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自民・二階俊博氏三男の世襲出馬で大懸念 二階氏が森元首相と同じ「第二のキングメーカー」になる日
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2024/05/16 日刊ゲンダイ
キングメーカーに!?(C)日刊ゲンダイ
《次回不出馬を理由に党内処分を免れ、息子に地盤を譲るって、何じゃそりゃ》
自民党の二階俊博・元幹事長(85)の三男で、公設秘書の伸康氏(46)が次期衆院選の新和歌山2区から立候補する意向を固め、17日にも和歌山県田辺市で記者会見を開くと報じられていることに対し、ネット上で批判の声が広がっている。
旧3区選出の俊博氏は「10増10減」に伴って再編される新2区の立候補を予定していたものの、自民党の政治資金パーティーの裏金事件を巡り、自身が会長を務めた二階派(志師会)の元会計責任者が東京地検特捜部に在宅起訴されたことから、次期衆院選に出馬しない意向を表明。これを受け、地元の県町村会や県議らが伸康氏に出馬を要請していたのだが、今国会でも廃止や使途の全面公開を求める声が高まっている「政策活動費」を5年間で50億円も得ていた二階氏の「世襲」には怒りの声が目立つようだ。
《裏金事件について一切の説明もない。50億円の使途についても説明なし。そんな甘い汁を息子に、とはいい加減してほしい》
《和歌山の政治家には陸奥宗光さんなどの偉人もいたが、なぜ、こんなにダメになったのか》
「余人をもって代え難い」人物なら和歌山の選挙区にこだわる必要はないはず
さらに懸念の声が上がっているのが、引退する二階氏が森喜朗・元首相(86)と同じような存在になるのではないかという意見だ。
森氏は2012年に政界を引退した後も権勢をふるい、永田町で今も「キングメーカー」と呼ばれている。今回の裏金事件でも、森氏が安倍派(清和政策研究会)の会長を務めた頃からキックバックが始まった疑いがあるとされ、同派座長だった塩谷立・元総務会長(74=自民離党)に議員辞職を含めて対応するよう迫った、とも報じられている。
ネット上では、「一般人」となりながらも、陰に陽に国政の舞台に顔を出し、あれやこれやと口を挟む「キングメーカー」がこれ以上、増えたらたまらないとの投稿が少なくない。
《二階さんは第二の森さんになるのか。今後、キングメーカーが何人出てくるのか》
《世襲をやめない限り、カネと利権が集中。そして次々とキングメーカーが生まれる》
国会議員とは本来、国政に目を向けるべき立場の政治家であり、県議や市町村議員のように地域課題を考える立場ではないはず。
伸康氏が国会議員として「余人をもって代え難い」という優れた人物であれば、むしろ和歌山にこだわらず、他の選挙区から出馬してもいいのではないか。いずれにしても、新和歌山2区の有権者の判断が注目だ。
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