<■318行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可> <主張>頼総統の就任 抑止力強化で台湾を守れ 社説 2024/5/21 5:00 https://www.sankei.com/article/20240521-WBOUJ4CYDROKZPZ6XIENICAALY/ 2024年1月の台湾総統選挙で当選した民主進歩党の頼清徳主席が総統に就任した。 頼氏は就任演説で、 「民主と自由は台湾が譲歩できず堅持すべきものだ」 との原則を表明し、中国の圧力に対して民主主義陣営と連携して防衛力を強化する姿勢を示した。 日本は頼政権を後押しし、台湾海峡の平和と安定を保っていくべきだ。 外交安全保障政策について、頼氏が蔡英文前総統の路線を踏襲するのは妥当だ。 頼政権の中核メンバーには蔡前政権の要人が多く登用された。 蔡前政権は中国が台湾周辺で軍事活動を活発化させ、一部の台湾農産物の輸入を禁止するなど圧力を掛ける中、米国との連携を推進し、欧州諸国との関係も強めた。台湾の安保強化に努めた功績は大きい。 頼氏は行政院長(首相に相当)時代に 「私は台湾独立のための堅実な仕事人」 と述べたことがある。 だが、総統としては 「台湾独立」 を唱えず、現状維持を図ることで台湾の自由と民主主義、繁栄を守る姿勢だ。 国際社会には 「台湾海峡の平和と安定の重要性」 へのコンセンサスがある。 頼氏は自信を持ち、同時に細心の注意を払って対中政策を進めるべきだ。 台湾併吞を狙う中国の習近平政権は先月、対中融和を掲げる台湾の最大野党、国民党の馬英九元総統を中国に招き厚遇した。 国民党への影響力を強め、内政に介入したいのだろう。 台湾周辺で中国軍は多数の艦船を航行させたり、軍用機を飛行させたりして威嚇している。 だが、力による一方的な現状変更は許されないし、成功しない。 台湾人は自由と民主を享受している。 香港の自由の圧殺を目の当たりにもした。 共産党統治を歓迎するはずがない。 頼氏は総統就任前、日台関係について 「私たちは同生共死(=共に生き共に死ぬ)だ」 「台湾有事は日本有事であり、日本有事は台湾有事である」 と語った。 対中抑止へ日本の協力を期待した発言だ。 中国の侵攻による台湾有事が日本有事と連動するのは、西側の安全保障関係者にとって常識である。 日台が対中抑止力を向上させれば互いの安全が高まる。 岸田文雄政権は防衛力の抜本的強化を進め、日台、日米台の安保対話に乗り出すべきだ。「台湾の民意」踏まえた頼新総統の演説、中国に強い警戒感 小笠原欣幸・東京外大名誉教授 2024/5/21 0:13 https://www.sankei.com/article/20240521-EZL5FCEO3VIJHJNSXBHWBG6FYQ/ 頼清徳新総統の就任演説は、蔡英文政権の路線を継承し、対中政策の 「現状維持」 を明言した一方、台湾を守る強い意思を感じさせた。 蔡氏の就任時は 「両岸(中台)」 や 「対岸」 などの表現を使ったが、頼氏は 「中国」 で通した。 中台が 「1つの中国」 原則を確認したと中国が主張する 「1992年合意」 にも全く言及せず、中国への警戒感が強く滲んだ。 台湾では蔡政権の8年間で 「台湾アイデンティティー」 が定着した。 2024年4月の世論調査で 「両岸は2つの異なる国家」 だとする人が76.1%に上った。 頼氏は演説で、 「中華民国と中華人民共和国は互いに隷属しない」 とした。 8年前の蔡氏就任時には無かった言葉だ。 台湾の民意、対中認識を踏まえた演説だった。 一方で頼氏は新憲法制定など 「台湾独立」 には触れておらず、中国に不必要な刺激を与えることも避けた。 その上で強調した 「現状維持」 とは、 「民主の中華民国、台湾」 を守ることだろう。 蔡路線と同様に中国の圧力に屈しないとはっきり打ち出した。 中国はどのみち頼氏を批判するが、現状維持の台湾の民意を直視すべきだ。 総統選では若者票の多くが他党候補に流れ、立法院(国会に相当)で民進党は第1党を野党、中国国民党に奪われた。 演説で言及した経済の強化などの内政課題では、民進党が完勝した蔡氏の就任時に比べると抽象的な言い方にも聞こえた。 民進党の政権運営の苦しさが見えるような内容でもあったと感じる。 頼氏の就任直前、立法院で国民、民進両党委員の乱闘騒ぎがあった。 中国はこの対立を 「使える」 状況だと見ている。 