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https://www.tokyo-np.co.jp/article/358248?rct=politics
国民民主、維新との協議の結果は東京新聞が比較的詳しい。
しかし、共に、総論賛成、各論反対。
結局、国民民主、維新、共にやる気なし。
穿った見方をすれば、後々のために、自民党に恩を売ろうとの魂胆なのかもしれない。
恐らく、野田氏の提案では、自党に得るものはないと踏んだのだろう。
一体どんなケチな提案をしたのだろうか。
真摯に対応しているのは、共産党のみというのは、余りにも情けない。
立憲民主党の責任は重い。
どんな協議をしているのか、記事からはうかがい知れないが、まさか、「裏金議員の議席を立憲民主党の総取り」という魂胆でもあるまいに。
そのあたりが、透けて見えたら、協議がまとまる筈も無い。
以下に記事の全文を転載する。
27日投開票の衆院選に向け、立憲民主党の野田佳彦代表は3日、野党各党の党首らと相次いで会談し、自民党派閥の裏金事件で不記載のあった「裏金議員」の選挙区で野党候補を一本化するよう呼びかけた。小選挙区で野党候補が競合して共倒れになれば、自民を利することになりかねない。15日の公示まで時間が限られる中、裏金議員の当選阻止に向けて一騎打ちの構図をどれだけつくれるか。(中沢穣、大野暢子)
野田氏は国民民主党の玉木雄一郎代表と国会内で会談後、記者団に「裏金問題はまだ終わっていない。自公の過半数割れを実現しようという共通認識を持った」と強調した。
◆国民・玉木代表「趣旨は理解できる」、維新・馬場代表も
玉木氏は記者団に「趣旨は理解できる」としつつ、共通の支援団体である連合の推薦を得た国民民主候補の選挙区に立民が対抗馬を出さないことを協議の条件に提示。両党はもともと原発政策などで隔たりがあり、「本格的な選挙区調整は無理」と断言し、温度差が露呈した。
日本維新の会の馬場伸幸代表も野田氏との会談後、記者団に「裏金議員の当選を阻止することは国民が求めている」と述べたが、候補の取り下げには否定的だ。今後、裏金議員の選挙区に候補を立てる場合は立民と協議する方針を伝えるにとどめた。
◆共産・田村委員長は「共闘の基盤が損なわれた」
さらに厳しい姿勢を見せるのは共産党だ。田村智子委員長は3日、野田氏との会談後に「小選挙区で最大限立候補させて共産党の躍進のために全力を挙げる」と明言した。共産は9月末の第3回中央委員会総会で、野田氏が安全保障関連法の違憲部分の即時廃止に慎重であることなどから「共闘の基盤が損なわれた」と結論付け、小選挙区に候補を急ピッチで擁立する。
共産は小選挙区で201人の候補を立て、立民も比例単独1人を含む201人に達した。維新や国民民主も擁立を急いでおり、40以上ある裏金議員の選挙区の多くで野党候補が競合。萩生田光一元政調会長の東京24区は立民、維新、国民が乱立し、福井2区は高木毅元国対委員長に立民と共産がぶつかる。
◆旧安倍派は「野党が乱立して票が割れてくれれば助かる」
石破茂首相が早期解散に転じたことで「裏金議員にペナルティーを与える」(野田氏)ための構図づくりは時間との闘いになっている。裏金問題で処分を受けた旧安倍派幹部は「野党が乱立して票が割れてくれれば助かる」とほくそ笑む。
立民総合選挙対策本部の本部長代行に起用された小沢一郎衆院議員は3日、候補者を一本化できれば野党が勝てるとしつつも「衆院選まで時間がなく、調整は簡単じゃない。それが自民党の狙いだ」と苦しさをにじませた。
記事の転載はここまで。
小沢氏が自身の成功体験から言う。
「一番距離がある党と最初に協議し、合意しろと・・・。」
今、立憲民主党と一番距離がある党といえば共産党。
(見方によっては、れいわ新選組かもしれないけど。)
その共産党は、野田氏が安全保障関連法の違憲部分を容認するような発言をしたことを問題だと再三指摘し、立憲民主党の従来からの「安保法制は違憲」との認識に立ち返ることを「共闘」の最低条件と言っている。
共産党は決して無理難題を言っているわけではないと思うぞ。
共産党との関係を修復する最初の一歩は、野田氏が前言を撤回することだ。
そもそも、野田氏の認識は、これまでの立憲民主党支持者に対しても「裏切り」なのだから当然だ。
共産党に指摘されるまでもなく、立憲民主党内から反旗が上がらなければならないほどの、立憲民主党支持者に対する「公約違反」だ。
立憲民主党の議員は、地元の支持者にどんな説明をしているのだろうか。
まともな説明を出来るとは思えないが。
そもそも。立憲民主党内で十分議論された結果なのか、甚だ疑問が残る。
国民民主、維新との野党連携を考慮したためであったとしても、自ら「憲法違反を容認」するのは筋が違う。
ボールは立憲民主党に投げられている。
立憲民主党の従来からの認識「安保法制は違憲」に立ち返ることに何の問題があろうか。
野田氏の面子のみの話なら、早々に立憲民主党の代表を「おりろ」と言ってやりたい。
ところで、
立憲民主党は、野党統一候補を共産党に譲る覚悟はあるのかないのか。
立憲民主党は、野党統一候補を国民民主、維新に譲る覚悟はあるのかないのか。
建前はどうあれ、協議に応じれば「自党の議席を増やすチャンス」と思えなければ、交渉の席に着くことなどあり得ない。
自民党の裏金議員の議席を「分け取り」するにあたっての人数の配分を納得すれば、あとは、「オリーブの木」の旗で闘えばいいのではないかと思うところだ。
オリーブの旗の下では、全野党が野党統一候補を全力で応援し、全野党の支持票を集中させるよう行動することが必要なことは言うまでもない。
即ち「オリーブの木」の下では、「裏金議員の追放」というワンイシューで闘う。
野党間に存在する政策の違いは、今回は棚に上げることについて、その選挙区の有権者は理解してくれると思うのだが・・・
それでも、憲法違反を容認するのは許せない。
それは、人の道を踏み外すということだ。
憲法違反の法令は「排除」しなければならない。
日本国憲法前文にしっかり書いてある。
野田氏は知らないようだが・・・。
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