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https://www.tokyo-np.co.jp/article/391078?rct=politics
日本の総理大臣の認識がこれだとは、暗澹たる思いにさせられる。
「大きな支障は生じてない」
「福島第1原発、廃炉計画見直さず。」
見直しても「画餅の如し」では意味がないと言っているのなら、それは正しいのだが・・・。
どうも、そうではないようだ。
「問題ない」と言っていれば、責任を取らなくても済む。
ただそれだけの理由だとしたら、無責任の極みと言うしかない。
以下に記事(共同通信配信)の全文を転載する。
石破茂首相は11日、東京電力福島第1原発を巡り、政府と東電が2051年までに完了させるとしている現行の廃炉計画を見直す考えはないとの認識を示した。福島市内で記者団に「一部に遅れはあるが、全体の工程に大きな支障は生じていない。引き続き国が前面に立ち、着実に取り組みを進めたい」と述べた。
東電が昨年11月、同原発事故後に初めて2号機から溶融核燃料(デブリ)の採取に成功したことに関し「極めて重要な意味を持つ」と評価した。
記事の転載はここまで。
あの福島第一原発の爆発事故から既に14年。
廃炉に向けてどのくらい進展があったのか。
破壊した格納容器の底には溶け落ちた燃料デブリがあることは当然のこととされていた。
だからこそ、廃炉の最難関は事故で溶け落ちた燃料デブリの取り出しと言われてきた。
その燃料デブリと思われる物の取り出しがやっと出来た・・・。
そして「やっぱり燃料デブリでした」と。
しかし、その量はたったの数ミリグラム、耳かき一杯分にも満たない微量。
爆発した3基もの原発で溶け落ちた燃料デブリの総量は880トンを超えると見込まれているというではないか。
しかも、使用した道具は、釣り竿様のもので格納容器に差入れ、釣り糸で垂らして燃料デブリを「摘まむ」というものだったらしい。
残念ながら、この方法では、本格的な取り出しが不可能なことは素人目にも明らかだ。
そのことが、国民の知るところとなった今回の燃料デブリを「摘まむことに成功した」とのニュースは、
「極めて重要な意味を持つ」
政府も、東電も、未だに、14年という歳月を経ても、本格的な燃料デブリの取り出し方法も決められず、廃炉に向けての具体的なシナリオが描けていないことが天下に明らかになった。
そもそも、燃料デブリを取り出すという発想からして、大間違いではないのか。
記事にあるように2051年までに燃料デブリを取り出し、かつ福島第一原発の廃炉を完成することが前提で、それまでの間ということで汚染水の海洋放出を始めた日本。
廃炉どころか、燃料デブリの取り出しが出来なければ、汚染水の海洋放出が永久に続くことになる。
そうなったときの海洋の放射能汚染は想像を絶するものになるのだろう。
そうなってしまえば、最早、誰も責任を取れる者はいない。
地球の滅亡が福島第一原発の爆発事故から始まったと書く歴史家も残ってはいまい。
近未来のことはさて置いても、
現在の廃炉に対しての責任者はいったい誰なのか。
そんな無責任な体制で、税金だけが湯水のごとく注がれる。
あたかも、太平洋に放出されている「汚染水」の如し。
このままでは、永久に続く。
人の寿命は有限である。
そうして責任を取る者はいなくなった。
それでも、汚染水は不滅だ。
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