<■997行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可> 小池氏、長妻氏、百田氏が合流応援合戦白熱¢蜊ャ戦の衆院東京15区補選 乙武氏、酒井氏、飯山氏に大物が駆けつける 2024.4/13 15:26 https://www.zakzak.co.jp/article/20240413-AL355CLQYBLSVL47Z4JZFVH7YY/ 大乱戦が伝えられる衆院東京15区補選(2024年4月28日投開票)が、2024年4月16日の告示前からヒートアップしている。 無所属での出馬を表明した作家、乙武洋匡氏(48)には2024年4月13日、小池百合子都知事が応援に駆け付ける予定。 立憲民主党の酒井菜摘氏(37)や、日本保守党の飯山陽(あかり)氏(48)にも今週末、大物が応援に駆け付けるという。 「ぜひ皆さんと一緒に、この江東区の政治改革をしていきたい」 「たくさん区内を回って、皆さんにメッセージを届けていきます」 乙武氏は2024年4月12日、出馬会見以降、初めての街頭演説を豊洲駅近くの商業施設前で行い、こう呼び掛けた。 無所属を強調する乙武氏だが、小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」と連携する「ファーストの会」副代表である。 2024年4月12日納車≠ウれた選挙カーにも、小池氏の写真が貼られていた。 自民党が推薦を見送ったことで、 「アンチ自民」 を取り込むのかと記者に聞かれると、乙武氏は 「あまり戦略的なものはない」 「自民党批判というよりは、お金にルーズだったことに怒っている」 と語った。 一方、2023年12月の江東区長選で次点となるなど知名度があり、共産党や社民党の支援も受けて 「1歩リード」 と伝えられる立憲民主党の酒井氏は2024年4月13日、江東区内5カ所で街頭演説を予定している。 同党の長妻昭元厚労相(都連会長)が応援に入るという。 酒井氏は 「古い政治との決別」 「利権やお金で動く政治ではなく、今こそ国民の声を受け止めて動く政治が必要」 などと訴えている。 「魂の辻立ち」 が話題となっている日本保守党の飯山氏には今週末、ベストセラー作家で、同党代表の百田尚樹氏が合流する。 兵庫県在住の百田氏は2024年4月11日、自身のユーチューブ番組で、 「あす(2024年4月12日)東京へ行く」 「(投開票日の)2024年4月28日までホテルを取った」 「朝から晩まで江東区を(街宣車の)『ブルーサンダー号』で走り回る」 と宣言した。 飯山氏は街頭演説で 「金権政治、金まみれ、欲まみれ、裏金やりたい放題の自民党に政治を預けるのは、もうやめましょう」 などと訴えている。 【衆院東京15区補選の主な擁立状況】 立憲民主党 酒井菜摘(37) 元江東区議 日本維新の会 金澤結衣(33) 元会社員 参政党 吉川里奈(36) 看護師 日本保守党 飯山陽 (48) イスラム思想研究者 つばさの党 根本良輔(29) IT会社経営 無所属 乙武洋匡(48) 作家 無所属 秋元司 (52) 元衆院議員 無所属 須藤元気(46) 参院議員 ※敬称略、カッコ内は年齢飯山陽氏がゲリラ街宣*ウ所属・乙武氏に「所属してるじゃん!」チクリ 酒井菜摘氏「古い政治との決別」 衆院東京15区補選 2024.4/12 15:06 https://www.zakzak.co.jp/article/20240412-MAS54DT7PBOOBCLGOESPETXVCE/ 衆院東京15区(江東区)補選(2024年4月16日告示、28日投開票)は、8人が立候補の意向を示す大乱戦となっている。 自民党の 「政治とカネ」 や 「LGBT法推進」 を批判し、いち早く活動を始めた日本保守党の飯山陽(あかり)氏(48)は最近、駅前や商業施設前の街頭演説だけでなく、小さな車で団地や住宅地に訪れて演説する 「ゲリラ街宣」 をスタートした。 立憲民主党から出馬表明した元江東区議の酒井菜摘氏(37)も精力的な訴えを続けている。 「団地や住宅街など、あっちゃこっちゃを回って演説をする『ゲリラ街宣』を始めた」 「すると、人が出てきて話を聞いてくれる」 「引っ越しやビルの窓拭きなど、作業をしている人たちも聞いてくれ、終わると拍手をしてくれる」 「組織も時間もお金もないが、精一杯頑張りたい」 飯山氏は2024年4月11日、ユーチューブの 「飯山あかりちゃんねる」 でこう語った。 激しく明快な言葉で訴えていく 「魂の辻立ち」 が話題となっているが、この日は喉を痛めて朝の街頭演説は回避した。 その代わり、豊洲駅周辺などで 「LGBT理解増進法の改正」 「移民政策の是正」 といった独自政策を並べたチラシを配った。 通行人から 「(ネットで)動画を見てます」 「お会い出来て良かった」 と声も掛かっていた。 小池百合子都知事に近く、当初、本命とみられた作家の乙武洋匡氏(48)が2024年4月8日、無所属で立候補を表明した。 夕刊フジ記者が感想を聞くと、飯山氏は 「無所属と言いながら、『ファーストの会』副代表になっている」 「所属してるじゃん! ってことですよ」 と、小声でツッコミを口にしていた。 乙武洋匡氏、衆院東京15区補選に無所属で出馬 推薦依頼は「現時点ではどの政党にも出しておりません」 2024/4/8 14:56 https://www.sankei.com/article/20240408-WEXY7L6CRVMXLABNI3CCVN5PS4/ 作家の乙武洋匡氏(48)が2024年4月8日、都内で出馬表明会見を開き、衆院東京15区補欠選挙に無所属で出馬すると表明した。 電動車椅子に乗って登場した乙武氏は 「東京15区補選におきまして、無所属で立候補する決意を固めましたことをご報告させていただきます」 と説明。 一部メディアから、小池百合子東京都知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が国政進出に向け設立した政治団体「ファーストの会」が擁立すると報じられていたが、乙武氏は無所属で出馬するとし 「現時点ではどの政党にも推薦依頼は出しておりません」 と強調した。 