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自民党総裁選はコップの中の「濁水」かき回しの様相だ 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/359074
2024/08/14 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
客観的にみて本筋は石破茂元幹事長だが(C)日刊ゲンダイ
お盆が明けると、9月の自民党総裁選まで1カ月、ついでにと言っては失礼だが立憲民主党代表選も同時期に重なってくるので、政局は一気に動き出す──というのが政界常識だが、それにしては「嵐の前の静けさ」なのか、どういう構図になっていくのか全く見えてこない。自民党の無派閥ベテラン議員に聞いた。
「やはり、裏金問題で慌てて『派閥解消』に走ったことの影響が大きい。もちろん外づらだけの取り繕いにすぎず、例えば率先解散した岸田派にしても、事務所は閉じたが政治資金団体の解散届は出していない。それはまだ何億もの金が残っていて、それを元手に総裁選を戦わなければならないからだ。とはいえ、タテマエ上、解散したんだから、従来のようにホテルに選挙本部を設けて国会議員工作をしたり、地方に宣伝文書を配ったりするような派手な真似はできない。全ての動きは裏に回ってしまうので、我々にも何も見えないんだ」と解説する。
とはいえ、客観的に見て本筋は、石破茂が決然と立って「岸田が安倍政治、アベノミクスの功罪をきちんと総括しないままダラダラと政権を続けるのは許さない」と声を上げることだろう。しかし、石破の演説を聞いても新刊書を読んでも、どうもその覚悟が伝わってこない。この議員も「問題はそこなんだ」と同意する。「まあ過去に4回、敗れているから慎重になり『天命を待つのみ』みたいなことを言っているが、ここで逃げたら、年齢(67歳)から言ってももう二度と天命は下りてこない。立つしかないと思うんだが」と。
加えて、森喜朗(87)、二階俊博(85)、麻生太郎(83)の“老害3人組”がいまだに影響力を残したくて、森は小泉進次郎をカードにしたがり、二階は自派若手の小林鷹之を舞台に乗せたがる。麻生は河野太郎の頭を押さえながら若手を乱立させて石破票を分散させたいとか、まああらゆる陰謀を繰り出してくるので、ますます有権者不在、コップの中の濁水をかき回し合っているかのありさまになってしまう。
「日本は、世界最速で人口減少社会に突入し、超高齢化、独居老人が世帯の半数になろうかという時代を迎えている。政権与党が日本の行く末について国民に語りかけるべき時だというのに、困ったものだ」と同議員が嘆くのである。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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