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岸田前首相は自民党総裁選「影の主導権争い」を制した 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/361702
2024/10/09 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
あわよくば…(石破茂首相と岸田文雄前首相=左)/(C)J MPA
自民党総裁選の一皮めくった裏側は、元首相級の長老たちによる「キングメーカー首座」をめぐる争いで、今回は麻生太郎×、菅義偉△、岸田文雄〇で決着した。こういうこと自体が見苦しいし、世代交代を妨げるという実害もあるので、首相を降りたら次の選挙で引退というルールを設けたらいいと思うが、この国では、なかなかそうはいかないらしい。
麻生は、森喜朗の87歳よりは若いとはいえ84歳で、いくら何でも次の選挙では長男の将豊=麻生商事社長・前日本JC会頭に座を譲るのではないかとみられていたが、今のところその気配はなく、各種の選挙予測も、福岡8区は本人が出るという想定で行われている。
実際、先ごろの雪崩のごとき派閥解消ブームの中でも、ひるむことなく唯一公然と派閥を存続させたのは、俺はまだ引かないぞ、首相に返り咲くことはさすがにないとしても、キングメーカーの座を確保して、政権を操っていくつもりだぞ、という意思表明だったのだろうが、自派の河野太郎の1回目投票での失速、慌てて恥も外聞もなく高市早苗支持に回った挙げ句の敗北で、傷だらけの惨敗といえる。
菅は、小泉進次郎を担いで中身抜きの「刷新感」勝負に懸けたが、やはり無理があり、小泉支持票を決選投票で石破に回すことで辛うじて主流派の一角にしがみついた。
岸田は、自派プリンスの林芳正官房長官を第1回投票で4位にまで押し上げたが、それが精いっぱい。とはいえ、その後に票を石破に回して石破勝利を決定づけたので、まあ一応、今回のキングメーカー争いの勝利者ということになるのだろう。
そこで自民党のベテラン秘書氏に解説を求めると、彼はこう語る。
「確かに岸田は石破政権誕生によってキングメーカー首座になったといえるのだろうが、その意味は、石破が早期にダメになった時に自分に再登板の機会が巡ってくるかもしれないという助平根性でしかなく、本気で石破政権を支えるつもりなどあるはずがない。あわよくば石破を引きずり下ろして自分がやるか、それがダメでも、林芳正に引き継がせれば自分が暗躍する余地は残せる、というのが岸田の腹でしょう」と。
狐と狸の化かし合いというにふさわしい、何やら恐ろしげな陰の主導権争いである。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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