野党多数の状況を通じ、中国に不利な法律の改正など、立法分野から頼政権を揺さぶる見通しを立てているだろう。 次の総統選に向け、中国は民進党政権への不信感を増長させる動きを見せるはずだが、 「台湾は中国ではない」 との民意が多数を占める以上、国民党も中国に過度な接近は難しい。 中台問題に関心が高くない若者への浸透工作などに頼政権がどう対処するのか、注目していく必要がある。 演説で日本には触れなかったものの、親日家の頼氏はこれまで自民党議員らと太いパイプもあった。 日本が出来る事と出来ない事を理解している。 頼政権の誕生は、民間交流などの拡大を通じ、相互の信頼関係を太くしていくという点で日本にとってプラスとなる。 米、台湾との「非公式関係」深め中国を抑止 トランプ前政権閣僚は「戦略的曖昧さ」を批判 2024/5/20 22:22 https://www.sankei.com/article/20240520-NOEW7ERLIRJMNEFM4AWUUK45SM/ 台湾の頼清徳・新総統が2024年5月20日に就任したことを受け、ブリンケン米国務長官は米東部時間2024年5月19日、就任に祝意を伝えると共に 「長年の非公式な関係を深め、台湾海峡の平和と安定を維持していく」 とする声明を発表した。 バイデン政権は中国による台湾の武力統一を視野に、引き続き軍事支援の強化を通じて抑止力を高めていく構えだ。 ■就任式に超党派代表団を派遣 ブリンケン氏は声明で、頼氏の就任に関し、 「台湾の人々が民主主義体制の強靭さを改めて示したことに祝意を表する」 とした。 その上で 「民主主義の価値に根差した米国人と台湾人のパートナーシップ」 を貿易、経済、文化などの各分野で拡大させると強調。 更に、蔡英文前総統が8年間に渡り米台関係を強化してきたと称えた。 米政府は就任式にアーミテージ元国務副長官ら超党派代表団を派遣。 中国の軍事的威圧が続く台湾を支える姿勢を強調する。 クリテンブリンク国務次官補(東アジア・太平洋担当)は2024年4月30日、上院公聴会で 「中国は台湾の武力統一の選択肢を放棄せず、外交・情報・軍事・経済上の圧力を強めている」 と指摘。 「脅威に対処するため政権は広範囲な手段を使い中台間の抑止力強化に注力している」 と訴えた。 バイデン政権は 「台湾海峡の現状維持」 のため武器供与・売却の増強に加え日米同盟を軸にインド太平洋の同盟諸国との連携を駆使した抑止力向上を強調。 台湾、ウクライナ、イスラエル支援のための緊急予算も先月成立した。 ■米国防予算は実質減 しかし、台湾侵攻に備える中国への抑止力低下の懸念が野党・共和党を中心とした超党派で高まっている。 中国の艦船建造や中距離ミサイル配備の加速で米中軍事バランスが急激に変化しているからだ。 米シンクタンク「ハドソン研究所」のウォルター・ラッセル・ミード氏は、中国など現状変更勢力への抑止力の衰退は 「米外交政策最大の問題」 と警告する。 専門家が懸念するのは、政権が2024年3月に要求した2025会計年度の国防予算だ。 前年度比約1%増で物価上昇分を差し引けば実質減。 米メディアによると、戦闘機やミサイルの購入や空母、潜水艦の発注に影響が出る。 2024年4月、議員辞職した共和党のギャラガー前下院中国特別委員会委員長は米外交誌への共同寄稿で 「政権は直ちに方針を変更すべきだ」 と訴えた。 また、ウクライナ支援の長期化に伴い米防衛産業の供給力が限界に達し、武器供与の速度や米軍の戦力維持の足枷になっている。 ■軍事介入発言は火消し バイデン大統領は過去4回、中国が台湾を攻撃する際に軍事介入すると公言したが、その度に高官は火消しに回り、米国の軍事的関与を曖昧にした。 バイデン政権は米中の緊張回避を目先の目標に据え、台湾関係法に基づく台湾支援と 「1つの中国」 政策の整合性を巡り、中国側の 「誤解の除去」(高官) に神経を砕く。 習近平国家主席との対話路線を維持させたいバイデン大統領の意向が背景にあるのは明白だ。 一方、ポンペオ前国務長官ら共和党のトランプ前大統領に近い元高官や専門家は最近、バイデン政権の一貫性に欠く態度は抑止減退の一因と批判し、 「戦略的曖昧さ」 をやめて台湾への防衛意思を明確化するよう訴えている。 台湾の正副新総統が日本議員団と昼食会「関係強化は必然」 就任式などに各国から500人 2024/5/20 19:37 https://www.sankei.com/article/20240520-Y67ONDSKS5NLLLR3RPSKTSNQ5I/ 台湾の外交部(外務省に相当)によると、頼清徳総統の就任式と関連行事には、台湾と外交関係を持つ12カ国の他、日米や英国、カナダ、欧州連合(EU)欧州議会など海外から51団体の500人超が参加した。 