<■746行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可> 静岡県がリニア工事のボーリング調査容認 大井川流域市町が了解、前知事の姿勢大きく転換 2024/9/17 15:51 https://www.sankei.com/article/20240917-2AVHNVY7NNOCXFXBXT7FACDAKM/ リニア中央新幹線の南アルプストンネル工事を巡り、静岡県は17日、掘削工事の前段階で実施する県内でのボーリング調査を容認する意向をJR東海に文書で伝達したと発表した。 作業に伴う大井川の流量減少を懸念する流域市町などの了解が得られたため。 水資源への影響を懸念する川勝平太前知事の下で認めなかった県の姿勢は大きく変わることになる。 JR東海の計画では、静岡・山梨県境から静岡県内に約300メートル入った区間を調査し、掘削による湧水量や地質の状況を調べる。 ボーリングは2025年11月までの予定。 その間、大井川上流にあるダムは工事のため取水を停止しており、川の流量が増加するとみられるため、流域市町が理解を示した。<主張>リニア中央新幹線 政府は全通へ本腰入れよ 社説 2024/4/20 5:00 https://www.sankei.com/article/20240420-YTN6LA4GJ5PDZB7ZFP3MSUXJH4/ 政府はリニア中央新幹線の整備計画を巡り、令和6(2024)年6月に閣議決定する経済財政運営の指針 「骨太の方針」 に東京(品川)―大阪間の全線開業時期を 「最速令和19(2037)年」 と改めて明示する方向で調整に入った。 JR東海が品川―名古屋間の開業延期を正式に表明し、開業の大幅な遅れが懸念されているだけに、骨太の方針に目標の堅持が盛り込まれる意義は小さくない。 大阪までの全線開業時期の目標が大幅に後ろ倒しされれば、リニア開通への期待感が急速にしぼむ恐れがあったからだ。 リニア新幹線は、平成26(2014)年に国が着工を認可した。 2年後の平成28(2016)年には、当時の安倍晋三首相が、財政投融資資金を3兆円投入して全線開業を8年前倒しする方針を決めた。 ところが、難工事が予想されている南アルプストンネル建設を巡り、静岡県の川勝平太知事が環境問題を主な理由に強く反対し、未だに同トンネルの静岡工区は準備工事にも着手できていない。 このため令和9(2027)年を目指してきた品川―名古屋間の開業は大幅に遅れ、仮に令和6(2024)年中に同トンネルが着工できても工事に10年かかり、開業は最短でも令和16(2034)年以降にずれ込む見通しだ。 名古屋までの開業が大幅に遅れる中、目標通りにリニア新幹線を大阪まで延伸できるかと言えば、現実的にはかなり難しい。 名古屋―大阪間のルートは未だに決まっておらず、用地買収もこれからだからだ。 品川―名古屋間の建設費だけでも当初見積もりの約5兆5000億円から約7兆円に膨れ上がっており、名古屋―大阪間の建設に着手する頃には、人件費や建設資材の更なる高騰も懸念されている。 だからといって 「リニア令和19(2037)年全通」 の旗を安易に降ろすわけにはいかない。 リニアが全通すれば、品川―大阪間は最短67分で結ばれる。 東京・中京・関西圏が1つの巨大経済圏となり、経済効果は計り知れない。 リニア新幹線建設は、令和最大の国家的プロジェクトである。 障害となっていた川勝知事が辞任することで、局面は変わった。 政府は令和6(2024)5月に選出される新知事とJR東海との協議を仲介すると共に、令和19(2037)年全通の目標達成へ全力を尽くしてもらいたい。 リニア中央新幹線全線開業、安倍政権の「遺言」 政府「最速令和19年」堅持方針 2024/4/17 19:44 https://www.sankei.com/article/20240417-NAANAH5USVPKXJJOYRIWMBT6I4/ リニア中央新幹線計画は平成28(2016)年、当時の安倍晋三首相が財政投融資資金の投入で全線開業を8年前倒しする方針を決めた。 岸田文雄政権もリニアを安倍政権の 「遺言」(岸田首相周辺) と位置付け、整備推進に取り組んできた。 首相は令和4(2022)年5月には山梨県都留市の実験センターでリニアに試乗し、本腰を入れる姿勢をアピール。 令和4(2022)年6月に決定した 「新しい資本主義」 実行計画で 「3大都市圏やその周辺地域を繋ぐ高速かつ安定的な交通インフラとして、早期の整備を促進する」 と掲げた。 令和4(2022)年以降の経済財政運営の指針 「骨太の方針」 にも 「最速令和19(2037)年」 を明記し、開業前倒しを目指す姿勢を明確にしてきた。 静岡県が水資源や環境保全への懸念を理由に着工を認めてこなかったことにも対応してきた。 国土交通省の有識者会議は令和5(2023)年末までに、JR東海に対策を求める報告書を2回に渡り取りまとめ、令和6(2024)年2月からは対策を継続監視する別の有識者会議が動き出している。 骨太に全面開業の目標年を改めて書き込み、JR東海を後押しすることも重要だが、岸田政権としても全面開業に向けてたゆまぬ努力が必要だ。 静岡知事選は5月26日 9日告示、リニア争点 2024/4/11 12:50 https://www.sankei.com/article/20240411-GMKKRPIVOVMYXNQAOHVBU5WI5Q/ 静岡県選挙管理委員会は2024年4月11日、川勝平太知事(75)の辞職に伴う県知事選を2024年5月9日告示、2024年5月26日投開票とする日程を決めた。 元総務省官僚の大村慎一氏(60)が既に立候補を表明。 前浜松市長の鈴木康友氏(66)が出馬の意向を固めている他、立憲民主党の渡辺周元防衛副大臣((62)も意欲を見せている。 リニア中央新幹線への対応などが争点となりそうだ。 川勝氏は県職員への訓示で職業差別とも捉えられる発言をし、県庁に抗議が殺到。 撤回、謝罪した上で、JR東海がリニアの令和9年開業を断念したことなどを理由として2024年5月10日、辞職願を県議会議長に提出した。 英国の一流大学を出た学者知事がモンスター′力者に変貌した 「川勝劇場」幕切れ 問われる「知事権力」 2024/4/10 21:18 https://www.sankei.com/article/20240410-YVX44PCP25LKHDIHYPJG3YIASE/ 2024年4月10日午前9時20分頃、静岡市の静岡県庁本館3階にある県議会議長室。 