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立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/364581
2024/12/07 日刊ゲンダイ
「NHKをぶっ壊す」はどうなった?(C)日刊ゲンダイ
兵庫県の斎藤元彦知事(47)の公職選挙違反疑惑の騒動を巡り、斎藤知事に匹敵するほど注目を集めているのが「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(57)だ。
知事選に立候補した立花氏は「自分の当選は目的としない」と公言。選挙期間中の街頭演説では斎藤知事の支持を訴えたほか、県議会百条委員会委員長の奥谷謙一議員(39)の自宅兼事務所前に押し掛けてマイクを握り、「出てこい」などと挑発的な街宣活動を展開した。
奥谷氏は立花氏がSNSで《奥谷氏は悪人であり、告発文書を作成した県の元幹部が死亡した原因を隠ぺいした》という趣旨の虚偽の内容を投稿され名誉を毀損されたとして、県警に告訴状を提出。さらに自宅兼事務所前での街宣についても脅迫容疑などで刑事告訴を検討しているという。
立花氏は知事選の投開票日から約2週間たった11月下旬には、斎藤知事のパワハラ疑惑などの告発文書を作成し、その後、自殺した県幹部の男性職員のPCの中身と称する動画を公開。さらに斎藤知事を公選法違反の疑いで県警や検察に告発状を提出した元検事の郷原信郎弁護士(69)に対し、「完全な虚偽告訴罪だと思料します」として訴える意向を示すなど、その言動は先鋭化するばかりだ。
かつてはNHKが不正経理をしていたと「週刊文春」で告発
今や新聞、TVメディアでは、すっかり“キワモノ”扱いだが、かつては正義感にあふれた人物だった。
最初に注目されたのは今から19年余り前の2005年4月。高校卒業後に入局したNHKで経理担当となった立花氏は02年のソルトレーク五輪の際、NHKが不正経理をしていたと「週刊文春」で告発したのだ。
この告発で立花氏は停職1カ月の懲戒処分を命じられ、その後、退職。以降、NHK内部を知るジャーナリストとして、東京・渋谷のNHK本社の建て替えを巡る巨額の建設費問題や、局員に不祥事などが起きる度、組織の改善と再発防止などを訴えてきた。
「パチプロ」としても有名だった。立花氏は2005年11月、日刊ゲンダイ本紙で「パチンコ副業でプラス7000万円 勝ち組の法則」という短期連載を執筆。勝利の極意についてこう書いていた。
「ボクは18歳でNHKに入局して以来、ずっとパチンコやパチスロをして副収入を得ていました。当時の上司には『おまえはここにアルバイトに来ているのか。本業はパチンコだろう』とからかわれました。実際、昨年までの19年間で、パチンコでの利益は約7000万円ほど。年間平均360万円余りです。実はパチンコで勝つことは意外に簡単で、休日に『よく回る台を開店から閉店まで(終日)粘り強く打つ』ただそれだけなのです!」
記録とデータ重視が勝敗を決めると確信
「パチンコの勝ち組と負け組の違いは意外にシンプル。私の経験では、日々の勝ち負けを手帳やパソコンに記録している人は勝ち組で、記録していない人は負け組である場合が多い。前者は『先月は23万3000円勝った!』とキッチリした金額を言いますが、後者は記録がないので『先月は10万円ぐらい勝ったと思う』などといい加減です。この差が『大きな差』を生むのです」
そしてこう強調していた。
「平日は残業してでも仕事を片付ける。月曜から木曜までは残業や飲み会などの予定を入れ、パチンコを一切しません。金曜の夜は残業をしないで、土日に遊戯する台を探すのです。(略)いい台を見つけることにエネルギーを使い、発見したら休日に12時間でも打ち続ける。これが私の鉄則です」
「勝ち組への近道は、自分できっちりデータを取り、それで探した勝つ可能性がある台を、辛抱強く打ち続ける--ただそれだけのことなのです」
今の立花氏には果たして「勝ち組の法則」は見えているのだろうか。
◇ ◇ ◇
泥沼化してきた兵庫県知事選をめぐる公選法違反疑惑。●関連記事【もっと読む】で『立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁』【さらに読む】で『兵庫県知事選で前知事への支持拡大をアシスト…立花孝志候補「当選目指さない」は公選法でアリなのか?』は必読だ。
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