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「2003年10月円高110円」は昨年から私の口癖だったし、「予想ではなく予定だ」とまで言ってきました。さすがに今回は、以前(1998年10月の円高)のように「もしも110円にならなかったら切腹します」とは言わなかった。妻の眞理子に、それだけは言わないでくださいと言われていたからである。「財務省が円売り介入しなければ円は何処までも上昇する」ことについては既に本誌で述べましたし、また「円高は輸出企業にとって泣けるほどありがたいこと」についてもその理由と根拠(決算)を紹介しました。
当然日本の輸出産業は昨年の内から110円の円高を承知していたから、円高でマイナスになる輸出量を国内向け(内需)に回す準備は既に終えている。国内販売に加えて、更に利益率の高い(輸出コストがかからない)売り上げが寄与するから輸出産業(特に自動車)の来年3月決算は最高水準に達するだろう。円高で輸出産業株を売る人は敗者で、買う人が勝者。銀行は竹中続行で益々外資が買収しやすい環境が整いつつあり、外資は市場でも銀行持株比率を増やすから株価は当分上がる。愛国心がある人は竹中(金融庁)支配を嫌って頑として公的資金注入を蹴ったわが国唯一の銀行の株主になることをお勧めします。さて財務省は円高防止の介入を続行し、ついに年初から10兆円を突破する勢い。財務省は、「円売り介入はわが国の基幹産業(輸出産業)を守るため」と言うが、実は真っ赤な嘘!「円高は輸出産業に有利」は財務省と竹中大臣の暗黙の常識。財務省の介入は竹中金融庁の「外資の邦銀乗っ取り」に歩調を合わせたものである。要するに、円高阻止介入とは安い円を外資に渡すことであり、外資にリスクなしで円資産(邦銀)を買わせることである。竹中大臣の仕事は銀行を締め付けて公的資金を注入し、邦銀を金融庁の支配下に置くことと、日銀にさらなる金融緩和を促し、円がスムーズに外資に流れるようにすることである。
外資にわたった円は日本に還流して株価を上げ、外資の日本資産を増大させる。国民は株が上がって、景気が回復すると、円高のおかげで安くなったアメリカ製品を買ってアメリカの景気を支える。このシーソーゲームは誰のためかはお分かりの通り。構造改革(アメリカの対日経済侵略のための基本インフラ)、不良債権処理(邦銀の対外資貸付を容易にする)、デフレ解消(日本の商品価格上昇はアメリカ製品の競争力増大)は誰を利するか。
国民が「小泉人気――安倍幹事長で補強」に酔っているうちは日本は日本に成りえない。http://www.chokugen.com/opinion/frame_new.htm