同区からはこの他、立憲民主党の酒井菜摘氏、日本維新の会の金沢結衣氏、共産党の小堤東氏、参政党の吉川里奈氏、日本保守党の飯山陽氏、元自民衆院議員の秋元司氏、参院議員の須藤元気氏が出馬を表明している。 衆議院の補欠選挙は東京15区、島根1区、長崎3区の3選挙区で行われる。 2024年4月16日に告示、2024年4月28日に投開票の予定。 東京15区補選、酒井菜摘氏が出馬表明 立民、元江東区議 2024/4/4 11:27 https://www.sankei.com/article/20240404-J427ACU5N5ICPLLB7T367L5JWQ/ 元東京都江東区議の酒井菜摘氏(37)が2023年4月4日、東京都内で記者会見し、衆院東京15区補欠選挙に立憲民主党から立候補する意向を表明した。 酒井氏は2019年の江東区議選で、旧立民の公認で初当選。 2期目途中の2023年12月、江東区長選に無所属で立候補したが敗れた。 補選は公選法違反事件で有罪が確定した柿沢未途前衆院議員の辞職に伴い、2024年4月16日告示、28日投開票の日程で実施される。 須藤元気氏が東京15区出馬表明 衆院補選、無所属で 2024/4/3 10:52 https://www.sankei.com/article/20240403-HU2JFL6MGRO4RBYHPXNVLUSOUY/ 須藤元気参院議員(46)が2024年4月3日、東京都内で記者会見し、公選法違反事件で有罪が確定した柿沢未途前衆院議員の辞職に伴う衆院東京15区補欠選挙に無所属で立候補すると表明した。 須藤氏は格闘家として活躍した後、令和元年の参院選比例代表に立憲民主党から出馬し初当選した。 令和2年の都知事選で、立民が支援する元日弁連会長の宇都宮健児氏でなく、れいわ新選組の山本太郎氏を応援したことが問題視され、離党を表明。 その後は無所属で活動していた。 衆院3補選、自民は東京15区と長崎3区で公認候補擁立を断念し不戦敗 2024/4/2 20:31 https://www.sankei.com/article/20240402-X7VRJLAXSNKLTMCBZONUM2RDQI/ 自民党は2024年4月2日、衆院3補欠選挙(2024年4月16日告示、2024年4月28日投開票)のうち、東京15区と長崎3区の公認候補擁立を見送る方針を決めた。 不戦敗の背景には派閥パーティー収入不記載事件などによる逆風がある。 東京15区は無所属で出馬予定の乙武洋匡氏を推薦する方針だが、公明党は支援に二の足を踏むなど不安含みだ。 自民の茂木敏充幹事長は2024年4月2日、公認候補の選定が島根1区にとどまったことについて、党本部で記者団に 「擁立しにくい状況があったのも確かだ」 と説明した。 東京15区は公職選挙法違反事件で有罪が確定した柿沢未途元法務副大臣(自民を離党)の辞職に伴う補選だ。 自民は公認候補の公募も検討したが当選は難しいと判断。 小池百合子東京都知事が推す乙武氏への相乗りを余儀なくされた形だ。 しかし、与党の足並みは揃っていない。 公明の石井啓一幹事長は2024年4月2日の与党会合で、過去に女性問題が報じられた乙武氏の支援に慎重な考えを示した。 公明東京都本部関係者は産経新聞の取材に乙武氏の推薦は困難だと説明。 「現地は自主投票にしてほしいと言っている」 「都本部として推薦は難しいと党幹部に伝えた」 と明かした。 不記載事件で略式命令を受けた谷川弥一氏の辞職に伴う長崎3区は、次期衆院選から区割りが変わる影響もあり不戦敗に追い込まれた。 唯一、公認候補を擁立した島根1区も事件への関与が囁かれる細田博之前衆院議長の死去に伴うだけに苦戦が予想されている。 岸田文雄政権の浮沈を占う3補選にもかかわらず、自民は明るい材料を見いだせていないのが現実だ。 日本保守党代表百田尚樹独占寄稿 これが運命なのか Hanada 2024年5月号 ■東京15区で第一声 気温は4℃、冷たい雨が降りしきる中、日本保守党の代表として街宣車、通称「ブルーサンダー号」に乗り、衆議院補欠選挙(2024年4月16日告示、2024年4月28日投開票)が行われる東京15区で第一声を上げました。 2024年2月25日のことです。 この日は事前にSNSなどでの告知は行わず、唯一、東京15区にお住いの日本保守党の党員の方々にのみ、党からのメールでお伝えしました。 2023年の名古屋、秋葉原、新橋、そして梅田で行われた街頭演説では、前日にXで簡単な告知をした程度だったにもかかわらず、大勢の聴衆が詰め掛けて下さいました。 特に梅田では余りにも大勢の人が集まり過ぎてしまい、消防車や救急車など救急車両が23台も出動するなどして、演説が途中でストップするという前代未聞の事態になってしまったことをご記憶の方もおられると思います。 そこで、今回はそんな事が起こらないように、事前告知は控えました。 「でも、日曜日で外は雨やし、もしかしたら誰も集まってくれないかもしれないな・・・」 そんな不安が頭をよぎりました。 実際、当日は気温も低く風も冷たく、非常に寒い日でした。 「聴衆はほとんどいないかも」 そう思っていたのですが、東京都江東区亀戸にある複合商業施設「カメイドロック」で私たちが街宣を始めると、雨の中、傘(皆さん他の聴衆を意識して透明のビニール傘)をさした人たちが続々と集まって下さいました。 その数、最終的にはざっと300人はおられたと思います。 中には小さなお子さんを連れた若いご夫婦もおられて、私と有本さん、河村たかし名古屋市長兼日本保守党共同代表の話を、寒い中、熱心に聞いて下さいました。 皆さん微動だにせず、我々の訴えに耳を傾けて下さり、本当に感激しました。 「日本保守党を応援しています」 「必ず日本保守党に投票します」 「自民党を倒して下さい」 「よくぞ立ち上げてくれました」 「ようやく投票先が見つかりました」 温かい言葉、激励の言葉をたくさん頂きました。 ■ブルーサンダー号から挨拶 演説場所に向かう途中と演説後も、ブルーサンダー号の車内からマイクで東京15区の皆さんに日本保守党を知ってもらおうと、 「日本保守党です」 「代表の百田尚樹です」 と挨拶をしました。 私の挨拶は完全にアドリブで、時にはギャグも入れます。 そんな時は、車内から有本香事務総長に 「そんな事言わんでよろしい!」 と叱責され、その声までも社外に響き渡るという前代未聞のものとなりました(笑)。 そんな私の拙い挨拶に対して、時折、沿道から手を振ったり、 「頑張って下さい!応援しています」 と声を掛けて下さる人が何人もいたのです。 その数は、感覚的には約50人に1人ぐらいの割合でした。 それで思わず、 「50人に1人ぐらいかあ・・・もうちょっと反応があってもいいなあ」 「やっぱり百田尚樹、日本保守党と言っても、なかなか一般には馴染みが薄いからなあ」 と漏らしてしまいました。 すると、車に同乗していた日本保守党の広沢一郎事務局次長と梅原克彦特別顧問からは、意外な言葉が返って来たのです。 「いや、百田さん、この割合で手を振ってくれるのは凄いですよ」 「初めての車での街宣で、こんな反応が良いことは滅多にありません」 広沢事務局次長は元名古屋市副市長で、日本保守党と友党関係を結んでいる減税日本の副代表兼選挙対策委員をも担う、河村たかし共同代表の懐刀です。 自身も過去に幾度となく選挙戦を戦うなど、経験豊富で選挙を熟知している。 あの広沢さん曰く、名古屋市で非常に人気のある河村たかしさんがその名古屋で街頭演説をしても、 「これほど手を振ってくれることはまずありませんよ」 と。 また、東大法学部を卒業後、通産省に入省し、仙台市長を務めるなどやはり選挙戦や政治の現場に精通した梅原特別顧問も、 「この反応の良さは凄いです」 とおっしゃったのです。 これには驚きました。 しかし、確かに50人に1人ということは、パーセントで言えば2%です。 全く無名の日本保守党に対して手を振って下さったり、声を掛けて下さる人が初めから2%いるということは、今後、我々が更に訴えを継続し、名前が浸透していけば良い戦いができるかもしれない、そう思いました。 それに、往来で手を振ることに恥じらいもあって躊躇した人もいると考えると、実際の支持者はその何倍もいるかもしれません。 ■「支持政党なし」の皆様へ 今、各社の世論調査の数字を見ると、政党支持率でトップの自民党ですら大体20数%、立憲民主党が6%程度、日本維新の会と公明党が3%程度、共産党が2%程度、国民民主党とれいわ新選組が1%程度で、 「特に支持している政党はない」 が50%前後、時に50%を超えることもあります。 この 「支持政党なし」 のパーセントは、ある数字と符合します。 それは何か。 選挙の投票率です。 地方選挙、国政選挙を問わず、今や投票率が50%前後、40%台もざらにあります。 投票しない人が50%前後いて、この数字が 「支持政党なし」 の数字と一致するのです。 選挙があっても 「入れる政党がない」 「投票する候補者がいない」。 だから選挙から足が遠のいてしまう。 有権者の約半数が選挙を放棄している現状は、まさに民主主義の危機と言っても過言ではありません。 日本保守党は、この 「支持する政党がない」 と諦めている50%以上の有権者に対して、 「もう1度、支持する政党を見付けて下さい」 「その政党に私たちがなります」 という思いで活動しています。 2024年3月5日、日本保守党は、東京15区補選の候補予定者兼東京15区支部長に、イスラム思想研究者で麗澤大学客員教授の飯山陽さんの就任を決めました。 候補予定者を決める際は、日本保守党の幹部で徹底的に話し合いを重ねました。 飯山さんは主婦として育児をしながら、大学でも教鞭を執られ、またイスラム思想研究者として複数のベストセラー書籍を上梓、様々な媒体で連載を持つなど積極的な言論活動を行っておられます。 海外生活も長く(8年)、文化の異なる外国での子育ても経験、アラビア語が堪能で中東情勢に精通し、確かな国家観、歴史観、国際感覚を兼ね備えた、まさにこれ以上ない最適な候補予定者だと確信していました。 しかし、本人の意向を確認しなければならない。 選挙に出馬するだけで生活は一変します。 なので、飯山さんにお願いするプレッシャーは非常に大きかった。 以前から打診したことなど一切なく、そうした話を飯山さんと交わしたことも1度もなかったので、正直、断られる可能性の方が高いと思っていました。 ■飯山陽さんの決意に涙 事務総長の有本香さんが、飯山さんに電話で要請しました。 普通、いきなりこんな要請を受けると、大抵は 「今決められないので、数日考えさせて下さい」 と言うでしょう。 これが当たり前の反応です。 というのも、立候補すればそれだけで家事や育児、仕事などなど様々な所に支障が生じます。 まして、選挙にもし通れば人生そのものが激変します。 即断できなくて当然です。 ところが、何と飯山さんは僅か2時間ほどの考慮で、 「分かりました」 と決断されました。 日本保守党は結党からまだ半年足らずであり、一般的には全くの無名と言っていい存在です。 東京15区の補選が初陣となります。 正直、勝算は全く見えません。 箸にも棒にも掛からず惨敗する可能性もあります。 あるいは希望的観測ですが、大勝することがあるかもしれません。 僅差で敗れるかもしれず、あるいは僅差で勝利する可能性もあります。 どういう結果になるか、全く予測がつかない状況です。 そのことは、飯山さんにも率直にお伝えしました。 すると、彼女はこう言いました。 「私は言わばノルマンディー上陸作戦の先陣部隊です」 「私が行かなければ後が続きません」 「たとえ私がここで倒れても構いません」 「先鋒の誉れです」 「日本のために喜んで先陣となります」 私は涙が出るほど感激しました。 今でもこの時の飯山さんの言葉を思い出すと、熱いものが込み上げてきます。 そして、飯山さんはこうも述べられました。 「私は大学院生の時に国費留学させてもらいました」 「だからその分、自分の学識を国と国民に還元しなければならないといつも思ってきました」 「この国に恩返しがしたいです」 飯山さんのこの想いを1人でも多くの方に知って頂きたいのです。 