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年金積立金、2兆8千億円の減
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20031009it03.htm
厚生労働省は9日、2002年度の公的年金積立金の運用結果を公表した。株式や債券を市場価格で評価した時価ベースによる同年度末の積立金残高は141兆5000億円で、前年度末よりも2兆8000億円減少した。保険料収入の伸び悩みや株価低迷が原因だ。
時価ベースの積立金残高の減少は、2001年度(6700億円減)に次いで2年連続となった。高齢化で年金給付費が増加する一方、保険料は厚生年金が1996年、国民年金が98年以降それぞれ据え置かれているため、収入不足が生じ、積立金を取り崩した。株価低迷により積立金の運用収入が2360億円にとどまったことも影響した。
ただ、株式などの取得価格を基にした簿価ベースでは、昨年度末の積立金残高は147兆6000億円で、前年度末より2700億円増加した。旧年金福祉事業団から引き継いだ債務(16兆5000億円)の損益を除いた積立金残高は、146兆円だった。
積立金の8割の112兆円は、政府が特殊法人などに貸し付ける財政融資資金に預託している。残る2割を含む50兆円は、厚労省所管の特殊法人「年金資金運用基金」が株式や国債、財投債などで運用している。
昨年度の運用結果(時価ベース)によると、財政融資資金分は3兆3000億円の収益があったが、基金運用分は株価低迷で3兆600億円のマイナスとなった。
◆年金資金運用基金=2001年4月に設立された特殊法人で、厚労省から寄託された年金積立金を市場で運用している。大規模保養施設(グリーンピア)を建設し、多額の債務を抱えた旧年金福祉事業団から主な業務を引き継いだ。
(2003/10/9/13:07 読売新聞 無断転載禁止)