一礼して入った知事の川勝平太は、議長の中沢公彦に辞職願を提出した。 特にやり取りもない中で淡々と受け渡しが行われ、川勝は短時間で議長室を後にした。 提出直前、報道陣に心境を問われた川勝はこう述べた。 「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」。 戦国武将・明智光秀の娘で、有力大名・細川忠興の妻である細川ガラシャの辞世の句だ。 辞職願提出後の記者会見でそのことを問われると、 「咄嗟に出てきたものだ」 「素晴らしい辞世の句で、昔から行動規範として持っている」 と説明した。 平成21年7月に就任し、現在4期目の川勝。 任期は2025年7月まで残っていたが、2024年4月に入り事態は急展開した。 引き金となったのは、2024年4月1日に県の新規採用職員への訓示の中で発した、農業や畜産業などの従事者への職業差別とも捉えられかねない発言だった。 翌2024年4月2日夕方には記者団に対し 「一部切り取られた」 「報道のせいだ」 と強弁していたが、県庁には抗議が殺到し、後に発言の撤回に追い込まれた。 また、2024年6月の県議会で辞職する意向を唐突に表明していたが、早期辞職の声が強まり、辞職時期は前倒しされた。 川勝は2024年4月10日の会見で、辞職の理由に関して 「リニア(中央新幹線)の問題についての道筋が(県民に)分かる形にならないといけないと思っていたが、1つメドが見えた」 「僕の役割は終わった」 と改めて語った。 しかし、法政大学大学院教授の白鳥浩(現代政治分析)は 「リニアの話は『後付け的』な理由に思える」 「今回の発言は特定の職業の人たちを傷付けるもので、その重さに自ら気が付いたのではないか」 とみる。 ■ ■ 川勝は、京都で育った学者出身の知事だ。 専門は比較経済史で、英オックスフォード大で博士号を取得。 母校である早稲田大政治経済学部の教授や国際日本文化研究センターの教授を経て、前任の知事となる石川嘉延の誘いで浜松市の静岡文化芸術大の学長に平成19年に就任したことで静岡県との縁が深まった。 平成21年に、当時の民主党に擁立されて知事選に出馬。 静岡県は保守色が強いとされる中、自民、公明推薦の対立候補らを接戦の末に破った。 その1週間後の東京都議選では、民主党が初の都議会第1党に躍進。 翌月の衆院選を経て国政での民主党への政権交代という流れに繋がっていった。 保守系議員はこう語る。 「1期目は自分のやりたい事と他とのバランスを取っていたが、知事職を続けているうちに人事や予算についてもやりたい事を推し進めるようになった」 「3期目には、最早手が付けられない状態になった」 学者知事は、いつしか制御不能な”モンスター”権力者に変貌していた。 同時に、川勝の独特な表現方法は舌禍として何度も波紋を呼んだ。 令和3年10月、参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で浜松市を訪れた川勝は、自身が支援する候補の出身地である浜松市と、対立候補が市長を務めていた御殿場市の得さんを比較して 「(御殿場には)コシヒカリしかない」 と発言。 2024年3月には、磐田市に本拠を置く女子サッカークラブが県庁を表敬訪問した際、メンバーに対し 「磐田は文化が高い」 「浜松より元々高かった」 と述べた。 ■ ■ 物議を醸す発言を繰り返してきたのに、川勝は有権者からの支持を得てきた。 初当選時は薄氷の勝利だったが、その後の3回の知事選はいずれも対立候補に大勝している。 国や大企業との軋轢も恐れずに相対する姿勢が、リーダーシップや発信力を有権者に印象付けた側面はあるだろう。 だが、法政大大学院教授の白鳥は 「川勝氏の政治手法は、敵を設定し、それを叩くことによって、自らの正当性を担保する『劇場型政治』」 「こうしたスタイルは、長くやり過ぎると自滅する」 と指摘。 訓示での発言に端を発した川勝の辞職についても 「劇場型政治の終焉」 との見方を示す。 県議会で過半数を占める自民との深刻な対立は、劇場型政治の負の側面と言える。 議長の中沢は 「(川勝は)自重して謙虚になり、胸襟を開いて連携やコミュニケーションを取る努力をすべきだった」 「こちらもそれなりの努力をしたつもりだったが、なかなか向こうはそういう姿勢を取ってくれなかった」 と話した。 川勝自身も2024年4月3日の会見で 「4期目は(それまでと違って)県議会との関係が非常にギクシャクしていた」 「県のためにはならないということは、全員が思っている」 「その一端を私が担っているわけだから、原因は除去すればいい」 「これは県民のためになると思っている」 「(私が)辞めることが」 と、自身のスタイルの限界を認めざるを得なかった。 (敬称略) 15年近く繰り広げられてきた 「川勝劇場」 が幕を閉じる。 川勝氏がストップをかけ続けたリニア中央新幹線の静岡工区の建設問題や、 「ポスト川勝」 を選ぶ知事選の見通しを探る。 「『職業差別』の言葉が躍った」川勝流″ナ後まで…報道に恨み節、リニア問題に誇らしげ 2024/4/10 18:28 https://www.sankei.com/article/20240410-RPDJGT5CZ5JGJCCS2SIVI2TNJ4/ 新規採用職員への訓示で職業差別とも取れる発言をした静岡県の川勝平太知事が2024年4月10日、県議会に辞職願を提出した。 これまで物議を醸す発言を繰り返しながらもその職に留まり続けてきたが、今回は多くの非難の声に屈した形となった。 記者会見では 「『職業差別』という言葉が躍った」 と報道の在り方に矛先を向け、川勝流≠ヘ崩さなかった。 「(辞意を)表明した以上、直ちに辞任するのが望ましい」 「なるべく早くと思っていた」 当初は2024年6月の定例県議会で辞職願を提出する意向を示していた川勝氏。 提出時期を早めた理由を問われると、手元の資料に視線を落とすことなく、辞職を決意した理由を語り始めた。 自身の発言を契機に県庁に寄せられた苦情や批判などの声はこの10日間で3000件超。 川勝氏は 「県民に大変なご迷惑がかかっている」 と述べる一方で、JR東海が東京・品川と名古屋を結ぶリニア中央新幹線の令和9年開業を断念したことを挙げ 「元々の事業計画が音を立てて崩れた」 「これで僕の役割は終わった」 と、建設に慎重だった自身の 「実績」 を誇らしげに語った。 だが、訓示での 「野菜を売ったり、牛の世話をしたりとかと違い、皆様は頭脳、知性が高い人たち」 との発言に質問が及ぶと表情を硬くし、 「職業に貴賤はない」 と釈明。 