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石破首相「商品券」騒動…金一封「10万円」は自民“ご祝儀”の最小単位 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/369303
2025/03/19 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
だから石破首相も「何で」と不審に思っているのだろう(C)共同通信社
石破茂首相自身にわき起こった「10万円商品券」騒動を見て改めて思ったのは、結局、彼は古い自民党タイプの政治家でしかなかったということだった。長く安倍派とその亜流の支配が続いてきた中で、一貫して非もしくは反主流派の立場にあった石破がついにトップの座にまで上り詰めたということで、何とはなしに清新さを感じ、流れを変えてくれると期待した人も少なくなかった。
しかし考えてみれば彼は、その一時代前のスーパー主流派だった田中派の出身。その頃の田中派(のみならず自民党全体がそうだったと思うが)では、「じゃあ、よろしくお願いします」「ああ、ご苦労さまでしたね」「どうもわざわざありがとうね」といった、ごく日常のご挨拶に金一封をさりげなく差し出すのが当たり前で、その最小単位が「10万円」だったように思う。
私は、田中角栄の政治秘書というのみならず田中派の最強の秘書軍団の筆頭幹事だった故・早坂茂三と親しく付き合った時期があり、彼の行動様式を間近で観察したが、その当時は商品券ではなく現金10万円を入れた封筒がデスクの引き出しに数十袋もストックしてあって、訪ねてきた新聞記者と話し終わると「じゃあ、その情報を明日までに届けてね。よろしく」とか言ってスッと一袋を渡す。若手の国会議員が挨拶に来ても同じで、「ああ、君か。当選おめでとう。議員になったら背広の一つも新調しないとな」とその一袋を渡すのである。
私自身も、テレビの取材で米国に行くとなった時に、「まあ元気で取材してきてください」と同じ厚みの一袋を差し出されたことがあり、「いえ、テレビ局から取材費が出ているので結構です」と押し返したら、凄く嫌な顔をされた。そういうことがあって、この永田町界隈の決まり事はこういうことで、その最低基準が「10万円」なのだということを思い知った。だから石破も、「何でこれが問題になるんだ」と不審に思っているのだろう。
それはともかく、永田町の情報通に聞くと、この件を何とかして「石破降ろし」のうねりを作り出そうと煽り立てているのは、実は旧安倍派の面々である。私は石破にはかなり失望しているものの、だからといって旧安倍派の復権には断固として反対する。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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