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「泉おろし」は必至…立憲民主党代表選は「旧世代」に大政奉還するしか手はなし 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/357063
2024/07/03 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
野党第1党の立憲民主党も代表選を迎える(泉健太同代表)/(C)日刊ゲンダイ
いよいよドン詰まりに追いやられている岸田文雄首相が、9月の自民党総裁選で再選を果たす秘策はあるのか、ということばかりが政治面を賑わしているけれども、野党第1党の立憲民主党も同じ9月に代表選を迎える。そこではやはり、泉健太代表が再選される可能性があるのか、ないとすれば次は誰なのかが焦点である。
泉は、誰からも「いい人」と言われる好青年であるには違いないが、半面、かつての民主党政権時代も内閣府政務官に就いただけで重要ポストの経験はなく、自分で決断して全体をグイグイ引っ張っていくタイプとは正反対でリーダーシップに乏しい。それでも、2021年の総選挙に負けた責任を取る形で枝野幸男前代表が辞任した後に彼が代表になれたのは、はっきり言って、当分の間政権交代の機会が訪れそうもなく、首相には向かない人物を代表に据えておいても心配ないという負け犬根性からのことだった。
岸田政権がここまで弱り果ててもなお倒れないで済んでいるのは、それ以上に立憲民主党が頼りなさそうに見えるからで、その原因の第一は泉の存在そのものにある。したがって9月に向け「泉おろし」が始まり代表選が行われるのは必至の情勢ではあるけれども、1974年生まれ、衆院8期の泉と同じかさらに下には候補はいない。となると、結局、民主党政権を担った世代に大政奉還するしか手がなさそうだ。
その中では、最近の予算委員会での裏金問題追及でも改めて存在感を示した野田佳彦元首相(57年生まれ、9期)が再登板への意欲満々だが、左派系からは集団的自衛権解禁や原発再稼働はじめ政策面で「あまりに保守的で自民党と同じ」である上、「自ら政権を投げ出して安倍第2次の長期政権を生み出した戦犯」という批判が根強い。そこで、野田復活を阻止するには枝野元官房長官(64年生まれ、10期)を担ごうという話が左派系の中で進んでいて、本人もその気だという。枝野は別に左派ではなく「保守リベラル」を名乗っているが、赤松広隆元衆院副議長が旧社民党系議員を中心につくった党内最大のグループ「サンクチュアリ」(現会長は近藤昭一=58年生まれ、9期)の「顧問」に就いている。
こうして、立憲の代表選は今のところ、モロ保守派の野田と保守的ではあるがリベラル色の強い枝野の争いになる可能性が濃厚と言える。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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