直人首相(党代表)を支えるべき閣僚でもあり、ぎりぎりまで党内情勢を見極めて最終判断する構えのようだ。
「民主党は今、結党以来の危機にある。今度(の代表選)は見送るとか、次のチャンスをみようという、のんきなことではだめだ」
7月末に都内で開かれた会合。旧知の政界関係者から代表選出馬を促されると、原口氏は「真剣に考えてみます」と答えた。
原口氏を佐賀県議時代から知るこの関係者は「今は閣僚の一員だから何らかの意思表示や行動はできないが、必ず立ち上がるとの手応えがあった」と振り返る。
だが、原口氏自身は記者会見などで自らの出馬について「私は、閣僚だから言う立場にない」と明言を避け続けている。
8月末には総務相として取り組む平成23年度予算の概算要求が控える。原口氏は、政府が基準として示した各省予算一律1割削減を上回る「2割削減」を掲げて省内を督励している最中で、現政権の下で自ら手がけた改革に道筋をつけたいとの思いものぞく。
15日のテレビ番組では、「そんなにすぐ首相を代えていいのか」と首相続投支持を示唆する一方、対抗馬擁立を模索する小沢一郎前幹事長を「小沢一郎さんという大きな鉈(なた)を使わないで、この困難な時期を(乗り切ることが)できるのか」と持ち上げてみせた。
首相と小沢氏双方を気遣う言動に党内からは「結局、原口氏はどっちに転ぶか分からないラグビーボールのような人だ」と厳しい視線も向けられている。
鳩山由紀夫前首相辞任に伴う6月の代表選では小沢氏側近からの出馬打診を断った経緯もあり、小沢グループ内で原口氏擁立論はほとんど聞かれない。
こうした中、原口氏周辺は、衆参両院の1回生議員を集めて3月に発足させた総務相勉強会の約50人に「暑気払い」を名目に会合の案内を送った。原口氏自身の出欠には言及していないが、会合日時は8月25日夜。代表選告示を1週間後に控えたタイミングで、原口氏がどういう対応を示すのか注目される。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100818/plc1008182119011-n2.htm
http://www.asyura2.com/10/senkyo92/msg/645.html