「職業差別と捉えられかねない」 と報道されたことで 「職業差別する人間だという言論がばっと広がった」 「これは本意ではない」 とも述べた。 辞職願を提出し、 「さあどこに骨を埋めるかという心境」 と笑顔も見せた川勝氏。 訓示での発言は撤回したが、同県御殿場市を揶揄した発言などこれまでの 「失言」 は撤回しないのかを問われても、黙って頷くだけで撤回の意思は見せず、会見場を後にした。 静岡の川勝知事、辞職理由語る「リニア問題が節目」 知事選は5月26日投開票 2024/4/10 17:50 https://www.sankei.com/article/20240410-4E52IJXBKNPQFGA7CT2324H66I/ 静岡県の川勝平太知事は2024年4月10日、県議会議長に辞職願を提出した。 2024年4月1日の新規採用職員への訓示で職業差別ともとれる発言をし、翌2024年4月2日に辞職の意向を示していた。 川勝氏は記者会見で、2024年6月の定例県議会をもって辞めるとしていた辞職の時期について、 「県政の空白を短くするために(早めた)」 と説明した。 記者会見で川勝氏は辞職の最大の理由として改めて 「リニア(中央新幹線)問題が節目を迎えたこと」 を挙げた。 川勝氏はリニア中央新幹線静岡工区の着工を認めていないが、 「リニア推進派であることに変わりない」 「環境保全とのバランスをどう取るのかを考えてきた」 と語った。 県選挙管理委員会によると、川勝氏の辞職に伴う知事選は2024年5月9日告示、同2024年5月26日投開票となる見通し。 次期知事選を巡っては、元総務省官僚で同県元副知事の大村慎一氏(60)が出馬する意向を表明。 前浜松市長の鈴木康友氏(66)も出馬を検討する考えを示している。 「敬意欠く発言は残念」 静岡県知事辞職に山梨知事が言及 2024/4/10 14:44 https://www.sankei.com/article/20240410-6TJKNLOD5JMI5JPIAWZ7OSB55M/ 山梨県の長崎幸太郎知事は2024年4月10日の記者会見で、川勝平太静岡県知事の新規採用職員向け訓示での発言について 「大変残念だ」 「もの作りや農業は極めて重要な産業だ」 「深い敬意を欠かすことがあってはならない」 と述べた。 辞職に関しては 「本人が熟考された結論だと思うので、尊重したい」 とした。 リニア中央新幹線の開業時期が遅れたことについては 「静岡県には、何を心配しているのか沿線自治体に共有してくださいと引き続き申し上げ、解決策を見い出したい」 と語った。 三重知事「理解しがたい」 静岡の川勝知事、辞職理由にリニア 2024/4/10 12:23 https://www.sankei.com/article/20240410-IQBOXGO5KZORFBX272BNO2DORQ/ 三重県の一見勝之知事は2024年4月10日の記者会見で、静岡県の川勝平太知事が任期途中での辞職理由として、JR東海によるリニア中央新幹線の令和9年開業断念を挙げたことに対し 「リニアの早い開業を目指し、(建設促進)期成同盟会に(静岡県も)参加されているので、理解し難い発言だ」 と述べた。 川勝氏が辞職願を提出したことについては 「出処進退はその人の考えによるので、論評するのは控える」 とした。 辞職願提出の川勝知事、注目される「退職金」の行方 受領すれば延べ1億円超 2024/4/10 10:35 https://www.sankei.com/article/20240410-BOKLUZMAGVHFXEEROMLLA6D7SM/ 静岡県の川勝平太知事(75)が2024年4月10日、辞職願を県議会議長に提出した。 川勝氏は4期目の途中で辞職することになったが、これまでに約8000万円の退職金が支払われており、任期途中となった今回も約2800万円が支払われる見込みだ。 自身の失言≠ノよって辞任に追い込まれる形となった今回は、退職金を受け取るのかどうかも注目される。 川勝氏は2024年4月1日、県庁での新規採用職員に向けた訓示で、農業従事者らへの職業差別とも取れる内容の発言を行い、県内外から批判が殺到。 翌2024年4月2日に辞職する意向を表明していた。 県では 「人事行政の運営等の状況の公表に関する条例」 により、人事行政の運営状況の概要などを公表している。 県が公表している資料によると、退職手当の算出方法は 「130.1万円×在職期間×100分の65」 となっており、1期(48カ月)分の退職手当は約4059万円となっている。 川勝氏は1期目の際には自身の公約に従い、受け取りを辞退した。 しかし、2期目、3期目の際にはいずれも退職金を受け取っている。 2025年7月4日が任期満了だった川勝知事は約1年余りを残しての辞任となるが、それでも、規定通りなら約2800万円の退職金が支払われる。 川勝知事が退職金を受け取れば、2期目、3期目と合わせて計1億円を超える退職金が支給されることになる。 2023年12月の県議会では、桜井勝郎氏(無所属)が4期目の退職金の受け取りの有無を質問した。 川勝氏は 「私の退職手当の取り扱いは、県民の皆様の御理解を得られるかどうかが一番大切であると考え、県内の各分野の代表者から構成され、県民の皆様の意見を反映する役割を担う静岡県特別職報酬等審議会に諮った」 とした上で 「私としては、審議会の意見の通り、県民の皆様の期待する成果を出していくため、今後も引き続き県政を取り巻く諸課題の解決に全力で取り組んでいく所存だ」 などと答弁。 受け取るかどうかは明言を避けている。 <産経抄>知事辞職へ、川勝氏は公共の「財」か「害」か 2024/4/10 5:00 https://www.sankei.com/article/20240410-KZ6ZJNKINBPEDNM5CFWN37DOEY/ いつの世も、思いが届かぬ恋は切ない。 <箱根八里は歌でも越すが/越すに越されぬおもひ川> と近世信濃民謡の歌詞にある。 遂げ得ぬ恋の辛さを思えば、箱根八里の険路など歌って越せる―。 詩人の大岡信さんはそう訳した。 ▼募る思いが激しく流れる「おもひ川」。 老壮を問わず、誰もが認める人生の難所であろう。 大岡さんによれば、先の歌詞は「歌」が「馬」に、「おもひ川」が「大井川」に形を変えて世に広まったという。 雨で水かさを増した大井川は、東海道を行く旅人の難関として知られた。 ▼歴史の符合とは怖いものである。 