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“広島の論破王”が東京都知事選に殴り込み!小池3選危うし…「カイロ大卒」争点化は確実
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/340384
2024/05/18 日刊ゲンダイ
安芸高田市の石丸伸二市長は維新と組むのか?(C)共同通信社
夏の首都決戦に、新たな挑戦者が殴り込みだ。
広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)が17日、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に無所属で出馬する意向を表明。「東京の過密を解消し、世界で一番住みやすい街にする」と意気込んだ。
石丸氏は京大経済学部卒業後、三菱UFJ銀行に勤務。河井克行元法相らによる選挙買収事件をめぐり、前市長の辞職に伴って実施された2020年の市長選に無所属で立ち、初当選した。先週、次期選挙(7月21日告示、同28日投開票)への不出馬を発表し、動向が注目されていた。市議の居眠りをSNSで批判したり、会見で地元紙記者とやり合う様子がネットで話題を呼び、“広島の論破王”の異名をとる。
知事選についても無所属を前提としているが、日本維新の会の支援を受ける可能性もある。維新関係者が言う。
「改革志向の石丸さんは自公や立憲民主党、共産党といった既存政党に批判的ですから、我々との親和性は高い。既に、党幹部と知事選の対応を巡って協議しています。前回20年の都知事選では、熊本県副知事だった小野泰輔さん(現衆院議員)が無所属で出馬表明した後、維新の推薦を得ています。今回も同じパターンになるかもしれません」
急ピッチ調整中の立憲も手ぐすね
小池百合子都知事はまだ態度を明らかにしていない(C)日刊ゲンダイ
一方、態度を明らかにしていない小池百合子都知事(71)は17日の定例会見で、石丸氏の参戦について見解を問われ、「いろんな方が手を挙げられるんだろうなあと思う」とニヤニヤしていたが、内心では大慌てのようだ。選挙戦を通じて「カイロ大卒業」という学歴をめぐる詐称疑惑にますます焦点が当たりかねないからだ。小池都知事が特別顧問を務める都民ファーストの会の関係者がこう言う。
「石丸さんは先月、うちの都議のX(旧ツイッター)の投稿にコメントする形で《(学歴詐称疑惑に対して)丁寧に反駁を加えてはどうでしょうか?》《それをしない明確な理由があれば、是非お聞きしてみたいです》と皮肉っていた。この問題を選挙の争点にするつもりだろう。どう『論破』してくるのか……」
候補者調整を急いでいる立憲も疑惑の争点化を見据えている。
「『文藝春秋』(5月号)で、小池知事の卒業を証明するカイロ大声明の捏造を告発した元側近の小島敏郎氏(都ファ元事務総長)が、立憲の関係者と接触。知事選の戦略について話し合ったとみられています。疑惑をどう追及するか、検討しているようです。参院議員や首長経験者、都議、大学教授が候補に挙がっており、執行部は近日中に絞り込むとみられています」(都政関係者)
小池3選危うし──。そうならなければウソだ。
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