飯山さんの決意に、私も有本さんも河村さんも広沢さんも梅原さんも、日本保守党の全ての関係者が 「何としても飯山さんを勝たせたい」 「飯山さんをここで倒れさせるわけにはいかない」 と、より一丸となって奮起しました。 飯山さんを絶対に勝たせたい、人生でこれほど勝ちたいと思った勝負もありません。 どうか皆さん、飯山陽さんに力を与えて下さい。 江東区民50万人の方全員に、飯山さんの声を届けることは物理的に不可能です。 しかし、今やらなければ手遅れになってしまう。 手をこまねいて見ていたら何も始まりません。 1人でも2人でも多くの方に飯山さんの声を、日本保守党の声を届けたい。 私も可能な限り東京15区に入り、応援演説を積極的に行います。 皆さん、是非聞きに来て下さい。 ■小池・公明党頼りの自民党 ご存じの通り、東京15区選出の自民党の国会議員が、2代続けて金を巡る問題で逮捕、起訴されました。 これは前代未聞の異常事態で、日本国民として非常に情けなく、そして恥ずかしい。 まさに政治の危機です。 2024年3月17日現在、自民党は東京15区に未だ候補者を擁立できないでいます。 実は、自民党は今回の補選で東京都連が候補者の公募をするという方針を了承したにもかかわらず、小渕優子選対委員長ら党本部側から 「調整が必要」 などと公募に異例の 「待った」 が掛かりました(読売新聞、2024年2月26日)。 裏金問題の影響で、自民党単独で候補者を擁立しても惨敗する可能性が高い。 そこで公明党とも相談し、更には奥の手として小池百合子都知事の支援も仰ぎたい。 ところが、自民党が公募した候補者では、公明党や小池都知事から 「NO」 を突き付けられ支援を取り付けられない虞がある。 そんな計算が働いたようなのですが、政権与党としては実に情けない。 一方、野党はどうか。 日本維新の会と共産党が新人の候補者を擁立、立憲民主党も模索しています。 国民民主党は、擁立を決めた新人の高橋茉莉氏を 「過去に法令違反の可能性がある行為があった」 との理由で、公認を取り消しました。 「ラウンジで働きながら生活保護費を不適切に受給していたのではないか」 と指摘する声もあり、もしそれが事実であれば非難されて然るべきです。 ■悪質で無責任な議員たち しかし、私は言いたい。 今の自民党の議員連中はどうなんだ、と。 彼女のことを批判できるのか、と。 私に言わせれば、自民党の国会議員はそれよりも悪質な事をやっているように思います。 キックバックされた金を政治資金収支報告書に記載せず裏金化して、 「修正したら済むんやろ! 修正したからええやないか」 と開き直る。 「何千万円も裏金化していて許されるのか?」 と問い詰められると、 「それは全部、秘書がやりましてん」 「わし関係おまへんねん」 と、全ての責任を秘書に擦り付けて逃げる。 言われた秘書にも当然、家族や親族がいます。 「お前の父ちゃん、とんでもない悪い奴や」 「お前の亭主、何してくれてんねん」 「こいつのせいで俺、大臣辞めなあかんかったんや」 「どないすんねん」 と、公衆の面前で罵倒されたのと同じです。 よくもそんな事をぬけぬけと言えるなと、心底呆れます。 実際、秘書がやったかどうかは分かりません。 ですが、一般的に考えて、雇われの”先生”に内緒で何百万、何千万円もの大金を秘書が隠せるとは思えません。 もし仮に本当に秘書がやったとしても、 「秘書がやった事は議員である私の責任です」 と、なぜ潔く言えないのか。 「秘書がやったんだ」 「自分は何も知らなかったんだ」 「全部秘書が悪いんだ」 「私は悪くないんだ」 こんな無責任な議員たちに国の舵取りが出来るでしょうか。 また、裏金を受け取った議員は所得として納税することになるかを問われた財務大臣が 「納税は議員個人の判断だ」 などと言ったとも取れる発言を平気で行うのが、今の自民党政権です。 発言はすぐさま本人が否定しましたが、本心見たりです。 ■日本は必ず復活できる 岸田首相にしてもそうです。 あれほど安倍派の政治資金パーティーを批判しておきながら、自分も2022年だけで7回という異常な頻度で政治資金パーティーを開催し、1億3000万円を超える利益を上げていた。 そのことを国会で問われると、 「勉強会だ」 「国民の疑惑を招きかねないということには当たらない」 と強弁。 開いた口が塞がりません。 しかも、岸田首相が会長を務めていた宏池会(旧岸田派)では、日中一帯一路促進会の会長・黄実(ホアン・シー)氏など、多くの中国人や中国系の関連団体がパーティーに出席していたことが分かっています。 政治資金規正法で外国人の『政治献金』は禁止されていますが、『パーティー券の購入』に国籍は問われない。 パーティー券は議員を支援するために購入するものですから、パーティー券の購入は政治献金に等しいものです。 つまり宏池会は、中国人の支援を受けていると言っても過言ではありません。 そんな派閥に所属していた議員が、果たして日本の領土・領海を狙う中国に対し、まともに向き合えるでしょうか。 「裏金汚染」 に 「中国汚染」 と、今の自民党政治は完全に腐り切っています。 私は何としても岸田政権を倒さなければならないと思っていますが、残念ながら岸田政権に代わる野党がないのが実態です。 だからこそ、日本保守党を立ち上げたのです。 何としても日本を少しでも豊かに、強くしたい。 世界最高の国、日本を守りたい。 その思いだけで立ち上げた党です。 日本は30年間、サラリーマンの平均給与が上がっていません。 世界でも最も勤勉な国民の給料が上がっていない。 これは政治の責任以外の何物でもありません。 政治が変われば日本は必ず変わります。 必ず復活出来ます。 その底力が日本にはあるんです。 にもかかわらず、自民党政権はLGBT法案や異次元の移民政策、財務省主導の大増税など、日本を破壊する法案や政策ばかり推し進める。 今、行動を起こさなければ日本という国家は消滅してしまう、と心底危惧しています。 ■日本保守党に救われた 私事ですが、2023年12月に腎臓癌の宣告を受け、2024年1月と2月に手術を行いました。 幸い手術は成功し、癌は完治しました。 しかし、現在68歳です。 男性の平均寿命まであと13年ですが、この先、何が起こるか分かりません。 思えば、人間ドックを受けて 「怪しい影が2つあるから精密検査を受けなさい」 「癌の恐れもあります」 と言われたのは、2019年のことでした。 それ以降、毎年(コロナの関係で受けなかった2022年を除く)と言われ続けてきたのですが、ずっとほったらかしにしていました。 「多分、癌やないやろ」 と素人判断で高を括っていたのです。 そして2023年の7月に人間ドックを受けた際、 「影が大きくなっている」 「これは早く精密検査を受けた方がいい」 と言われたのですが、ここでも5カ月間ほどほったらかしていたのです。 控えめに言ってもアホ丸出しです。 しかしこれが運命かと思うのは、2023年9月に日本保守党の立ち上げを宣言し有本さんが協力を申し出てくれて、2023年10月には河村たかし名古屋市長も加わり、本格的に始動しました。 2023年年末に 「恐らく来年(2024年)には選挙がある」 「これまで以上に忙しくなるから、今のうちに体制を整えておこう」 「そう言えば『要精密検査』と言われていたなあ」 と思い出し、精密検査を受けたのです。 その結果、腎臓癌であることが判明した。 従って、もし日本保守党を立ち上げていなかったら、私のズボラな性格から言って精密検査を受けておらず、癌も進行していた可能性が高い。 つまり、日本保守党に命を救われたと言っても過言ではありません。 もっと言えば、2023年9月に 「新党宣言」 をしても有本さんが協力を申し出てくれなかったら、恐らく頓挫していたでしょう。 その意味では、有本さんも命の恩人です。 日本に恩返しがしたいとの想いで立ち上げた日本保守党に逆に命を救われた、何やら運命的なものを感じます。 こんな事を言ったら大袈裟に聞こえるかもしれませんが、天から 「百田尚樹よ、お前はもう少し日本のために生きろ」 と言われたような気がするのです。 ■残りの命を日本のために 生かして頂いたこの残りの命を日本のために使いたい。 日本のために力を尽くしたい。 ここまで育ててくれた日本国に恩返しがしたい。 改めてその想いを強くしています。 結党からまだ半年足らずですが、日本保守党は2024年3月で党員が6万人を超えました。 約半年で、こんなに多くの皆様に支持されるとは思ってもいませんでした。 大変心強く、そして身の引き締まる思いです。 愛する日本のため、私に出来る事は何でもやっていく決意です。 これからも日本保守党は、 「日本を豊かに、強く。」 を目標に奮闘努力して参ります。 皆様、どうか日本保守党に力を貸して下さい。 共に、愛する日本を守りましょう。 日本に恩返しがしたい 日本保守党事務総長 有本香 日本保守党東京15区支部長 飯山陽 Hanada2024年5月号 ■記者会見の泣きポイント ★有本 2024年3月5日の記者会見で、日本保守党は2024年4月の東京15区衆院補選での公認候補予定者(支部長)を発表しました。 支部長は、イスラム思想研究者である飯山陽(あかり)さんです。 これは余程のサプライズだったようで、自民党議員からも驚きのメールが来ました。 私たちとしては初陣で、超弩級の人を立てられることを嬉しく、かつ誇らしく思います。 党員の方からは、会見を見て泣いたとの声が多数寄せられています。 ★飯山 私、そんな泣くような事、言いましたか? どこに泣きポイントがあったのかな(笑)。 ★有本 やはり、 「ノルマンディー上陸作戦」 のくだり。 「第二次大戦でのノルマンディー上陸作戦のようなものだ」 「最初に上陸する部隊は大変な被害になるが、誰かが先陣を切らないと物事が始まらない」 「私は倒れたとしても日本保守党のために先陣となっていく」 ではないですか。 ★飯山 私が言う前に、百田さんが会見で先にバラしてしまった(笑)。 有本さんから打診を受けた時に最初に頭に浮かんだのは 「ノルマンディー」 ではなく、実は 「もし私がイスラエル人だったら」 だったんです。 若いイスラエル人たちが今、予備役で招集されて、ハマスと戦うために前線に出ています。 そこで実際に亡くなった方もいる。 選挙に出ることは、それに比べたら大した事ではないと思ったんですよ。 負けても命を取られるわけではない、と。 ★有本 その覚悟に多くの方々が感動したのではないでしょうか。 私は飯山さんの会見を全く心配してなかったのですが、会見後の初街宣はやや不安でした。 街角に立って話すのは、YouTubeで話すのとは全く違いますからね。 でも、杞憂でした。 さすが支部長です。 ★飯山 大学で授業していますから、問題は特にありませんでした。 実は私、雨女なんですよね。 寒くて雨も降っていたので人が集まってくれるかどうかはやや不安でしたけど、話しているうちに多くの人が集まってくれて、本当に感謝しております。 ★有本 ところで、私の名刺には肩書がありませんが、飯山さんは支部長ですから、私より断然偉い(笑)。 ★飯山 でも、支部員は1人もいない? ★有本 いません(笑)。 ですが、党員は東京15区にはたくさんいますから、ご支援頂けると思います。 ★飯山 私に打診をしようと言い出したのは有本さんだと聞きましたが、いつ頃、それを決めたのでしょうか。 ★有本 2024年2月上旬です。 順を追って説明したいと思います。 2023年12月10日、江東区の区長選挙がありました。 百田尚樹代表、河村たかし共同代表が候補者を立てよう、早く選挙をやろうと主張しましたが、あの時は結党してまだ1カ月余り。 党組織の土台も出来ないうちから、逸って戦に出ても碌な事にはならないという固い信念のようなものが私にはありました。 事務局次長の広沢一郎さんも同じ考えでしたので、両代表の逸る気持ちを抑え、結果、見送ることにしました。 その頃、私は河村共同代表にこう伝えました。 