日本の新たな大動脈となるリニア中央新幹線は、大井川に長らく行く手を阻まれてきた。 正確に言えば、リニアのトンネル工事が大井川の水を減らすとして、静岡県の川勝平太知事が首を縦に振ろうとしなかった。 ▼JR東海は既に、令和9年の開業を断念している。 当然のことながら、開業の遅れによる工費の上乗せや経済損失が出るため、10兆円以上と見積もられるリニアの経済効果も煽りを受ける。 川勝氏の姿勢が国益の重大な侵害でなくて何だろう。 ▼その人が今日、知事の職を去る。 2024年春の新入職員に行った訓示は、農業者らへの職業差別としか思えぬ酷さだった。 国家的事業のリニアを阻んでおきながら、1区切りがついたとする所感にも、辞意表明の会見で 「責任を果たした」 と自己肯定に終始した発言にも耳を疑う。 ▼川勝氏の在職期間は15年になる。 及ぼした影響は静岡1県にとどまらなかった。 職を辞した後、歴史に裁かれるのはその事績と、我が国の悲願を遠い彼岸にした責任である。 氏の15年は公共にとっての「財」か「害」か。 後世の目が然るべき判を押すだろう。 静岡知事選は5月26日投開票の可能性 川勝氏、10日に辞職願提出で 2024/4/9 18:56 https://www.sankei.com/article/20240409-PDTJDFCI5RIH7MQPUXVAF5VWOM/ 静岡県は2024年4月9日、1次産業従事者への職業差別とも捉えられかねない発言をし、辞職を表明した川勝平太知事が2024年4月10日午前に辞職願を県議会議長へ提出すると明らかにした。 県選挙管理委員会によると、2024年4月10日に提出されると、知事選は2024年5月9日告示、2024年5月26日投開票の日程で行われる可能性が高い。 また、JA静岡中央会(鈴木政成会長)は2024年4月9日、川勝氏の発言について 「農業者を愚弄する発言で決して看過できない」 と抗議する声明文を発表し、県に提出した。 川勝氏は2024年4月1日、県の新規採用職員への訓示で 「県庁はシンクタンク」 「野菜を売ったり、牛の世話をしたり、物を作ったりとかと違い、皆様は頭脳、知性が高い人たち」 と発言。 県庁に抗議が殺到し、辞職する意向を2024年4月2日に表明し、その後発言を撤回した。 静岡・川勝知事が10日午前に辞職願を提出 静岡県が発表 2024/4/9 16:13 https://www.sankei.com/article/20240409-3GYMXLUKNVI2DJAGEPWTRCAZQA/ 静岡県は2024年4月9日、川勝平太知事(75)が2024年4月10日午前に辞職願を県議会議長に提出すると発表した。 当初は2024年6月の県議会で辞職する意向を示していた。 川勝氏は2024年4月1日、県庁での新規採用職員に向けた訓示で、1次産業従事者への職業差別ともとれる内容の発言をし、批判が殺到。 翌2024年4月2日に辞職する意向を表明していた。 静岡県の川勝平太知事の「早期退職を歓迎」「県を愛していたのか」 樋口雄一・甲府市長が痛烈批判 2024/4/9 12:28 https://www.sankei.com/article/20240409-TM2IRNJELJL5LFKSYFWWLA2UNI/ 甲府市の樋口雄一市長は2024年4月9日の定例会見で、静岡県の川勝平太知事が2024年4月10日にも辞職届を提出することを受け、 「早期の辞職は歓迎したい」 と語った。 リニア中央新幹線の静岡工区が未だに着工できていないために、山梨県駅(仮称)の完成が令和13(2031)年に遅れることが決まるなど、川勝氏の言動によって、甲府市の街作り計画にも悪影響が出ていることから、川勝氏批判に繋がったもようだ。 樋口氏は川勝氏に対し 「昔から物議のある発言をしていた」 と評価した上で、 「(リニア工事に反対する理由として)『静岡の水を守る』なんて言っていたが、(今回の問題発言は)その水を大事に使っている職業の人を貶める内容だ」 と指摘した。 その上で、川勝氏は 「静岡県全体を本当に愛していたのかと(疑問に)思う」 と痛烈に批判した。 静岡 川勝知事 発言撤回“職業差別と捉えられるの本意でない” 2024年4月5日 19時24分 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240405/k10014413671000.html 新人職員への訓示で職業差別とも捉えられかねない発言をし、その後、辞職の意向を表明した静岡県の川勝知事は 「職業差別と捉えられるのは本意ではない」 と述べ発言を撤回しました。 川勝知事は2024年4月1日、新人職員への訓示の中で 「県庁というのは別の言葉で言うとシンクタンクです」 「毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたりするのとは違って、基本的に皆さんは知性が高い方たちです」 と発言し、職業差別とも捉えられかねないとして波紋が広がる中、翌日の2日、辞職の意向を表明しました。 2024年4月3日に改めて行った会見では発言について謝罪したものの、撤回はしていませんでした。 川勝知事は2024年4月5日夕方、静岡県庁で報道陣の取材に応じ 「職業差別と捉えられるのは本意ではないので、この発言を削除して撤回いたします」 と述べて発言を撤回しました。 静岡・川勝知事、後任は「言葉に真実を十分含み、わかりやすく説明できる人を」 2024/4/5 19:18 https://www.sankei.com/article/20240405-F4SRI7JYYRBTFGBGGNBPNKOP7Y/ 静岡県の川勝平太知事は2024年4月5日、自らの後任となる次の知事に期待する人物像として 「明るい人がいい」 「言葉に真実を十分含み、それを分かり易く説明できる人がいい」 と言及した。 県庁で記者団に語った。 川勝氏は2024年4月1日、に県庁で新規採用職員に 「県庁というのはシンクタンクです」 「毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さんは頭脳、知性の高い方」 「それを磨く必要がある」 などと訓示した。 2024年4月5日、記者団にこの発言を撤回することを表明した後、次の知事の理想像に言及した。 静岡・川勝知事、自身の職業差別的な発言を撤回・謝罪「本意ではない」 2024/4/5 19:08 https://www.sankei.com/article/20240405-ZFNYLL7D6JIP5FTIW4DVFUL3BI/ 新規採用職員に対する訓示の中身が 「職業差別」 と批判を浴び、辞職の意向を表明していた静岡県の川勝平太知事は20024年4月5日午後、職業差別とされた自身の発言を撤回し、謝罪した。 