日本からは、超党派の議員連盟 「日華議員懇談会」(古屋圭司会長) の国会議員31人が訪台し、総統就任式への出席としては過去最大規模となった。 日本の訪問団だけを対象にした頼清徳総統、蕭美琴副総統との昼食会も開催された。 台北市内で記者会見した古屋氏は 「古き友人が総統と副総統になって頂いたので、これから更に日台関係の絆を強めていけると実感した」 と述べた。 昼食会では頼氏から 「日台関係の更なる強化は必然だ」 との趣旨の発言があった。 また、台湾の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)加入に向けた支援を要請されたという。 政府、台湾の頼清徳新総統とも関係強化 台湾承認国との外交も重視 2024/5/20 17:22 https://www.sankei.com/article/20240520-LKB6PHHWFRKRDJG5IGWMZS4RHY/ 政府は2024年5月20日に就任した頼清徳新総統の下でも台湾との関係を強化していく考えだ。 外交関係がない日台の枠組みは 「非政府間の実務関係」 だが、政府は台湾を承認する国々と法の支配や自由で開かれた国際秩序の重要性を再確認し、中国から承認国の切り崩しや軍事的圧力を受ける台湾を間接的に支援する構えだ。 林芳正官房長官は2024年5月20日の記者会見で、頼氏に祝意を示した上で 「台湾は、基本的価値を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナーで大切な友人だ」 と述べ、日台間の協力と交流を深化させていく考えを表明した。 日台に外交関係がないことから2024年5月20日の総統就任式典に日本政府関係者は出席しなかったが、超党派議員連盟 「日華議員懇談会」(会長、古屋圭司衆院議員=自民党) から過去最大規模となる31人が参加した。 古屋氏は就任式に先立ち、 「法の支配や民主主義という共通の価値観を持った国々が連携して、中国を牽制していくことが極めて重要だ」 と語った。 台湾を承認する国は現在12カ国に減り、特に近年は中南米で台湾と断交し中国と国交を樹立する国が相次いでいる。 政府内には 「台湾の国際社会での存在感の低下は、日本の安全保障環境に悪影響を及ぼす」(外務省幹部) との認識がある。 こうした観点から政府は台湾と公式な関係を維持している国々との外交を重視している。 岸田文雄首相は2024年5月3日、南米唯一の台湾承認国であるパラグアイを訪問。 ペニャ大統領との会談で、中国が一方的な現状変更を試みる東アジア情勢を巡って意見交換し、自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向け協力する方針で一致した。 2024年5月22日には上川陽子外相が、台湾承認国の中で最大の人口、経済規模を有するグアテマラのマルティネス外相と東京都内で会談し、民主主義や法の支配などの価値観、原則の重要性を確認する方向だ。 中国との対話探るも「前提」認めず 国民党の対中接近に警戒 台湾・頼清徳政権の行方(上) 2024/5/20 16:54 https://www.sankei.com/article/20240520-MWINWGWGC5JVLDRUIAWCGERGOM/ 2024年5月20日に総統の就任式が行われ、4年間の台湾の舵取りを託された頼清徳政権の行方を占う。 ■人事にも柔軟姿勢 「相互尊重の原則を基に、前提を設けずに中国と対話することを排除しない」 総統の就任式を約1週間後に控えた台湾の頼清徳氏は2024年5月14日、デンマークで開かれた 「コペンハーゲン民主主義サミット」 にビデオメッセージを寄せ、 「中国との対話の可能性」 について改めて強調した。 若い頃から台湾独立運動に参加し、対中強硬派と言われる頼氏だが、2024年1月の総統選で当選した後は中国との対話に繰り返し意欲を示し、柔軟な姿勢を見せている。 それは新政権人事にも見られた。 台湾の対中交渉窓口機関である 「海峡交流基金会」 の新しいトップに、有力政治家の鄭文燦(てい・ぶんさん)前行政院副院長(副首相に相当)が任命された。 サプライズ人事とされた。 