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※2024年12月28日 日刊ゲンダイ2,3面
※2024年12月28日 日刊ゲンダイ2面 紙面クリック拡大
世界中で政変、政権交代が相次いでいるが次は日本か 2025年はあらゆる意味で歴史の転換点になる予感
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/365754/2
2025/01/01 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
「2024年報道写真展」を訪れ、自身の写真の前で(C)日刊ゲンダイ
いつまで椅子に座っていられるか(C)日刊ゲンダイ
想像だにしなかった激動が世界中に広がっている。
米国はまもなく再びのトランプ大統領就任。民主党はわずか4年で共和党に政権を明け渡す。欧州ではドイツで連立政権が崩壊。ショルツ首相が不信任となり、2025年2月に総選挙だ。最大野党が支持率トップで政権交代の可能性が高い。
少数与党のフランスでは1年で3回も首相が交代。中東シリアでアサド政権が崩壊し、お隣の韓国では、戒厳令を出した尹大統領が弾劾可決で職務停止である。
日本も他人事ではない。少数与党の石破政権は、臨時国会で補正予算ひとつ通すにも野党に譲歩しまくった。「年収103万円の壁」の引き上げを求めた国民民主党には、協議が決裂するたびに「ならば、通常国会で新年度予算案に賛成できない」と揺さぶられた。少数与党は短命が常。次は日本が政権交代の順番となるのか。
25年夏には参院選がある。衆院に続き、参院で非改選議席を合わせても与党が過半数に達しなければ、自公政権は持たない。ある選挙関係者のシミュレーションでは、3年前の参院選で与党の28勝4敗だった1人区は、「野党が候補者を一本化したら10勝22敗」だという。
「通常国会は前半は新年度予算案、後半は参院選を見据えた攻防になる。予算成立と引き換えに石破首相退陣があるのかどうか。もっとも、石破首相は抵抗するでしょうし、現状、参院は自公が過半数ですから、参院選までは自公政権で行く。しかし、参院選後はわかりませんよ。内閣支持率が大きく跳ねない限り、1人区は与野党逆転でしょう。参院でも自公の過半数割れは、十分あり得ると思います」(政治評論家・野上忠興氏)
野党で政権? だが、国民民主は自公と手を組み、名実ともに与党入りするかもしれない。日本維新の会は参院選でも負ければ分裂必至だ。すんなり政権交代となるのかどうか。
野党のベテラン議員は「もう一度、ガラガラポンした方がいい」と言った。前出の野上忠興氏も「歴史の転換点のような世界情勢に対応するには、自民も野党も割れて、政策が一致する連中で政界再編した方がいいのではないか」と言う。
前例踏襲は通用しない。国民も覚悟が必要だ。
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