報道陣の取材に応じた。 川勝氏は 「お騒がせしたことは誠に本意ではない」 「今後は県庁職員がまとめたものを挨拶する」 と述べた。 川勝知事発言に「憤り」 現場の工夫見てきたと農相 2024/4/5 10:36 https://www.sankei.com/article/20240405-3TGLKR7BOFKFTDSIJPQUWGIREE/ 坂本哲志農相は2024年4月5日の閣議後記者会見で、静岡県の川勝平太知事による職業差別とも捉えられかねない発言について 「農村地域に生まれ育ち、農業の現場における創意工夫を見てきた1人の政治家として、憤りを感じざるを得ない」 と述べた。 発言は 「地域の経済や、コミュニティーを支える農業者の皆様にとって残念」 と強調した。 行政について 「現場と価値観や将来構想を共有した上で、これからの日本の農林水産業を作り上げていくものだ」 とも話した。 川勝氏は2024年4月1日、県の新規採用職員への訓示で 「野菜を売ったり、牛の世話をしたり、物を作ったりとかと違い、皆様は頭脳、知性の高い人たち」 と発言。 2024年4月2日に辞職の意向を表明した。 「憤り感じる」 坂本哲志農水相、静岡・川勝知事の発言に「行政は単なるコンサルでない」 2024/4/5 10:34 https://www.sankei.com/article/20240405-SEB7IZET6BBR3G6AKWMQ464MOI/ 坂本哲志農林水産相は2024年4月5日の記者会見で、静岡県の川勝平太知事が新規採用職員に対する訓示で農業従事者たちを差別するのような発言をしたことについて、 「国民の食ばかりでなく、地域の経済やコミュニティーを支える農業者の皆様にとって残念なものだ」 と批判した。 坂本氏は 「農村地域に生まれ育ち、これまで農業の現場における創意工夫を見てきた1人の政治家として憤りを感じる」 と強調。 「私自身は行政は現場の単なるコンサルではなく、現場の価値観や将来構想を共有した上で、これからの日本の農林水産業を作り上げていくものと考えている」 と語った。 川勝氏は2024年4月3日の記者会見で、問題視された一連の発言について謝罪したものの、撤回はしなかった。 農水省として発言の撤回を求める考えはあるか問われると、坂本氏は 「知事の発言であり、そして辞意も表明されたので、敢えて撤回は求めない」 と説明した。 「知事の発言1つ1つについて、政府の立場でコメントすることは差し控えたい」 と述べるにとどめた。 川勝氏を巡っては2024年4月1日に県庁で新規採用職員に 「県庁というのはシンクタンクです」 「毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さんは頭脳、知性の高い方」 「それを磨く必要がある」 などと訓示。 農業従事者やモノ作りに関わる職業を蔑視するような発言が批判を浴びていた。 「リニア早期開業へ環境整備を」 川勝知事辞意表明で斉藤国交相 「国として見守る」 2024/4/5 10:28 https://www.sankei.com/article/20240405-2P7RIDRRXZOALNPUDDYAEB4FEI/ 斉藤鉄夫国土交通相は2024年4月5日の閣議後会見で、JR東海が開業を目指すリニア中央新幹線の静岡工区着工を認めなかった川勝平太静岡県知事が辞意を表明したことを受け、 「早期開業に向けた環境整備を進めていきたいと、改めて決意している」 と語った。 リニアを巡っては、平成29年に川勝知事が水資源や生態系への影響を懸念して反対を表明し、工事に着手できない状態が続いていた。 JR東海は2024年3月29日に、品川―名古屋間の令和9年開業を断念すると発表。 川勝氏の後継知事の姿勢が焦点になっている。 斎藤氏は今後のリニア工事の進展について、 「静岡県や自治体の理解を得ることによってプロジェクトは進行していく」 との見解を示し、 「国としてしっかり見守っていきたい」 と述べた。 また、国交省として、JR東海の環境対策を確認するために設置したモニタリング会議を通じ、 「対策状況を継続的に確認する」 と共に、 「JR東海と静岡県をはじめとする関係自治体との一層の対話を促す」 との方針を示した。 一方、川勝知事の辞意に対する受け止めについては、 「政府の立場ではコメントすることは差し控える」 とした。 不適切にもほどがあった川勝知事〜権力に弱すぎるNHK 大手町の片隅から 乾正人 2024/4/5 10:00 https://www.sankei.com/article/20240405-DLYVE5Z2ENLODHXJT42YZ6HQVI/ 人間という生き物は、なかなか生まれ変われないものだ。 辞意を表明した川勝平太静岡県知事は3年前の2021年の11月、不適切発言を巡って県議会で辞職勧告決議が採択された直後、 「猛省する」 「来年(2022年)は生まれ変わると富士山に誓った」 と語ったが、やはり生まれ変われなかった。 この時、知事は、参院補選の応援で、対立候補の地盤である御殿場市について、 「コシヒカリしかない」 とやって県民の顰蹙を買っていた。 今回は、 「毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかとは違い、基本的に皆様方は頭脳、知性の高い方たち」 と、県の新人職員を持ち上げた。 ■権力に弱すぎるNHK どこをどう読んでも職業差別発言だが、ご本人はそう思わなかったようだ。 2024年4月2日夕、知事の発言に怒った県民らから抗議の電話が県庁に殺到した事についてこう語った。 「それは読売新聞のせいだと思っています」 少し解説が必要だろう。 知事の発言は、2024年4月1日に行われた県の新規採用職員に対する訓示で飛び出した(この時、小紙記者は別の取材で立ち会っていない)。 普通の報道機関なら、知事の発言を問題視して即、記事にするところだが、地元の静岡新聞やNHKはそうはしなかった。 リニア中央新幹線建設を妨害してきた川勝知事を紙面で強く 「支持」 してきた静岡新聞が、 「いつもの川勝節だ」 と黙殺するのもあり得るだろう(「報道しない自由」もあるからね)が、国民の受信料で成り立っている 「皆様のNHK」 が、知事に忖度してどうするのか。 