「柿沢(未途)さんの問題(江東区長選を巡る買収疑惑)で、来年(2024年)春には東京15区は補選になると思いますよ」 「我々の理念は『政治家の家業化をやめる』ですから、2回続けて地元の現職議員の汚職事件が発覚した江東区は我々の初陣に相応しい」 「そこを目指しましょう」 それでも、河村共同代表は 「理念や大義も大事やけど、選挙はすぐやらなあかんわ、早いとこ」 とおっしゃっていました。 ■「飯山さんしかいない!」 ★飯山 ただのやりたがりじゃないですか(笑)。 ★有本 そうなのよ、2人ともやりたがりい(笑)。 でも、私の言った通り、2024年2月1日、柿沢さんは失職し、2024年4月に補選が行われることに決まった。 さて、候補者を誰にするか。 公募でも優秀な方が手を挙げてくれました。 色々悩んでいたのですが、飯山さんがある日の雑談で 「国会議員は碌な人、いませんよね」 「私たちの方がマシじゃないかと思うぐらい」 と言ったことが脳裏にふと浮かんだのです。 『飯山さんしかいない!』 百田さんにそのことを伝えたら、 「本人に言うてみ、言うてみ」 と。 ★飯山 即答は出来ませんでした。 でも、党員は6万人を超えているし、誰かが先陣を切るしかないという気持ちはありました。 党員はただの応援団ではなく、 「日本を豊かに、強く。」 という理念に共感して、お金を払って応援してくれる人たちです。 有本さんや百田さんがいくら頑張っても、その気持ちを党員がいくら支えても、誰かが選挙に出ないと、日本保守党の重点政策は一歩も前に進みません。 有本さんに 「お前が先に行け!」 と言われたら、それこそ先鋒の誉れですよ。 ★有 先鋒の誉れ、なかなか出てこない言葉です。 素晴らしい。 ★飯山 私、剣道をやっていたので。 ★有本 そうなの? ★飯山 そうです、そうです。 でも、有本さんから打診を受けた時、最初は 「えええええっ、私ですか?」 となりましたけど。 ★有本 自惚れと思われるかもしれないけど、私はこれまでの人生で、自分が 「この人」 と思って何かをお願いして、断られたことはほんどないんですよ。 で、今回も何となく 「いける」 と思っていました。 ★飯山 有本さんが怖いからじゃないですか(笑)。 断ったら怒られる。 ★有本 そんな事ないわよ(笑)。 初めて言いますが、 「これはいける」 と確信に変わったのは、飯山さんのご主人と話した後です。 ご主人に 「とんでもない! うちの妻に何て事言ってくれるんだ!」 と言われたら負けです。 でも、飯山さんのご主人の反応はそうではありませんでした。 ★飯山 私以上に 「大丈夫なのか・・・」 と悩んではいましたけど。 ★有本 初めてお話ししたんですけど、ご夫婦だから信頼があるのは当然としても、ご主人が飯山さんを非常にリスペクトしている。 ★飯山 リスペクトというか、私がどういう人間かはよく知っていますよね。 私がやると言って、ダメだと言う人とはそもそも結婚はしません。 普段は散らかし放題で、私が拾って歩いていますけどね・・・。 ■アラビア語対決でも何でも ★有本 大企業の取るべき戦略と、ベンチャーが取るべき戦略は全く違う。 経歴が申し分ない、ある意味、無難な候補者は他にもいましたけど、我々の初陣にはやはりインパクトが必要。 だから飯山さんだと。 ★飯山 戦闘力は高いと思いますけど、インパクトがあるかどうか。 ★有本 戦闘力は高いと、ご主人もそうおっしゃっていました。 ★飯山 知名度も高くないですし、好感度も低いですし、無難な人の方がいいのではと思いました。 実際、 「有本さんが出たらどうですか?」 と訊きましたからね。 ★有本 誰もいなければ 「わしか有本さんが立つしかない」 と百田さんも考えていたようですが、飯山さんが受けて下さって、 「ほんまか、良かったな!」 と喜んでいましたよ。 余談ですが、執行部の会議で 「補選は飯山さんでいきます」 と伝えたら、河村共同代表がですね、 「わし、彼女を知らん」 と。 そこで、広沢さんが飯山さんの写真を見せたのですが、 「美人だけど、ちょっとすました感じじゃにゃあか」 「庶民性があった方がええんだけど」 と。 そこで、百田さんが 「彼女のYouTubeを見て下さい」 「『いかりちゃんで〜す』」 と物真似して見せたものだから、河村共同代表は益々 「?」 が増幅(笑)。 ところが、家に帰って奥様に訊いたら、奥様は飯山さんの事をご存じだったようで、それで最終的に執行部一同、 「よし、最高の人が出てくれた!」 となったのです。 その後、両代表にはこう伝えました。 「飯山さんんという本物のアラビストが候補者だと分かったら、緑の方はもう立候補出来ないでしょうね」 2人とも大笑いしていましたよ。 ★飯山 百田さんが会見で 「小池都知事が出て来たら、是非私は小池都知事と飯山さんのアラビア語対決をやってもらいたい」 とおっしゃっていましたけど、アラビア語対決をしても誰もジャッジできません(笑)。 でも、アラビア語対決だろうと、逆立ち対決であろうと、100メートル走であろうと、私は何でも勝負しますよ。 ■日本の公教育の有難さ ★有本 会見後、 「日本保守党、衆院東京15区に擁立表明 麗澤大客員教授の飯山陽氏」 と朝日新聞(デジタル版)も大きく報じました。 朝日新聞は、我々(日本保守党)に対して意外に中立的なんですよね。 ★飯山 そうなんですか? 使われた発言が 「政治の経験はないが、自分のお金のために政治をしている人よりはましなのではないか」 だったので、 「そこかい!」 と突っ込んでしまいましたけど。 でも朝日新聞さん、有難うございます! ★有本 会見で飯山さんが 「私のような普通の人間が・・・」 と何度かおっしゃっていましたが、私は隣席から 「あなたは普通じゃないですよ!」 と何度か突っ込みを入れていました。 支部長就任に当たって日本保守党の公式サイトに経歴を載せましたが、改めて見ると凄い経歴ですね、誰かさんとは大違い。 河村共同代表も、文学博士は凄いなと。 ★飯山 東京大学の大学院は出ましたが、博士号を取らないと意味がないので、東京女子大や上智大学などで非常勤講師をしながら、博士論文を書き上げました。 ★有本 会見でもおっしゃっていましたが、出馬の理由の1つが国費留学にあると。 ★飯山 大学院時代に1年間、モロッコの大学に文部省は県留学生として留学しました。 裕福ではなかったので、国の支援がないと留学できませんでしたから、アラビア語の通訳をしたり、中東問題やイスラム教の研究者として大学で教えたり、執筆活動をしたりしてこられたのは、全て国費留学の経験があったからです。 博士号も、この経験がなければ難しかったと思います。 だから、自分の知識や経験を国ために役立てたい、若い頃の私に勉強してきなさいと言って外国に送り出してくれた、この日本という国に恩返ししたい、そういう気持ちはこれまでもありました。 義務教育、つまり国の恩恵によって一般的な常識や知識を身に付けることができた、これは何も私だけの特権ではなく、多くの国民に共通することではないでしょうか。 ★有本 私は人生で1度も 「私立学校」 に行ったことがない人間です。 小学校に入る前に伊豆の片田舎に引っ越したので、小学校、中学校は村立、塾などない環境で育ちました。 高校は少し大きな街にある県立高校に行きましたけど、そこにも受験予備校などありませんでしたが、国立大学には入れた。 つまり、日本ではかつて公教育だけで育った人間、しかも女性であっても、仕事で自立できるようにはなれたんです。 日本の公教育の有難さは、身に沁みて分かっています。 これを次世代にも残していかなければならない、と強く思います。 ★飯山 残していかなければならないし、自分が社会人になったら働いて税金を納めるのもそうだし、それを支える人間にならないといけない。 教育こそが、国の根幹ですから。 ■今こそ政治の力が必要 ★有本 国民民主党が今回、東京15区の候補者擁立で失敗しましたが、これはどの政党でも起こり得ます。 綺麗な女性候補者であれば有利、この風潮は非常に危険です。 飯山さんも綺麗ですが、私が目を付けたのはもちろん容姿ではない。 まず、高い学歴と見識、戦う勇気。 一方で主婦、母であり、国費留学を含め幾度かの外国生活を経験している。 更に、全く国情の異なる外国での子育ても経験したパワフルな女性だからです。 ★飯山 「爆弾テロがあったから(子供を)迎えに来て下さい」 の世界ですから、大変でしたね。 当時のエジプトは革命期で、ピラミッドですら観光客がいなかった。 経済も治安も最悪だったので、生き残らなければいけないと強く感じましたよ。 銃で撃たれた人がそこら辺でバタバタ倒れているし。 日本に帰って来てまず思ったのが、鉄砲を持って歩いている人がいないこと。 それだけで人間の心は落ち着くんですよ。 この環境を日本人は必死で守らなければいけない。 少し油断すると、鉄砲だらけの国になる。 鉄砲だけじゃありません。 水道や電気などのインフラも、日本は安定しています。 エアコンが爆発するなんてこと、あり得ませんよね? ★有本 ない、ない(笑)。 ★飯山 でも、海外ではそんな事が常に起きる。 日本のインフラがなぜ安定しているのか。 しっかり整備をしているからです。 これを怠ると、日本のインフラもあっという間に脆弱になります。 そうならないためにも、政治の力が必要なのです。 ★有本 つい最近、全く覆いのない荒っぽい解体現場を見ました。 外国人の下請け業者の仕事場です。 安かろう、悪かろうの典型です。 これは日本が退化している、と感じましたね。 外国人経営者や労働者が悪いというよりも、こういう状況を作ってしまった日本の政治責任。 ★飯山 合法か違法か、この二元論で片付けてはならない。 行き着く先は、日本人が日本に住んでいるのに安心して住めない、つまりは緊張を強いられる社会が待っているということです。 ■「退職活動」がメインの党 ★有本 2023年9月、農地取得の申請項目に 「国籍」 が追加されました。 農水省は 「(これで)より的確に実態を把握できる」 と胸を張っていますが、私からすれば何年かかったのよ、という話です。 余りにも遅過ぎる。 私は2009年から、中国資本による日本の土地買収問題を取材し、警鐘を鳴らしてきましたが、買収を食い止めるための法整備は一向に進まず、徒に時間だけが過ぎています。 この件も、ジャーナリストとして外から吠えているだけでは限界がある、と思いました。 ★飯山 ジャーナリストとして、外から吠えるのは非常に重要なことです。 問題なのは、その声を拾う政治家がいないこと。 仮に聞こえていても何もしない政治家が如何に多いか。 彼らの問題意識は、NHKの報道が全てなのでは。 そこで報道されないことは、実際に問題が起こっていても軽視する傾向が強い。 ★有本 やるべき法案はやらないで、やらなくてもいい法案、例えばLGBT法は強引にさっさと通す。 ならば、もっと重要な法案もさっと通してよ、と思う。 だから、国会議員を半分くらい取っ替えないと、日本はダメになりますね。 政治家の家業化もダメですが、政治を稼業と考えている人たちにも退場願いたい。 ★飯山 世襲は利権ですし、普通の人は意欲があってもなかなか当選できない。 世襲の人は出世も早いですし、この点は断トツにおかしい。 ★有本 飯山さんは政治家になりたかったわけではない。 育ててくれた日本のために、とにかくやるしかないと腹を括ってくれました。 うちの党略を抜きにしても、1国民として感謝しかありません。 ★飯山 やらなければならない事もたくさんありましたし、やりたい事もたくさんありました。 百田さんは代表になって、35年以上続けてきた 「探偵!ナイトスクープ」 の構成作家を引退。 私も支部長になるに当たって大学、連載全て辞めました(花田編集長「うちは続けて下さい」)。 ★有本 本当に申し訳ない。 大学側は続けてほしいと言われたようですが、当面、授業はできませんからね。 日本保守党は 「就職活動」 ではなく、 「退職活動」 がメインの党です。 ★飯山 大切に育ててきた娘が成人して社会に出る時、日本はもう全く希望のない国になってしまっているかもしれない。 あるいは、もう日本でなくなっているかもしれない。 多くの収入を失いましたが、 「日本を豊かに、強く。」 