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※2024年12月28日 日刊ゲンダイ6,7面
※2024年12月28日 日刊ゲンダイ7面
何起こるか、怖いもの見たさの大阪万博 2025年はあらゆる意味で歴史の転換点になる予感
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/365760
2025/01/02 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
わずか半年で更地になる万博に国費だけで1649億円つぎ込まれ…(大阪の吉村洋文府知事)/(C)共同通信社
「2025年は万博イヤーになる」──。
正月明け1月3日は大阪・関西万博の開催まで100日の節目。準備を進める大阪府の吉村知事は機運醸成に期待を寄せるが、盛り上がるどころか、盛り下がるばかりだ。
三菱総合研究所が12月末に公表した万博に関する意識調査によると、万博に「行きたい」と答えた人は10月時点で24%。前回4月から3ポイント減少した。一方、認知度は93%と高水準。「知ってはいるが、行かない」が大多数を占めている。
この結果に、吉村は「万博の中身をより具体的に発信していきたい」と意欲を見せたが、そもそも開催から半年で更地になるイベントに国費だけで1649億円がつぎ込まれること自体、バカバカしい。中身や広報の充実以前の問題だ。
廃棄物の最終処分場である万博会場の地下からは、いまだにメタンガスが噴出している。国や万博協会はガス抜き管の設置など安全対策はバッチリと強調するが、24年3月にガス爆発事故が発生して以降、8月にガス測定した19回のうち爆発基準値超えが16回、退避基準値超えが19回も検出された。
何が起きるか分からないのに、万博協会は約2820万人の来場を見込む能天気ぶり。怖いもの見たさの人がそんなにいるとは思えないが、その証拠に前売りチケットの販売状況は企業割り当て分の700万枚を超えてからサッパリ振るわない。目標1400万枚には程遠い状況だ。
万博関連の著作がある建築エコノミストの森山高至氏が言う。
「赤字の場合にどう補填するのかといった目の前の課題をウヤムヤにして、どうして未来社会の在り方を提示できるのでしょうか。現実から目を背け『きっとうまくいく』と唱えているだけです。問題を積み残して開催にヒタ走るあたり、『現実逃避万博』ですよ」
ドッチラケで当然である。
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