2024年4月1日午後7時8分に配信されたNHKのネット記事では、 「川勝知事 新人職員を前に能登半島地震などを踏まえて訓示」 という見出しで、知事の訓示をかなり詳しく紹介しているが、 「牛の世話」 の件は、1字も載っていない。 川勝発言が炎上したのは、読売新聞が2024年4月2日午前にネットで配信してから。 小紙も知事発言の全容を掴み、午前中から産経ニュースで報じた。 NHKが本格的に知事発言を報じたのは、知事が辞意を表明してからだった。 まあ、毎度の事とは言いながら、NHKは権力に弱すぎる。 しかもその権力者が、地位を離れる事がはっきりすると、徹底的に叩く。 このような報道を続けるなら受信料制度をやめて 「国営放送」 にした方が、よほどすっきりする。 ■「自分の責任果たした」 それにしてもリニア中央新幹線建設を巡る彼の抵抗ぶりは、常軌を逸していた。 4期15年に及んだ川勝県政に、日本全体が振り回された。 JR東海が、令和9年の開業断念を正式に表明したのを見届けた彼は、立憲民主党の渡辺周衆院議員に 「自分の責任は果たした」 と述べた。 リニア中央新幹線の開業を大幅に遅らせることが、自らの使命と考えていたのである。 彼は若い頃、 「農村が都市を包囲する」 毛沢東理論に傾倒し、知事に就任後も中国の習近平国家主席が唱える 「一帯一路」 構想に諸手を挙げて賛成している。 このような人物を4回も知事選で当選させた静岡県民の責任は大きい。 次の知事選こそは人物を見極めて投票して頂きたい。(コラムニスト) 静岡県・川勝知事の「牛の世話と違う」職員訓示に「職業差別」「資質欠く」 SNSで批判 2024/4/2 15:14 https://www.sankei.com/article/20240402-F46H3O5QAZEDTDRI27Z3W2CJNU/ 静岡県の川勝平太知事が新規採用職員らに 「毎日毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さんは頭脳、知性の高い方たちだ」 と訓示したことを巡り、SNSで川勝氏に 「職業差別」 を指摘する声が相次いでいる。 X(旧ツイッター)では 「牛の世話」 「県庁職員」 「静岡県民」 「職業差別」 などが川勝氏の訓示に関連する文言がトレンド入りしている。 ■公務員を特権階級と勘違い 自民党の平将明元内閣府副大臣は川勝氏の訓示についてXで 「こんな人が知事やってるのか」 と呆れたように投稿した。 日本維新の会の音喜多駿政調会長もXで 「発言は問題で、知事としての資質に著しく欠ける」 「議会が再度動く時では」 とし、県議会が対応する必要性に言及した。 長崎県平戸市の黒田成彦市長はXで 「日頃から職業差別の意識があり、公務員を特権階級だと勘違いしている」 「政治家として失格だ」 と指摘した。 中国で迫害を受けるウイグル人やモンゴル人の姿を描く漫画家の清水ともみさんもXで 「物作りをする人は知性の塊です」 「思考が階級差別主義者ですね」 と厳しく批判した。 ■第1次産業に深く感謝 北朝鮮による日本人拉致問題で政策提言を行うアジア調査機構の加藤健代表はXで 「県知事が生産者を見下した発言をしていいのか?」 「だいたいモノ作りが簡単と思っている時点で無知の極み」 と川勝氏の発言に疑問を呈した。 お笑い芸人のほんこんさんは 「もう無茶苦茶 もう辞めなはれ」 とXに書き込んだ。 静岡県出身の芸人のゴンゾーさんは、Xに川勝氏の発言を報じる記事を投稿して 「第1次産業に従事されている皆様に深く感謝しております」 「食卓を彩る食材を丹精込めて育てて下さるお陰で、日本の食品は世界のどの国のものよりも美味しいです」 と書き込み、生産者に敬意を表した。 静岡県庁の担当者によれば、川勝氏の発言に関して2024年4月2日午前8時〜12時に電話が41件、メールで33件届き、その全てが川勝氏に批判的な内容だったという。 静岡・川勝知事、県庁職員は「知性の高い方たち」…採用職員に訓示「野菜売ったり牛の世話したりモノを作ったりとかと違う」 2024/4/2 7:20 https://www.yomiuri.co.jp/national/20240401-OYT1T50207/ 静岡県庁で2024年4月1日、新規採用職員向けの訓示が行われ、川勝知事は 「県庁はシンクタンク(政策研究機関)だ」 「毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆様方は頭脳、知性の高い方たち」 「それを磨く必要がある」 などと述べた。 特定の職業を比較するような発言で、再び物議を醸しそうだ。 知事は 「嘘偽りを言わないことが大切」 「言葉遣いが大切です」 「情理を尽くして自分が正しいと思う信念を貫くためには、勉強をしないといけない」 などと心構えを述べた後、一連の発言をした。 知事は2024年3月、県内のサッカー強豪校に触れ、 「ボールを蹴るのが一番重要なこと」 「勉強よりも何よりも」 などと述べ、県議会から 「不適切だ」 と苦言を呈されていた。 川勝知事 新人職員を前に能登半島地震などを踏まえて訓示 2024年4月1日 19時08分 https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20240401/3030023430.html 新年度を迎え、県庁では、川勝知事が、新人職員を前に、能登半島地震などを踏まえて 「どうしたら困っている人の力になれるか考える癖をつけてほしい」 などと訓示しました。 この春、県に採用された職員は233人で、辞令は配属された部署で交付されましたが、このうち、本庁の配属となった75人を前に、2024年4月1日午後、川勝知事が訓示しました。 この中で、川勝知事は、 「能登半島で凄まじい地震がありまだ厳しい生活をしている人々がいる」 「一番最初に心に留めてほしいのは危機管理です」 「静岡県でも南海トラフ地震が発生すれば大きな被害が出る想定があり能登の地震は決して他人事ではなく自分の管理を最優先に人を助けるために何をすべきか心得ておかなければならない」 と述べました。 そして、公務員の心構えとして、 「心は素直で嘘偽りを言わず、上にへつらうことなく人が困っている時に助けるのが我々の仕事である」 「どうしたら力になれるか考える癖を付けてほしい」 と呼び掛けました。 新人職員たちは、今後は研修を受けながら職務に当たるということです。 