http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/738.html
Tweet |
※紙面抜粋
※2025年3月7日 日刊ゲンダイ2面
「政治とカネ」のふざけた対応にはもう唖然だ! 舐められている野党、愚弄されている国民
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/368704
2025/03/07 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
ふざけている!(C)日刊ゲンダイ
石破自民は参考人招致、証人喚問にも応じず、企業・団体献金も温存、公開も5%とあり得ない主張をしているが、それを攻め込めない野党。ここで自民を追いつめ、兵糧攻めにしなければ、政権交代などあり得ない。
◇ ◇ ◇
<誤報ではないか?そこまで自民党は壊れたか?完全におかしくなったのか?これだけ差別的発言を繰り返してきた人物を公認?事実なら自民党が自らを「我々は差別の党です!」と胸を張る?ことになる。考えられない。日本を取り戻す必要がある>
立憲民主党の小沢一郎「事務所」が6日、X(旧ツイッター)でこう投稿したのも無理はない。同日付の北海道新聞が、自民が7月の参院選比例代表に杉田水脈前衆院議員(以下、敬称略)を擁立する方針を決めた──などと報じたからだ。
記事によると、自民は党会合で方針決定し、幹部もこれを了承したというのだが、事実であれば、もう唖然! とするしかない。
杉田といえば、国連女性差別撤廃委員会の参加者を「アイヌの民族衣装のコスプレおばさん」などとブログで侮辱し、2023年に札幌法務局などから「人権侵犯」と認定された人物だ。
差別発言を繰り返し、22年12月には総務政務官(当時)を更迭されるなど、人権意識のカケラも感じられない人間を再び国会に送り込もうとするなんて、マトモな政党のやる事ではないだろう。ましてや自民は少数に転落したとはいえ政権与党なのだ。
しかも、杉田は裏金事件の“震源地”となった旧安倍派(清和政策研究会)に所属し、裏金1564万円をつくって党役職停止6カ月の処分を受けている。同じ処分を受けた裏金議員はほとんどが衆院選で非公認となり、比例重複も認められなかった。仮に杉田が参院選で公認候補となれば整合性が取れないし、何よりも世論の怒りが再燃するのは間違いない。
傲慢な“アベ政治”の体質が受け継がれている
石破首相(党総裁)も3日の衆院予算委で、裏金事件に関与した議員に対する参院選の公認判断について「基本的に(衆院選と)同じ考えが踏襲されると承知している」と答弁していたはず。
自民は衆院選の公認に関して、党則に基づく処分の内容や政治倫理審査会(政倫審)で弁明に応じたか--などを考慮していたから、「同じ考えが踏襲される」のであれば、杉田はどう考えても公認候補として適格ではないのは言うまでもない。多額の裏金をつくりながら詳しい説明もせず、政倫審にも出席しなかったからだ。
さらに言えば、杉田は裏金についてブログで、<不正や私的流用は全くありません>と投稿。開き直りとも受け取れるこの認識は言語道断ではないか。
派閥からキックバックされたカネを、政治資金規正法を無視して収支報告書に記載せず、事務所の金庫や机などにため込むこと、裏金をつくる行為そのものが不正なのだ。
おそらく杉田は今も裏金事件を悪いと思っていないだろう。そんな人物を自民が参院選の公認として擁立するという報道が事実であれば、その意味とは党も裏金議員(前議員)も裏金事件について何ら反省していないという証左。全く許しがたい話ではないか。
ジャーナリストの横田一氏がこう言う。
「杉田氏といえば故・安倍首相の肝いり候補でした。差別発言などで問題となった、その人物を再び公認候補で推すというのは今もなお、傲慢でやりたい放題だった“アベ政治”の体質が受け継がれているということでしょう」
野党は手柄合戦を自民にまんまと利用された
利用された維新(C)日刊ゲンダイ
2月下旬の旧安倍派会計責任者(当時)の参考人聴取では、政治資金パーティー収入のキックバック再開を巡り、同派幹部4人の協議で決めた疑いが濃厚になった。
朝日新聞は再開を指示したのは当時、派閥会長代理だった下村博文元政調会長と報じていたが、下村を含む4人とも政倫審では「再開を決めていない」などと説明していたから、いずれも虚偽だった可能性が高い。
裏金事件の真相解明には当然、4人の参考人招致、証人喚問が必要なのに石破自民は応じず、石破も「国会の判断があれば必要な協力はしていくべきだ」などとノラリクラリだから、国民を愚弄するにも程がある。
与野党協議が週明けから本格化する「企業・団体献金の禁止」を巡っても、自民はてんでヤル気なし。
「禁止」を掲げる立憲民主党や日本維新の会などに対し、「禁止より公開」と温存を主張する自民は1月下旬、「企業・団体献金公開強化法案」と「構成員の意思尊重法案」という政治資金規正法改正2法案を衆院に提出。強化法案は、年間1000万円超の献金をした企業・団体の名称と金額を総務相が公表するよう制度を改める内容だが、石破は衆院予算委で、公表対象となる自民の政党支部は「全体の5.6%」と答弁していたからバカにしている。
改正法とは名ばかりで、9割以上が「非公開」なワケで、立憲の長妻議員が「自民は『禁止より公開』だというが全然違う。脱法行為みたいな、いいかげんなことだ」と呆れていたのも無理はない。
裏金事件は自民の「利権体質」を示す“本丸”
少数与党に転落した石破自民がこれまで通り、「政治とカネ」問題について、ふざけた対応を取り続けていられるのは、やはり野党が攻め込めず、舐められているからではないのか。
「裏金づくり、誰が再開させたということはもちろん重要ですが、結局、安倍派の中で綿々と続けられてきたことを考えると、一人二人の責任ではない。それをウヤムヤにしてはばからない、党や政治家に今後、責任ある意思決定ができるとは到底思えない」
「よく、いつまで(裏金問題を)やっているのかという声を耳にするが、正確には、いつまでやらせるの? いつまでごまかすの? だと思います」
2日放送のTBS系「サンデーモーニング」で、コメンテーターのフォトジャーナリスト・安田菜津紀氏がこう言っていた通り、裏金事件とはカネに汚い自民の「利権体質」そのものを示す“本丸”だ。
「年収103万円の壁」の引き上げや給食費の無償化ももちろん大事だが、ここで野党が一致して自民を追い詰め、兵糧攻めにしなければ、政権交代などあり得ないだろう。
立憲の小沢は会見で、「今の状況では野党はまとまらない。(25年度当初予算案への対応でも)皆、自分のことばかり。欲望をそのままさらけ出したなら、まとまるわけがない」と言い、さらにこう苦言を呈していた。
「大人に子供がアメ玉をねだるようなことをやっていたら、いつまでたっても(55年体制下で政権を取らなかった)社会党じゃないか」
第2次安倍政権以降続いた「1強多弱」体制をようやくぶち壊し、いよいよ悪辣自民を引きずり降ろすチャンスが到来したのに、野党が党利党略でバラバラに動いていれば状況は変わらない。
政治アナリストの伊藤惇夫氏がこう言う。
「衆院選で自公が少数与党に転落し、少しは国会運営も変わるかと期待していたのですが、そうはなっていません。これまでは自公が裏で決めていましたが、そこに国民民主や維新が加わっただけ。野党の手柄合戦を自民にまんまと利用されたわけです」
今もなお愚弄され続けているのは国民なのだ。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK296掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK296掲示板 次へ 前へ

すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。