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※紙面抜粋
※文字起こし
なるべく人前に出ない“ステルス選挙”(小池都知事)/(C)日刊ゲンダイ
事実上、現職の小池百合子と、蓮舫との一騎打ちになっている東京都知事選は、予想通りの選挙戦になっている。
蓮舫が街頭に立って支持を訴えているのに対し、小池はなるべく人前に立たない“ステルス選挙”を展開している。
告示日の20日も聴衆に向けた「第一声」はなく、選挙事務所に集まった約30人の支援者に「東京をもっともっと良くしていく」と7分間、挨拶しただけだった。
選挙戦2日目の21日も、街頭演説をしなかった。ようやく、22日街頭演説を行う予定だが、選んだ場所は繁華街ではなく人口7000人の八丈島だ。来週以降も街頭演説の予定はなく、最後までステルス選挙に徹するつもりらしい。
かつて小池の側近だった弁護士の小島敏郎氏が、告示前「今回の選挙戦では、小池さんはほとんど表に出てこないのではないかと予想しています。(略)公開討論会などで選挙戦が盛り上がっては困るのです」と、予想していた通りの展開である。
小池周辺は「公務でアピールするのが一番」「現職の強みを打ち出して『横綱相撲』をとる」などと解説していたが、小池が人前に出てこないのは、公務が忙しいわけでも、横綱相撲でもなく、側近だった小島氏が指摘した通り選挙戦が盛り上がることを恐れているためだ。
「新宿や渋谷といった繁華街で街頭演説をしたら、くすぶっている学歴詐称疑惑や明治神宮外苑の樹木伐採問題についてヤジを飛ばされかねない。だから、小池さんはなるべく街頭には立たないつもりのようです。公開討論会もやりたくない。告示日の前日、さすがに日本記者クラブが主催した共同会見には出席しましたが、蓮舫さんから『テレビ番組が企画した討論会に一緒に出ていただけないか』と求められても、多くの候補者がいるから……などと拒否していた。横綱相撲というなら、チャレンジャーに胸を貸すのが当たり前なのに、街頭にも立たず、討論会からも逃げているのだから異様です」(都政関係者)
問題は嘘をついているかどうか
なぜ小池は、都知事選が盛り上がることを警戒しているのか。答えはハッキリしているのではないか。メディアと有権者の関心が集まることで、小池都政8年間の実態が明らかになることや、数々の嘘がバレることを恐れているに違いない。
なかでも「学歴詐称疑惑」が選挙中に再燃することを嫌がっているのは間違いないだろう。実際、側近だった小島氏が6月18日、小池を「公選法違反容疑」で東京地検に刑事告発しているだけに、都知事選が盛り上がったら、本当にカイロ大を首席で卒業したのかどうか、再び学歴詐称疑惑に火がつく可能性がある。過去、小池は選挙公報に「カイロ大卒」と記載し、今回も「カイロ大卒」と書くと宣言している。
有権者にとっても、学歴詐称疑惑は大きな判断材料になるだろう。
ところが、大新聞テレビは女帝の学歴詐称疑惑を完全にスルーしているのだからどうかしている。
都知事選の候補者が最多の56人に達したためにポスターを貼る枠が足りない、といったさまつなことに紙幅を大きく割き、告示日の紙面には「学歴詐称」の文字は、どこにも載っていなかった。
日本記者クラブが主催した共同会見の時も、女帝に遠慮して、深く追及しようとしなかった。アリバイ的に1問、聞いただけだ。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)がこう言う。
「小池知事が『卒業はカイロ大が認めている』と、卒業証書を提出しても疑惑が消えないのは『本当に実力で卒業したのか』『後からエジプト政府やカイロ大に便宜をはかってもらったのではないか』と、国民が疑っているからでしょう。本来、メディアは、国民の代弁者として小池知事に卒業証書への疑問をぶつけ、紙面で問うのが役割のはずです。なのに、なぜか問題にしない。大手メディアは、小池知事が実力でカイロ大を卒業したと信じているのでしょうか。多くの国民は、小池知事が大卒だろうが高卒だろうが、どうでもいいと思っていると思う。問題は、嘘をついているのかどうかです。政治家、とくにトップに立つ者は、全人格が問われる。平気で嘘をつくような者をトップにするわけにはいかないでしょう。それに、もしエジプト政府やカイロ大に便宜をはかってもらっているとしたら、外国に弱みを握られていることになる。大手メディアは、学歴詐称疑惑の重大性を分かっているのでしょうか」
小池を「公選法違反容疑」で告発した小島氏によると、小池がカイロ大を卒業したと主張している日付と、卒業証書の日付には、齟齬があるそうだ。それでも大手メディアはダンマリを決め込んでいる。
これは「自民vs立憲」の代理戦争
延命してしまうのか…(C)日刊ゲンダイ
大新聞テレビは、小池都政8年の実績についても、嘘と分かりながら、小池本人の主張をそのままタレ流しているのだから話にならない。
小池は共同会見の冒頭あいさつで「2期8年、全公約164項目の90%を達成、推進している」と真顔で語っていたが、90%達成など嘘もいいところだ(関連記事3ページ)。よくも平然と嘘をつけたものである。
だいたい、8年前に掲げた「7つのゼロ」という公約さえ、達成したのは「ペット殺処分ゼロ」だけなのだから、メディアなら、90%達成などあり得ないと分かるはずだ。
その「ペット殺処分ゼロ」にしたって、殺処分ゼロの対象にしているのは、譲渡ができる状態にある動物だけである。2018年度には、犬や猫が約150匹殺されている。
「7.7首都決戦」が、過去の都知事選と大きく違うのは、選挙結果が国政に直結するということだ。小池が勝つのか、それとも蓮舫が勝つのかで、この国が大きく変わるのは間違いない。
いくら小池が「自分は無所属だ」と強弁しても、この都知事選は、紛れもなく「自民VS立憲」の代理戦争である。岸田首相は「自民党都連が小池氏支援を決定している。必要な支援を党としても行っていきたい」と明言し、小池も自民党の組織票に期待しているのは明らかである。
政治評論家の本澤二郎氏はこう言う。
「もし、蓮舫氏が当選するような事態になったら、岸田政権は瓦解しておかしくない。有権者の中に『自分たちの一票で政治が動く』という意識と期待が広がり、一気に政権交代のムードが高まっていくでしょう。国民の中に“自民ノー”のマグマがたまっているだけに、予想以上に動きは速いかも知れない。一方、小池知事が勝利したら、岸田自民党はギリギリ徳俵に足が残ることになる。逆に立憲の勢いは止まるでしょう。有権者の意識も『やっぱり届かないか』となると思う。一つの選挙結果が、政治全体の流れを変えることは、ままあることです。恐らく小池陣営は、このまま最終日まで“ステルス作戦”をつづければ、さほど都知事選は盛り上がらず、自民党と公明党の組織票の力で圧勝できると計算しているのでしょう」
いつまでも「学歴詐称疑惑」が消えない現職知事が、街頭にも立たず、3選ということになったら、ますます国民の政治不信は強まることになるのではないか。
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