交通基盤部に配属された兼岩奈央さんは、 「社会人としてまだ分からない事が多いが県職員として恥ずかしくないように仕事に取り組んでいきたい」 と話していました。 <主張>川勝静岡県知事 県民のため今すぐ辞職を 社説 2024/4/4 5:00 https://www.sankei.com/article/20240404-36QVHYF435NJBLZRDJUKYM5ICI/ 職業差別発言をした静岡県の川勝平太知事が、県議会2024年6月定例会の開会に合わせて辞職する意向を表明した。 知事失格と言える問題発言をした以上、2カ月も居座るのは許されない。 直ちに辞職すべきである。 川勝氏は2024年4月3日に記者会見し、辞職の理由を2つ挙げた。 職業差別発言の責任はもちろんだが、もう1つ、JR東海が進めるリニア中央新幹線の開業時期の延期を理由にしたことには強い違和感を覚える。 JR東海は東京・品川―名古屋間の令和9年開業を断念し、開業は早くて令和16年以降の見通しだ。 これを成果とし、辞職の主たる理由にしたのはどういうことか。 リニア問題への取り組みは知事の役割の一部に過ぎず、理由にするのはおかしい。 川勝氏は環境への影響を理由に静岡工区の着工を認めず、JR東海がその対策を示しても頑なに態度を変えなかった。 むしろ問われるべきは、 「妨害」 とも言える川勝氏の行動の責任である。 開業延期を成果とすることには納得が得られまい。 川勝氏は2024年4月1日に県の新人職員への訓示で 「野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかとは違い、皆さんは頭脳、知性の高い方」 「それを磨く必要がある」 と語り、批判されていた。 2024年4月2日夜には 「問題発言があったかの如き状況になり驚いている」 「不適切ではないと思う」 と述べていた。 2024年4月3日の会見では差別発言について 「第1次産業の人たちの心を傷つけた」 「申し訳なかった」 と謝罪したが、発言を撤回しなかった。 これでは本当に反省しているのか疑わしい。 川勝氏はこれまでも不適切な発言を繰り返してきた。 令和2年10月には、日本学術会議が推薦した会員候補の一部を任命しなかった菅義偉首相(当時)について 「教養のレベルが露見した」 と語った。 その後、発言を撤回している。 令和3年10月には御殿場市について 「コシヒカリしかない」 と揶揄し、県議会が辞職勧告を決議した。 川勝氏は辞職を拒み、給与と期末手当の返上を約束したが、これを果たしていなかったことが発覚し、議会で問題視されたこともある。 川勝氏が知事としての資質を欠いていることは、度重なる不適切な言動で明らかだ。 速やかな辞職が県民のためである。 <主張>リニア開業延期 川勝知事の妨害許されぬ 社説 2024/3/30 5:00 https://www.sankei.com/article/20240330-TFGMS4IVG5JD3PXXE2SR7MHM5Q/ JR東海が東京・品川と名古屋を結ぶリニア中央新幹線について、目指していた令和9(2027)年の開業を断念した。 2024年3月29日、国土交通省で開かれた中央新幹線静岡工区に関する専門家会議で、丹羽俊介社長が明らかにした。 静岡工区の工事が、契約締結から6年4カ月が経過した現時点でも静岡県の反対で着工すらできていないためで、丹羽社長は 「新たな開業時期は見通せない」 と述べた。 誠に残念である。 リニア中央新幹線は、国鉄時代から研究・開発されてきた超電導リニア技術を使って時速500km運転を実現させ、東京―名古屋間を40分、将来的には東京―大阪間を約1時間で結ぼうというもので、平成26年に着工された。 相模原市内にできる神奈川県駅(仮称)などは、姿を現しつつある。 最大のネックとなっているのは山梨、静岡、長野3県にまたがる総延長25kmに及ぶ南アルプストンネルだ。 山梨、長野両県の工区は既に着工している。 だが、川勝平太静岡県知事は当初から大井川の水量が減少するのを問題視し、 「県民の生死にかかわることだ」 「水1滴も県外流出は許可しない」 などと反対して着工を認めていない。 大規模工事に伴う環境対策はもちろん必要だ。 JR東海は工事中に出る水を大井川に戻すなど具体的な環境対策案を幾度も提示している。 それでも知事は頑なに態度を変えない。 知事の言動が科学的知見に基づいているとは見えないのはどうしたことか。 元々難工事が予想されている南アルプストンネルが着工すらできていない現状では、3年後どころかいつになったら開通するかメドすら立たない。 リニア中央新幹線が大阪まで開通すれば、人口6600万人以上を擁する首都圏と中京、近畿圏が一体となった巨大都市圏が出現することになり、経済のみならず日本社会に与えるインパクトは計り知れない。 言わば日本再生のカギを握る大プロジェクトが、1知事の 「妨害」 でストップしている現状は看過できない。 今こそ国の出番である。 岸田文雄首相は、知事の説得をJRや国交省任せにせず、前面に立って国家プロジェクト推進に全力を挙げてもらいたい。 リニアの令和9年開業断念、沿線の街づくりに打撃 経済効果の損失も懸念 2024/3/29 20:02 https://www.sankei.com/article/20240329-LMXBYIMXIRIIBJ2LSUZJS7LBUU/ JR東海がリニア中央新幹線の品川−名古屋間について、令和9年の開業目標を断念した。 静岡県の反対で静岡工区の着工の目処が立たず、新たな開業時期も示せていない。 リニア開業に合わせて進められている沿線の自治体の街作りに影響が出るのは必至で、10兆円超と推計される経済効果の損失も懸念される。 ■「静岡」着工見通せず 「9年の開業は実現できない」。 JR東海はこれまでも 「9年の開業は困難」 と言い続けてきたが、今回表現を変えた。 2023年12月に否定していた 「断念」 という言葉も否定しなかった。 元々、工事は平成29年11月に着手し、10年1カ月後の令和9年12月の開業を目指していた。 だが、川勝平太静岡県知事が着工に反対。 9年開業が間に合うギリギリのタイミングだった2年6月にも知事の了承を得られず、そもそも9年開業は困難だった。 今回、表現を変えたのは当初計画から6年4カ月経っても着工できず、計画との乖離が今後挽回できないほど、大きく開いたからだ。 国土交通省での有識者会議後の会見では、最短の開業時期が10年後の16年になるかを記者に再三問われたが、 「今の段階では言えない」(水野孝則専務執行役員) と繰り返した。 ■「小異を捨ててほしい」 開業が先送りされ、見通しも立たなくなったことで、リニア開業に見据えて一体的な街作りを進めている沿線の自治体は計画修正を余儀なくされそうだ。 三菱UFJリサーチ&コンサルティングによると、品川−名古屋間の開業で移動時間短縮や企業の生産性向上によって約10.7兆円の経済効果が試算されるが、 「そろそろ開業の遅れによる経済損失も考えるべきだ」 と指摘する関係者もいる。 リニア建設を巡っては水資源や生態系への影響などについて、JR東海と静岡県の間で主張の隔たりが大きく、溝が埋まらないでいる。 JR東海の丹羽俊介社長は2023年4月に就任後、就任挨拶以外で川勝知事とのトップ会談を開いていない。 「小異を捨てて大同に就いてほしい」。 国交省の有識者会議座長の矢野弘典産業雇用安定センター会長はこう呼び掛けた。 山梨県の長崎幸太郎知事、リニアめぐり「一部でも開通ならメリット」 2024/3/29 18:11 https://www.sankei.com/article/20240329-H72B2B6AMBNCHG4EZ5QQECK6ZE/ JR東海がリニア中央新幹線の令和9年開業を断念したことを受け、山梨県の長崎幸太郎知事は、 「(9年開業を目途にした)設備が雨ざらしになって無駄になるよりは、一部でも開通されれば(JR東海の)収益的にも、地域にもメリットが出てくる」 として、先行部分開業をJR東海に求める姿勢を明らかした。 2024年3月29日に報道陣の取材に応じ、語った。 長崎氏は9年開業断念に 「残念な話だが、静岡工区の着工が遅れている中で、9年に開業できるわけではない」 「致し方ない」 との見解を示した。 ただ、静岡県の川勝平太知事に対しては 「静岡県は抱えている問題を、沿線自治体で作る期成同盟会で共有していない」 「しっかりと情報と考えの共有を求めたい」 として、静岡県に問題解消に向けた取り組みを進めることを要望した。 また、甲府市の樋口雄一市長は 「街作りは開業の見通しと密接な関係があるので、早期解決に向けて、JR東海や国をはじめとする関係機関の一層の連携と努力を期待したい」 とのコメントを発表した。 静岡県・川勝知事リニア工事反対≠キる根本理由 「議論を巻き起こすが、論理は破綻」「反対の風呂敷を広げすぎて…」 2023.12/24 10:00 https://www.zakzak.co.jp/article/20231224-4XSKXZ4CKNMCTOROCPK7Q3WVCY/ リニア中央新幹線の東京・品川―名古屋間(約285.6km))の2027年開業が、益々困難となっている。 jr東海は先週、開業時期を 「2027年」 から 「2027年以降」 に変更し、国に実施計画の認可申請を行った。 同社は、静岡工区(約8.9km)のトンネル掘削工事着工に見通しが立たないためだとしているが、静岡県の川勝平太知事は様々な理由を付けて、工事を認めようとしていない。 川勝氏が、リニア工事に反対姿勢を貫く背景にはどんな事情があるのか。 地元静岡でリニア問題を取材し続けているジャーナリスト、小林一哉氏に聞いた。 ◇ ■地元ジャーナリスト・小林一哉氏が徹底解説 「JR東海は今回、開業時期を 『2027年以降』 とした理由として静岡工区の未着工をはっきりと挙げている」 「これは、川勝氏の反リニアの姿勢を批判したかったという思いが含まれていると思う」 小林氏は、JR東海の変更の意図をこう読み解く。 2018年夏にリニア問題の取材を始めた小林氏は、著書 『知事失格 リニアを遅らせた川勝平太「命の水」の嘘』(飛鳥新社) や、多くのメディアへの寄稿などを通じて、川勝氏の問題点を追及してきた。 川勝氏はこれまで、トンネル掘削工事に伴って湧水が静岡県外に流出することで大井川の流量が減る問題や、南アルプスの生態系の問題などを挙げて、工事に反対してきた。 このうち、大井川の流量問題について、川勝氏は2023年11月28日の会見で、上流のダムの取水を抑制して県外流出分と同量を確保するJR東海の案を容認する考えを示した。 だが、トンネル工事のボーリング調査に反対し続けており、事態は進んでいない。 川勝氏の頑迷とも言える姿勢は何なのか。 小林氏は 「川勝氏は 『ああ言えばこう言う』 ということがいくらでも出来る人で、議論を巻き起こすが、論理は破綻している」 「例えば、大井川の流量問題では、国交省の有識者会議が2021年の中間報告で、トンネル掘削による影響は季節変動などに比べて 『極めて小さいと推測される』 と指摘している」 と説明する。 ■見返り「新駅」ならず川勝氏、反リニアで頑迷 具体的なメリット提示を その川勝氏は、静岡空港の真下を通る東海道新幹線の新駅設置を求めてきた。 だが、静岡空港が掛川駅と約16kmしか離れておらず、jr東海は難色を示して実現していない。 川勝氏がリニア問題で強硬姿勢を続ける背景には新駅の問題があるとして、小林氏はこう解説する。 「川勝氏は一時期まで、jr東海の『誠意』として、静岡空港新駅設置を期待していた節があったが、折り合えず現在に至っている」 「JR東海がもっと前の段階で、 『何とか新駅を作るから工事を許可してほしい』 と言えば、川勝氏も認めたかもしれない」 「しかし、川勝氏が反対の風呂敷を広げ過ぎて、反リニアの人々が川勝氏の支持者になっている」 「仮に今後、空港新駅が出来るという状況になったとしても、川勝氏が 『リニアの工事を認める』 というスタンスに変わることは難しいのではないか」 リニアは、品川―名古屋間を40分で結ぶ 「夢の高速鉄道」 で、日本経済の活性化、更には 「インフラ輸出の目玉」 としても期待されている。 日本だけでなく、産業政策 「中国製造2025」 の重点分野に 「先端鉄道」 を掲げる中国も開発に力を入れており、開業の遅れは日本の国益にとって痛手となる。 頑迷に反対姿勢を貫く川勝氏の任期は、2025年7月まであり、このままでは2027年の開業延期はおろか、更なる遅れも見込まれるという。 政府はどう対応すべきか。 小林氏は 「リニアの沿線駅が出来ないため、静岡の人々にとって、リニアは自分に関係のない話になっている」 「国やJR東海は、リニアが出来ることでどう便利になるか世論を盛り上げると共に、静岡に対して具体的なメリットを提示し、 『リニアに反対し続けている川勝氏は何をやっているんだ』 という空気を静岡県内に醸成していく必要があるのではないか」 と話した。
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