http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/270.html
Tweet |
かつてとは別物…自民党はなぜ変質したのか 適菜収「それでもバカとは戦え」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/358912
2024/08/09 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
かくて究極の悪夢にたどり着き…(C)日刊ゲンダイ
公文書改ざん問題、旧統一教会問題、裏金問題、官房機密費の私的流用問題……。悪事の限りを尽くしてきた自民党だが、政権が何度も吹っ飛ぶような大事件にもかかわらず、追及が尻切れトンボに終わっているように見えるのはなぜか? 私事で恐縮だが、このたび「自民党の大罪」(祥伝社新書)を上梓した。そこでは自民党の腐敗は構造的な問題であり、党が存在する限り問題の解決はありえず、この先もわが国に害を与え続けることを、検証可能な客観的事実をもとに明らかにした。
現在の自民党は過去の自民党とは質的に別物である。保守的な要素は切り捨てられ、新自由主義勢力、財界、政商、宗教団体の複合体となっている。ではなぜ自民党は変質したのか?
特に平成元年以降、自民党内部から政治改革の動きが加速していく。リクルート事件や佐川急便事件により国民の政治不信は高まり、55年体制を解体する動きが出てくる。重要なのは、その過程で「政治とカネ」の問題が制度の問題にすり替えられたことだ。
“改革派”は〈中選挙区制では派閥間の抗争があり、同じ選挙区で戦うこともあるので、選挙にカネがかかる。そのカネを集めるため、業界の利益を代弁する族議員が生まれ、利権体質が生まれる。だから、派閥と中選挙区制が悪いのだ〉と説明する。小沢一郎はここに目を付けた。制度を破壊すれば、明るい未来がやってくるという幻想を利用して権力を握ったわけだ。1993年に小沢がまとめた「日本改造計画」では、新自由主義的な経済改革、首相官邸機能の強化、軍事を含めた積極的な国際貢献、政権交代のある二大政党制を可能とする政治改革(小選挙区制の導入)などが提唱されている。
小沢はこれらを「民主主義的革命」と呼んだ。日本を「普通の国」につくり変えるために、権力を集中させ、既存の制度を破壊するという発想だ。今の政治はその延長線上にある。
その後の小泉純一郎政権ではプロパガンダとマーケティングの手法が露骨な形で政治に組み込まれていく。結果、自民党の支持基盤、選挙の在り方自体が変化し、それは安倍晋三政権という究極の悪夢にたどり着いた。「自民党の大罪」では、個別の犯罪・不祥事の背後にある“病”について説明した。
適菜収 作家
近著に「安倍晋三の正体」「ニッポンを蝕む全体主義」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も発行。本紙連載を書籍化した「それでもバカとは戦え」も好評発売中。6月28日には第2弾「続 それでもバカとは戦え」が発売予定。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK295掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK295掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。