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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031009-00001038-mai-soci
群馬県大胡町で昨年7月、女子高生(当時16歳)が連れ去られ殺害された事件で、前橋地裁は9日、殺人、略取、身代金取得などの罪で同県粕川村込皆戸、無職、坂本正人被告(37)に無期懲役(求刑・死刑)を言い渡した。
久我泰博裁判長は「大胆、卑劣で、被害者の無念は察するに余りある。ただ、綿密に計画されてはいない」と述べた。裁判長は閉廷を告げて被告が退廷した後、傍聴席にいた女子高生の両親に「犯人が人を殺すのは簡単だが、国家として死刑判決を出すことは大変なことです。納得できないと思いますが、そういうことです」と語りかけた。遺族の心情を気遣ってのこととみられるが、裁判長が閉廷後の法廷で“釈明”するのは異例。遺族は何も答えなかった。
判決では、坂本被告は昨年7月19日、帰宅途中だった高校1年の女子生徒を車に押し込んで連れ去り、群馬県宮城村の山林で絞殺。その後、生徒宅に「50万円用意しろ」と電話し、身代金23万円を受け取った。「前妻や子供と会うため、女子生徒を人質にしようと計画した」などと供述していた。前橋市の民家で約10万円を奪った強盗罪などにも問われた。
女子生徒の知人らは「法律上最も重い刑」を求める署名約7万6000人分を、検察側を通じ地裁に出していた。久我裁判長は判決理由で遺族の心情に触れ、涙ぐんで言葉を詰まらせる場面もあった。【山田泰蔵、杉本修作】(毎日新聞)
[10月9日15時25分更新]