同基金会は李登輝総統時代の1990年に発足した半官半民の団体で、初代理事長は李氏の側近で大物財界人の辜振甫(こ・しんぽ)氏が務めた。 しかし、蔡英文前政権下では官民いずれのルートでも対中対話が途絶え、基金会の存在価値が薄れた。 トップの理事長職には近年、学者や元官僚ら政治への影響力が小さい人物を充てることが大半だった。 将来の総統候補と言われる実力者の鄭氏を、閑職とされてきた基金会の理事長に起用した。 中国との当局間対話が難しい中で、基金会を通じて民間交流を活発化させ、鄭氏の突破力で中国との関係を改善したい−。 こんな頼氏の意図が見え隠れする。 「鄭氏と中国側の交渉を通じ、中台のトップ会談を実現させたい」 と、頼氏の意図を証言する与党・民主進歩党の関係者もいる。 ■民進党も対立望まず 頼氏が中国との関係改善を急ぐのには理由がある。 中国の習近平政権は最近、台湾の最大野党・中国国民党と急接近している。 中国は2024年4月上旬に国民党の馬英九元総統の訪中を受け入れ、習国家主席との会談も行われた。 2024年4月下旬には、立法院(国会)の国民党トップである傅崐萁(ふ・こんき)氏が率いる17人の同党議員団の訪中を受け入れた。 その際、中国側は2024年4月初めに発生した台湾東部沖地震での物資支援や、中国人観光客の台湾訪問について一部規制の緩和を発表し、国民党に花を持たせた。 中国の官製メディアと国民党は最近、 「台湾海峡に平和をもたらすのは国民党だ」 という宣伝を揃って始めている。 このイメージが定着すれば頼政権の求心力に大きな影響を与えかねない。 頼氏が 「中国との対話を始めたい」 と繰り返し強調するのは、 「民進党も中国との対立を望んでいない」 と内外にアピールする狙いからだ。 一方で頼氏は中台対話について、必ず 「前提条件なし」 とも強調している。 中国は、1992年に中台窓口機関の担当者が 「(中台は一体だとする)1つの中国」 原則を確認したとされる 「92年コンセンサス(合意)」 の受け入れを民進党との対話の前提条件にし、蔡前政権との対話を拒否してきた。 頼氏は蔡氏と同様 「92年合意」 の存在そのものを認めていない。 頼氏は総統選の期間中、 「92年合意の道を歩めば台湾は香港になってしまう」 と述べ、同合意を受け入れる国民党を批判したことがある。 頼氏に近い民進党幹部は 「台湾海峡が今後どうなるかについては、あらゆる可能性がある」 「戦争に備えつつも、対話の可能性を懸命に探っていくことが私たちの基本的な立場だ」 と話している。 台湾の頼総統、中国に軍事威嚇の停止呼びかけ 「世界平和への挑戦」 2024/5/20 13:35 https://www.sankei.com/article/20240520-Z4FHPITLSNIURJHQVZWWCOUNFU/ 2024年1月の台湾の総統選で当選した民主進歩党の頼清徳主席(64)は2024年5月20日、台北市内で行った就任演説で、ウクライナ戦争やパレスチナ自治区ガザでの戦闘などが全世界に衝撃を与え続けていると言及した上で 「中国の軍事行動や(武力攻撃に至らない)グレーゾーン事態を利用した脅迫もまた、世界の平和と安定に対する最大の戦略的な挑戦とみなされている」 と指摘した。 中国の習近平政権が台湾に対して強めている統一圧力を牽制した形だ。 頼氏は演説で 「民主と自由は台湾が譲歩できず堅持すべきものだ」 としつつ、 「平和こそが唯一の選択肢だ」 と強調。 中台関係を巡り、新政権は 「高慢にも卑屈にもならず、現状を維持する」 と表明した。 更に中国に対しては 「台湾に対する武力の威嚇や言論での攻撃」 を停止し、 「台湾と共に世界的な責任を引き受け、台湾海峡と地域における平和と安定の維持に力を尽くす」 よう呼び掛けた。 「台湾海峡の平和」 や 「共存共栄」 が中台の共同目標になるべきだとの考えも示した。 「対等と尊厳の原則の下、(中台の)対話が対抗に取って代わるべきだ」 と述べ、 「一つの中国」 原則を認めない民主進歩党政権との対話を拒否してきた中国の習政権に対し、対話を求めた。 一方、頼氏は 「我々は平和の理想を追求するが、幻想を抱くことはできない」 と指摘。 「中国が台湾への武力侵攻を放棄していない状況」 において、 「たとえ中国側の主張を全面的に受け入れ、(台湾の)主権を放棄しても、中国が台湾を併呑する企ては消失しない」 と強調した。 