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1ドル=158円突破! 利上げにビビる植田日銀では「円安地獄」は止まらない
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/339508
2024/04/27 日刊ゲンダイ
ゼロ回答(日銀の植田和男総裁)/(C)共同通信社
円安・物価高にあえぐ庶民生活は二の次なのか。日銀は26日の金融政策決定会合で、短期金利の目標を現状の「0〜0.1%程度」に据え置くことを決定。前回3月会合でマイナス金利政策を解除して17年ぶりの利上げに踏み切ったが、今回は市場の予想通り利上げを見送った。ハト派の動きを見せる植田日銀では、足元の「円安地獄」を止められそうにない。
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「基調的な物価上昇率に大きな影響は与えていない」──。日銀の植田総裁は会合後の会見で、急速な円安進行についてこう言い放った。政策金利の据え置きが影響し、26日の円相場は約34年ぶりに1ドル=156円台に突入。円売りに拍車をかけ、外国為替市場では1ドル=158円を突破した。
市場関係者の間では「急速な円安進行に歯止めをかけるため、植田総裁は早期利上げを示唆するのでは」との見方も出ていたが、ほぼゼロ回答。円安進行について、植田総裁は会見で「基調的な物価上昇率に無視できない影響が発生するならば、金融政策上の考慮や判断材料となると考え十分注視していきたい」と答えるにとどめた。
肝心の利上げについては、物価上昇率が日銀の予想通りに推移すれば「政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになる」と煮え切らない。そもそも史上空前の円安を横目に、なぜ利上げを渋っているのか。経済評論家の斎藤満氏がこう言う。
「前回の3月会合でマイナス金利をやめて、今回も利上げに踏み切るとなると、さすがに連続利上げはマーケットへの刺激が強すぎると判断したのでしょう。そもそも、異次元の金融緩和を続けてきた政府・日銀が利上げに敏感なマーケットをつくってしまったとも言える。政策金利を据え置き、10年国債の買い入れ圧縮にも触れなかったことで、結局、日銀は静観するだけという印象を残してしまった。インフレの進む米国が利下げに足踏みする中、日米の金利差は埋まる気配はなく、マーケットや財務省に対する日銀の過剰な配慮が為替にマイナスに作用しているのです」
1ドル=160円を超えたら青天井
どこまで行くのか(C)日刊ゲンダイ
日米の金利差が約5%も開いている現状では、日銀が1〜2回利上げしても金利差は4%に届かないという。金利差が埋まらなければ、円安進行の要因は残されたままである。円は対ドル以外にも落ち込み、円相場は16年ぶりに1ユーロ=169円台前半にまで下落。対カナダ・ドルでは17年ぶり、対豪ドルでは10年ぶり、対英ポンドでは9年ぶりの安値を付けた。
「足元の円安は、慎重に利上げしたところで歯止めが利くようなレベルではありません。裏を返せば、少し利上げしたところで急激に円高に振れることもないでしょう。日銀は何としても円高・株安を避けたいようですが、このまま円安が進行しても日本経済に大打撃です。円安を歓迎してきた企業でさえ、コスト増に対応できずにいる。円相場の次の節目である160円を超えたら、あとは青天井です。それまでに政府は為替介入に踏み切るでしょうが、一時的な修正に過ぎません。円安を恒常的に是正するには、日銀はマーケットに利上げ意識を持たせつつ、金利差を縮める方向で動くほかありません」(斎藤満氏)
止まらない円安を背景に観光地は空前のインバウンド消費にホクホク顔だが、それだけ日本は安い国になってしまったということ。1杯5000円の高級海鮮丼に舌鼓を打ってみたいものだ。
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