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岸田政権は延命か絶命か…永田町で憶測呼ぶ「6.29発足1000日シナリオ」の姑息な中身
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/340971
2024/06/01 日刊ゲンダイ
花道は過ぎたけど…?(岸田首相、4月訪米で)/(C)ロイター
自民党の裏金事件が引き金となった政治資金規正法の改正をめぐる攻防が激しくなっている。
ザル法のまま押し通そうとする自民に対し、野党は猛反発。自民は31日の衆院政治改革特別委員会の理事懇談会に再修正案を提示する構えだ。どうにかして政権浮揚させたい岸田首相は「今国会で改正を確実に実現しなければならない」と繰り返している手前、流れたら求心力は地の底に落ちる。メモリアルデーをにらみ、永田町では臆測が飛び交っている。
「下駄の雪だの、同じ穴のムジナだの揶揄されている公明党が最後は自民党に譲歩し、会期末(6月23日)ギリギリに強行採決。となれば立憲民主党を中心とする野党は黙っていられないので、内閣不信任決議案を提出するものの、自公が数の力で否決する。ここまでは見慣れた光景ですが、岸田首相が世論対策で人事を前倒しする可能性は大。それでも失速が止まらなければ、9月の党総裁選での再選は厳しい。退陣が現実味を帯びる。政権発足1000日を迎える6月29日がひとつの節目になるとみられています」(官邸事情通)
戦後首相で7人だけ
戦後だけで35人の首相が誕生しているが、在任期間が1000日を超えたのは7人だけ。吉田茂(2616日)、岸信介(1241日)、池田勇人(1575日)、佐藤栄作(2798日)、中曽根康弘(1806日)、小泉純一郎(1980日)、安倍晋三(3188日)だ。延命が目的化している岸田首相が「4ケタ総理」の仲間入りを意識しているのは、想像に難くない。
「規正法改正の独自案を5月中に衆院通過させ、会期中に成立させる自民党の青写真は崩壊。小幅延長して無理やりまとめるのか否か。そのあたりは見通せません。総裁選前に総選挙を実施するチャンスをうかがう総理が、何かと理由をつけて解散に打って出る可能性も消えていません」(与党関係者)
強行採決に踏み切り、反発した野党による不信任案を理由に安倍元首相の三回忌に解散し、ナショナリズムが高まるパリ五輪を挟んだ7.23公示、8.4投開票のシナリオ。あるいはG7イタリアサミット(6月13〜15日開催)出席で「外交の岸田」をアピールし、採決を見送って解散する筋書きも想定されるという。その場合は7.9公示、7.21投開票が有力だ。
いずれにしても念願の1000日超えは達成。スッキリしないものがあるが、“勲章”と引き換えにお引き取り願うのがベストシナリオだろう。
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