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埋没する立憲代表選…ポスト泉健太に「昭和のえばりんぼ」こと江田憲司氏が急浮上
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2024/08/18 日刊ゲンダイ
常にドヤ顔(C)日刊ゲンダイ
ただでさえ世間が関心を寄せない立憲民主党の代表選(9月7日告示、23日投開票)が、岸田首相の退陣表明によって一段と埋没している。再選を狙う泉健太代表は「首相が辞めても自民党の体質が変わるわけではない」と訴えるが、広がりを欠く。ポスト岸田を迎え撃つアクの強さが欲しいところ。それで急浮上しているのが「古くて新しい顔」だ。
立憲代表選のキーマンのひとりは、泉降ろしの急先鋒に立つ小沢一郎衆院議員だ。泉代表誕生を支援したのに冷や飯食いで怒り心頭。出馬表明した枝野幸男前代表のほか、野田佳彦元首相、馬淵澄夫元国交相、前回敗れた小川淳也前政調会長、江田憲司元代表代行、重徳和彦衆院議員ら、党内の重鎮や有力中堅議員と相次いで面会。「その中から選ぶ以外にない」と公言している。
「小沢氏は〈野党共闘を実現できる代表〉にこだわっている。その点では野田氏が理想に近く、すでに複数回会談しています。政権交代に現実味を持たせるため、閣僚経験の有無が取り沙汰されますが、有資格者は野田氏や枝野氏ばかりじゃない。元通産官僚の江田氏は橋本政権で首相秘書官を務め、官邸を知り尽くしている。自民党との連立がぐらついている公明党とのパイプもある。ポスト岸田に差し向かうには、あれぐらい、とがっていた方がいい」(立憲関係者)
かつて「官邸の森蘭丸」とあだ名されるほどイキっていた江田は、橋本行革の立役者を自負。「そんなのはね、改革とは言えないんですよ」が口癖で、どんな時もどんな相手でもドヤ顔を崩さない。今年4月の衆院予算委員会では、野放図な財政運営をめぐって「政策というのはタイムリーに打たなければ意味がないんですよ」と岸田にこう説教を垂れた。
「この無駄なお金を積んだことで、しかも30兆(円)という。お分かりですか」
「税金を負担する能力の高い人からまともに税金を取らずに、いつも庶民を苦しめる消費増税に走っているというのが自民党政権じゃないですか。何か反論はございますか」
上から目線にみじんもブレなし。濃ゆいキャラはある意味で秀逸だ。
「江田氏は、言うなれば『昭和のえばりんぼ』。若者世代には衝撃とともに新鮮に映るかもしれない」(与党関係者)
昭和レトロブームに乗るチャンスは今しかない。
◇ ◇ ◇
立憲の若手・中堅ら18人でつくるグループ〈次なる国家ビジョン「インパクト立国へ」〉と題した政策提言を発表したものの、どうも歯切れが悪いのナゼだ? ●関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。
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