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円高が進んでいる。円売り資金として今年すでに１１兆円ほど使っていると言う。ドルはユーロに対しては下落しているから、円高と言うよりドル安なのだ。つまり、日本がアメリカの赤字のファイナンスをしていることになる。もっとも、中国も日本同様にアメリカの赤字のファイナンスをしている。けれど、中国は、産業の高度化があと５，６年もすればかなり完成するだろうから、国内資源もあり、日本のようにアメリカ市場頼みの必要性はないだろう。そうなれば、日本だけがアメリカのファイナンスをすることになり、それは、ある意味、破滅的な事態だ。でも、別の要素もある。それは、アメリカの軍事費削減だ。イラク戦が教訓になり、軍事優先のアメリカの姿勢が変化すれば、アメリカの財政赤字はかなり簡単に回復するはずだ。そのときには、ドル高円安になり、今の外貨準備はかなりな量の円での財産になる。なぜなら、ドル高円安だと、今まで為替差損が生じていたのが反対に為替差益が出るようになるからだ。日本は、それらの債権を売ることで、かなり生活できるようになるだろう。団塊の世代の老後保障も出来るようになるかもしれない。やはり、イラク戦でのアメリカの不当性をはっきりアメリカへ言うこと、そして、軍事優先を止めさせることが、日本の将来にはどうしても必要。

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