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失職決断の兵庫県・斎藤元彦知事やっぱりヤル気満々 出直し選挙で「同情票」狙いの勝算
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/361133
2024/09/27 日刊ゲンダイ
やっぱり“鋼のメンタル”(C)日刊ゲンダイ
臨時記者会見に臨む斎藤元彦兵庫県知事(C)日刊ゲンダイ
失職を選択した斎藤元彦兵庫県知事(C)日刊ゲンダイ
出直し知事選を決断(C)日刊ゲンダイ
高校生からの激励の手紙をもらったエピソードで涙ぐむ場面も(C)日刊ゲンダイ
「改革を止めるわけにはいかない」。県民の皆さまにもう一度力を与えていただきたい」と訴え(C)日刊ゲンダイ
知事職への執着は、やはり並大抵ではない。兵庫県議会から不信任決議を突きつけられた斎藤元彦知事(46)が、失職した上で出直し知事選への出馬を表明した。
今月19日に不信任決議を受け、判断期限の29日が迫る中で、斎藤知事は26日県庁で臨時の記者会見。「改革を止めるわけにはいかない」「県民の皆さまにもう一度力を与えていただきたい」と訴えた。
議会を解散しなかった理由は「最初からなかった」。辞職についても「選択肢になかった」。最終決断は、地元の高校生から「辞めないで欲しい」と書かれた激励の手紙をもらったことだとしてエピソードを披露。涙ぐむ場面もあった。
辞職による出直し選挙だと当選しても自身の残り任期の約1年だけだが、失職なら4年まるまる知事でいられる。それも理由だろう。不信任について「知事が職を辞すべきことなのか」と疑問を口にし、納得していない様子がアリアリだった。
「自ら辞職したら非を認めることになるので、斎藤氏にその選択肢はなかった。告発後に亡くなった県民局長の遺族から損害賠償請求訴訟を起こされてしまいかねませんしね。不信任決議後にテレビに出まくって感触がよかったので、『改革派vs守旧派』の路線で出直し選挙も戦えると思ったのではないか」(現地で取材を続けてきたジャーナリスト・横田一氏)
候補者乱立なら「まさか」の…
県民の審判やいかに(C)日刊ゲンダイ
出直し選挙は11月10日か17日になる見通しだ。すでに各党は対抗馬探しに着手。「自民は県幹部を立てたいが受けてもらえていない。立憲は前尼崎市長の擁立案が出ている。維新も独自候補を立てたがっている」(県政関係者)という。斎藤知事に勝算はあるのか。
「さすがに勝てないと思いますが、候補者が乱立したらまさかの展開があるかもしれない。淡々と好青年を演出し、同情票を稼ぐ。侮れない気もします」(横田一氏)
知名度は抜群だ。悪名は無名に勝る。いまや顔と名前を知らない県民はいない。政党の支援を受けず組織がない中、選挙活動で広大な兵庫県を回るのはとても無理とはいえ、都知事選であの石丸伸二氏がやったようなネット選挙で票を稼ぐつもりか……。
選挙のプロはどう見るのか。長年、自民党の選挙対策に携わってきた元党事務局長で「選挙・政治アドバイザー」の久米晃氏はこう言う。
「勝てる見込みはないでしょう。パワハラやおねだり以上に、職員2人の命が失われたことを県民は忘れていない。対抗馬も乱立しないのではないか。今回の選挙の争点は、斎藤氏にイエスかノーかです。乱立させて負けるようなことがあったら、県議会の責任が問われる。最終的には候補者を調整することになると思います」
兵庫県政の混乱は第2幕へ突入。“鋼のメンタル”だけに先行きが恐ろしい。
◇ ◇ ◇
斎藤元彦知事はかなりずぶとい神経の持ち主といえそうだ。精神科医に分析してもらうと…●関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。
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