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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031004-00000114-yom-soci
出光製油所を強制捜査、タンク火災「人災の疑い」
北海道苫小牧市の出光興産北海道製油所で起きたナフサ貯蔵タンクの火災で、北海道警捜査1課と苫小牧署は4日夜、業務上失火容疑で、同製油所を捜索した。
製油所は、十勝沖地震直後に起きた重油タンク火災後に他のタンクの損傷を発見しながら、地元消防などへの報告を怠っていた。ナフサタンク火災は、その後に発生しており、道警は「人災の疑いがある」として強制捜査に踏み切った。
製油所では発火の危険性があるタンクから原油の抜き取り作業が続いており、捜索は、この日の作業が終了するのを待って午後7時40分ごろから始まった。
道警の捜査員十数人が同製油所本館の事務所などに入り、保安管理に関する規程書類や消火活動の記録などを押収し、同10時25分すぎに捜索を終えた。
道警は、押収した資料を基に日ごろの貯蔵タンクの整備状況や防災対策などを調べる。さらに責任者や火災を発見した社員らから、当時の状況や対応などについて事情を聞く。今週にも、ナフサタンクの現場検証も実施する。
その上で、1回目の火災後、〈1〉ナフサタンクの浮き屋根に油が漏れる事実を把握しながら、なぜ消防などに通報しなかったのか〈2〉火災の可能性が高いナフサタンクに対し、社員がとった安全対策は十分だったか――などについて捜査を進め、出火原因を特定するとともに刑事責任を追及する。同製油所では9月26日の地震直後に、原油タンクが炎上、約7時間後に鎮火した。その2日後、火災のあった原油タンクから約200メートル離れたナフサタンクから出火。消火作業は難航し、約44時間後にようやく消し止められた。
2回目の火災で苫小牧市内には、すすや消火剤が飛散し、異臭による健康被害など、市民生活にも多大な影響が出た。
(読売新聞)[10月5日0時50分更新]