その上で頼氏は 「中国からの様々な威嚇や浸透工作」 に対処するため、国防力を強化し、経済安全保障を構築して、 「世界の民主主義国家」 との連携を進める考えを示した。 林官房長官、台湾の頼新総統就任に「日台の友情の深まりに期待」 2024/5/20 13:02 https://www.sankei.com/article/20240520-6LV2ENJ2ARJO7MLZI24WYDTJ6I/ 林芳正官房長官は2024年5月20日の記者会見で、台湾の民主進歩党の頼清徳(らい・せいとく)主席が新総統に就任したことについて 「祝意を表したい」 「頼氏の下で日台の友情の更なる深まりに期待する」 と述べた。 林氏は 「台湾は我が国にとって基本的価値を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナーであり、大切な友人だ」 と指摘。 2024年1月の能登半島地震での台湾からの支援などを踏まえ、 「温かいご支援に改めて感謝の意を表すると共に、2024年4月の台湾東部沖地震からの1日も早い復興を願っている」 と強調した。 上川陽子氏、頼清徳新総統の就任直後に最大の台湾承認国グアテマラと外相会談へ 2024/5/20 12:48 https://www.sankei.com/article/20240520-WEJ2HA3VNJJPHPKU5O5PKULRDU/ 上川陽子外相は2024年5月22日、中米グアテマラのマルティネス外相と東京都内で会談する。 グアテマラは台湾と外交関係がある12カ国の中で人口と経済の規模が最大で、民主主義や法の支配など基本的価値観を日本と共有している。 上川氏は会談で、台湾の国際社会での存在感の維持というテーマも念頭に置きつつ、グアテマラとの関係強化を確認する考えだ。 マルティネス氏は台湾の頼清徳総統の就任式に出席するなど、一連の訪台日程を終えた後、2024年5月22日に来日する。 中南米では近年、パナマやホンジュラスをはじめ、台湾と断交し、中国と国交を結ぶ国が相次いでおり、中国はグアテマラに対しても 「国家と国民の利益に適う正しい決断を出来るだけ早く行うことを希望する」(中国外務省の汪文斌報道官) と、中国を国交を樹立するよう促している。 グアテマラは台湾承認国12カ国の人口、経済の約半分の規模を占めており、仮に台湾と断交すれば、台湾は 「国際的プレゼンスが半分になってしまう」(外務省幹部) との見方がある。 台湾の国際社会での存在感の低下は、日本の安全保障環境にも影響しかねず、日本としてはこうした観点からも、グアテマラを重視している。 岸田文雄首相が2024年5月3日、南米唯一の台湾承認国であるパラグアイを訪問し、ペニャ大統領と東アジア情勢を巡り、力による一方的な現状変更の試みは許されないと確認したのも外交上、同じ文脈にある。 台湾総統に頼清徳氏が就任 蔡英文路線を継承、対中「平和追求」表明へ 2024/5/20 10:39 https://www.sankei.com/article/20240520-TZTK67TOFVP2JN7BJ453DU6PJY/ 2024年1月の台湾の総統選で当選した民主進歩党の頼清徳主席(64)が2024年5月20日、台北市内で総統就任式に臨み、頼政権が正式にスタートした。 中国の習近平政権は頼氏を 「台湾独立派」 と見做して警戒するが、台湾の主流世論は蔡英文前政権の現状維持路線を支持しており、頼政権もこれを継承する構えだ。 頼氏は就任演説で、対中関係を巡り 「高慢にも卑屈にもならずに現状を維持する」 との立場を表明し、中国と共に 「平和と共栄」 を追求する姿勢を強調する。 頼氏は総統府大ホールで行われた就任式で、 「国父」 とされる孫文の肖像画を前に第16代総統として宣誓。 続いて蕭美琴(しょう・びきん)副総統(52)も宣誓した。 中台統一を政治的悲願とする中国の習政権は台湾への圧力を強めており武力行使の選択肢も排除していない。 頼政権は 「現状維持」 に向けて、中国の軍事的威圧を含む統一圧力にどう対処するかが重要な課題となる。 頼氏は演説で、蔡氏が主張した 「台湾と中国は互いに隷属しない」 とする立場の継承を表明。 台湾の防衛力向上や経済安全保障の強化、日米など民主主義諸国との協力の緊密化にも言及する。
[18初期非表示理由]:担当:スレ違いの長文多数のため全部処理
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