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斎藤元彦知事の公選法違反疑惑は大混乱の迷走状態…県議会が「関係者の証人尋問」に動く日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/364470
2024/12/05 日刊ゲンダイ
どこか他人事…(C)日刊ゲンダイ
兵庫県選挙管理委員会は3日、11月の知事選で再選された斎藤元彦知事(47)の選挙運動費用収支報告書を公開。斎藤知事のSNS戦略を担ったとして、公職選挙法違反の疑惑が指摘されている同県内のPR会社「merchu(メルチュ)」(折田楓代表)の関連では、後援会を経由して同社に支払ったとする71.5万円のうち「公約スライド制作(33万円)」の支出は収支報告書に記載がなかった。
だが、斎藤氏の代理人を務める奥見司弁護士は「政治活動費用として後援会が支払っている」と言い、従来通り、公選法に違反する支払いはないとの考えを示した。
知事選後から続く公選法違反騒動。兵庫県議会がこれほど世間の注目を集めるのは2014年7月の「号泣県議」会見以来ではないか。
2日には元検事の郷原信郎弁護士(69)と神戸学院大学の上脇博之教授(66)が斎藤、折田両氏を公選法違反の疑いがあるとして、兵庫県警や神戸地検に対して告発状を提出。これに対し、知事選にも出馬した「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(57)が虚偽の訴えをした疑いがあるとして郷原氏を告発する動きを見せるなど、大混乱の迷走状態が続いている。
収支報告書が公開されても事態が進展する兆しはみられず、時間だけが過ぎていく様子に県民もうんざりしているに違いない。
重要なカギを握る人物は少なくとも2人いる
ならば、問題解決に向けた「ウルトラC」は県議会百条委員会で関係者を証人尋問するしかないのではないか。代理人任せで他人事のような斎藤知事の証言はあまり期待できないだろうが、重要なカギを握る人物は少なくとも2人いるではないか。
まずは折田代表だ。ブログ投稿した《私が監修者として、運用戦略立案、アカウントの立ち上げ、プロフィール作成、コンテンツ企画、文章フォーマット設計、情報選定、校正・推敲、フローの確立、ファクトチェック体制の強化、プライバシーへの配慮などを責任を持って行い、信頼できる少数精鋭のチームで協力しながら運用していました》の事実関係について洗いざらい証言してもらえばいい。
そして、もう一人、斎藤陣営で選挙を支援していたという日本維新の会の森健人・西宮市議(33)もいる。森氏はSNSで《今朝からメディア数社から取材がありました。内容はSNS戦略に関してです。結論、陣営側としてSNSをお願いしていた方はお一人のみです》とし、《ご本人から承諾を頂きましたのでお伝えすると下記の方です!》と投稿。リンクを張った先が折田氏のインスタグラムだった。
折田、森両氏ともに「話を盛ってしまった」のかどうかは証人尋問で確認すればいい。
元鳥取県知事の片山善博氏(73)もTBSの情報番組「ひるおび」に出演した際、こう発言していた。
「今一番活躍すべきは県議会です。こういう時のために県議会には強力な強制権とか、ペラルティーを課す仕掛けもある百条調査委員会というものがある(略)百条調査委員会を開いて斎藤陣営側も呼ぶしPR会社の社長さんも呼ぶし、その会社の皆さんも呼んで実態がどうだったのか確かめる」
白黒つける時だ。
◇ ◇ ◇
深まる斎藤元彦兵庫県知事をめぐる公選法違反疑惑。●関連記事【もっと読む】で『立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁』【さらに読む】で《斎藤元彦氏に女帝・小池都知事と酷似する“盛り癖”…兵庫県知事選で「公約達成98%」のガセ情報拡散》を取り上げている。
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