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小泉内閣が進める特殊法人改革で、10月に発足した32独立行政法人の経営計画が7日発表された。全法人が今後3〜5年で事業費と経費を削減し、計4650億円を圧縮できるという。ただ、11法人が退職手当を「聖域扱い」にして削減対象から外すなど、役員・職員に甘い体質は依然改善されていない。
政府の行革事務局によると、経営計画では全法人が事業費と経費の削減額を明記した。この結果、32法人の事業費計4兆4500億円は5年後には4兆100億円まで低下。現在1900億円に上る経費も1650億円まで約250億円削減されるという。しかし、9月時点で16法人が削減対象外にしていた退職手当については、今回も11法人が手付かずのままだった。
政府の特殊法人等参与会議は今年7月、独立行政法人に移行を予定している34特殊法人に今後3〜5年で経費を1〜2割削減する経営計画の策定を指示した。しかし、9月に各法人の計画案を点検したところ、人件費を削減対象から外す法人が続出。実際の削減率が1割を切る法人が半数近くに上った。このため、参与会議は経費の削減対象に人件費を含めるよう強く指導していた。【平元英治】
[毎日新聞10月7日] ( 2003-10-07-22:26 )