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http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031007k0000e040065001c.html
4月の神奈川県知事選で当選した松沢成文知事が9月定例県議会で、副知事人事案を巡って難局に直面している。就任から5カ月が過ぎたが、野党会派(自民、公明など)が66人と過半数を占める県議会(定数107)との溝は深まる一方。人事案を否決されれば「副知事ゼロ」という異常事態に陥る。知事が「不退転の決意」で臨む人事案の提案は10日。結果次第で、知事の進退問題に発展するという観測さえ出始めた。【川久保美紀】
9月25日、県議会は急展開した。松沢知事が任期半ばの林英樹副知事を退任させ、定数3の副知事ポストに新たな3人を起用する方針であることが分かったからだ。
知事は5月末に任期満了で2人が退任した後、やはり知事の人事案が否決されたために続いている副知事1人体制を「県政の停滞を招く」と危惧(きぐ)していた。そのため、林副知事の辞表を取り付けた上で、複数の有力県議に「副知事3人かゼロか」と水面下で打診した。
「唐突すぎる。今議会で受け入れるのは無理」。自民党など野党は25日のうちに、知事に提案を見送るよう申し入れた。
だが、知事は29日、議長に直談判して提案の意思を伝えた。「県民のための県政を推進するには副知事は3人必要。否決されてゼロになっても最後まで戦い抜く」。記者団にも「不退転の決意」と強調した。
知事は提案理由を「県の新総合計画の策定、来年度予算編成を控え、副知事1人では到底乗り切れない。今議会を逃せば間に合わない」と厳しい表情で語った。
だが野党側は「3人かゼロかの提案は脅しと同じ」「なぜ林副知事の首を切るのか、説明が全くない」と強い不快感を示す。県職員からは「(任期の残る副知事を退職させるのは)恐怖政治だ」との声も漏れる。
ただ、野党も一枚岩ではない。「知事の政治姿勢そのものにノー」という意見がある一方、「予算編成を控え、副知事なしでは進まない。県民のためにも紳士的に対応すべきだ」との容認論も出始めている。
[毎日新聞10月7日] ( 2003-10-07-14:07 )