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岸田首相は自分の国を米国にプレゼントするのか 西村カリン ニッポン見聞考
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/339725
2024/05/02 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
嬉し過ぎちゃって笑いが止まらない岸田首相…(C)Lamkey Rod/CNP/ABACA/共同通信イメージズ
半月前のことではあるが、これはどうしても指摘しておきたい。
4月11日に、岸田文雄首相は米国の上下両院合同会議で演説をした。日本の総理大臣として、なんと2015年に安倍元首相が行って以来、9年ぶり。岸田首相本人にとって、あれほど喜ばしいことはなさそうだ。世界最高の舞台であり、世界中が視聴できる演説だから、うれしい気持ちがわかる。米国に感謝申し上げるのは当然だ。ただ、過剰に相手を褒めながら、自分の国をプレゼントするまでしていいのか。
「米国は、経済力、外交力、軍事力、技術力を通じて、戦後の国際秩序を形づくりました。自由と民主主義を擁護し、日本を含む各国の安定と繁栄を促しました」と岸田首相が述べた。米国の役割がずっと大事というのは事実だが、EUの国々の動きを無視するのは失礼だ。いや、間違いだ。
「米国は、助けもなく、たった一人で、国際秩序を守ることを強いられる理由はありません。もちろん、米国のリーダーシップは必要不可欠です。皆さま、日本は既に、米国と肩を組んで共に立ち上がっています」
この部分は、極めて違和感がある。なぜならば、米国の国際政策が正しいから、応援するとの宣言に聞こえるからだ。
でも、過去を振り返れば、米国は間違って行動したこともあるのではないか。にもかかわらず、要件をひとつも言わずに首相は「米国一人ではありません、日本は米国と共にあります」と強調した。日本の独立性を狭めるリスクの観点から、首相は言いすぎたと危惧する国民もいるだろう。
翌日、私は林芳正官房長官にその点について尋ねた。すると、「この演説の特定の部分のみを取り出して評価することや、この演説の詳細について申し上げることは差し控えたいと思う」との回答だった。
世界中のマスコミは当然なことに、首相の演説を全文引用しない。一部だけだ。政府からすると、一部だけを引用するのは困るというなら、その部分に問題があることを意味する。
また、首相の演説の冒頭にあった次の文章はいまだに意味不明。
「ギャラリーにいる妻の裕子をご紹介します。私が裕子と結婚したという一事をもって、私の決断全てが正しいものであると、皆さまに信用いただけるのではないでしょうか」
奥さんが首相の頭の良さの証拠と言っているのか。
西村カリン ジャーナリスト
仏の公共ラジオ「ラジオ・フランス」とリベラシオン紙の特派員。1970年、仏で生まれ、2004年末から20年までAFP通信東京支局特派員。近著に「Japon,la face cachée de la perfection(日本、完璧さの隠れた裏側)」、初の小説「L'affaire Midori(みどり事件)」。
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