する政治を実現させるためには、誰かが先陣を切って戦わなければなりません。 ■勝てば大きな一歩になる ★有本 与党だけではなく野党も自分の生活が第1で、国民の生活や日本の安全、未来のことなど全く考えていません。 情報発信がこれだけ容易な世の中なのに、個々の政治家の国家観や使命感が全く見えてこない。 ★飯山 多様性だとか、共生社会だとか、女性が輝く社会だとか、抽象的過ぎて何をやりたいのか全く見えないですよね。 あるのはキャッチフレーズだけ。 赤ベンツに乗って歌舞伎町のラブホテルに行くのが政治家の仕事じゃないでしょ。 ★有本 公職に就くということの意味が分かっていない。 ★飯山 百歩譲って、赤ベンツでラブホに行ってもいいですよ。 でも、政治家として彼女が何をしたいのか、何をやったのか、誰も知らないというのが問題です。 ★有本 自民党から飯山さんが出馬すれば”厚待遇”だったと思いますが、我々にはお金がありません。 百田さんも私も、もちろん無給です。 選挙事務所もレトロというか、シャビーになるでしょうから・・・。 エアコンが爆発するかもしれない(笑)。 ★飯山 他人事で聞いていましたが、私が選挙で拠点とする場所ですよね(笑)。 でもまあ、我々にはお金はありませんし、そこから勝負するしかないですよ。 政治にはお金がかかると言われますが、我々がここで勝つことができれば、大きな一歩になると思いますよ。 「エッフェル騒動」自民党女性議員「赤ベンツホテル不倫」の決定的証拠写真 歌舞伎町から国会へ直行 https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-1095663.html 日本に”あかり”を 祖国を落ちぶれ国家にしてなるものか 日本が破壊されるのを黙って見ていていいのか? 政界という大海原へいざ出航ー”いかり”を上げよ! WiLL2024年5月号 日本保守党東京15区支部長 飯山あかり ■日本が壊されていく 『WiLL』読者の皆さん、こんにちは。 「いかりちゃん」 改め、日本保守党の東京15区支部長に就任した 「飯山あかり」 と申します。 私はこの度、日本保守党の初陣となる東京15区の衆院補欠選挙(2024年4月16日告示、2024年4月28日投開票)に立候補する予定です。 2024年3月5日、日本保守党は都内で記者会見を開きました。 日本保守党は前々から、東京15区の衆院補選に候補者を立てると予告していた。 出馬予定者の”お披露目”会見ということもあり、会場には報道陣が集結。 ユーチューブのライブ配信も大勢の方に視聴して頂きました。 百田尚樹さんと有本香さんが挨拶した後、青いスーツに身を包んだ私が登場。 アラビア語の通訳として記者会見に臨んだことはありますが、自分が主役の会見は初めてです。 つい最近まで、まさか自分が国政選挙に出馬するとは夢にも思いませんでした。 しかし、立ち上がらざるを得ない理由があった。 日本が音を立てて崩壊しつつあるからです。 2023年6月にはLGBT理解増進法という”天下の悪法”が成立。 トイレや浴場などの女性専用スペースが侵され、女性の安全が危機に晒されています。 百田さんが日本保守党を立ち上げたのも、LGBT法がきっかけでした。 埼玉県川口市ではクルド人の犯罪者が半ば野放し状態となっています。 2024年1月、クルド人男性が日本人の女子中学生に性的暴行を働きました。 犯人は難民認定申請者で、仮放免中だと判明している。 川口市の地域住民は日々、クルド人に怯える生活を強いられています。 日本には国会議員が700人以上いるのに、誰1人として、この問題に正面から取り組もうとしません。 それどころか彼ら・彼女ら(日本の国会議員)は日本人の不安を無視し、外国人に寄り添う政策を次々と打ち出している。 LGBT法とクルド人問題は、いずれも日本人の多数派の人権が蔑ろにされているという点において共通しています。 岸田政権になってから、このような事例が頻発している。 最たるものが増税です。 税金の支払いが増えて喜ぶのは財務官僚だけ。 大多数の一般国民は幸せになりません。 ■貧しく弱いニッポン 日本保守党は 「日本を豊かに、強く」 というスローガンを掲げています。 裏を返せば、日本は 「貧しく、弱く」 なっているのが現状です。 ほとんどの日本国民が実感していることではないでしょうか。 必死に働いても給料はなかなか増えない。 にもかかわらず、税金と社会保険料は年を追う毎に上がり続けています。 頑張って昇給したのに、なぜか手取りは減っている。 会社勤めの方にとっては”あるある”ですね。 物価高も生活を苦しめている。 スーパーで買い物をしていると、食料品の価格に、つい溜息が漏れます。 電気代やガソリン代の高騰も生活を直撃。 日々の生活をやりくりするのに手一杯で、将来の事など考える余裕もありません。 貧しさは少子化をもたらします。 経済的な理由で結婚を控える若者が増えている。 たとえ結婚しても、学費や家賃が高いから子供を産むのを躊躇ってしまう。 こんな状況が続いているからこそ、少子化が進み、人口は減少の一途を辿っているのです。 労働力の減少は国力低下に直結する。 その解決策として、政府が提示するのは減税でも財政出動でもなさそうです。 労働力不足を外国人労働者で補うというのが今の政府の決定事項です。 岸田政権は 「移民政策は採らない」 と言いながら、実際には移民政策を推進しています。 2050年には日本の人口の1割が外国人が占めるようになると推定されています。 私はもっと早く、その時期がやって来ると考えています。 行政も教育も、多言語対応してこれを歓迎しよう、というのが岸田政権の 「大方針」 です。 こうして知らぬ間に日本の 「外国化」 が進んでいく。 私には13歳の娘がいます。 夫の転勤などの事情で8年間、外国で子育てをしてきました。 海外生活の方が長い娘は、自分が日本人であることを誇りに思っています。 しかし、彼女が成人して社会に出る時、日本は最早希望を持てない国になっているかもしれない。 日本が壊されていくのを黙って見ているわけにはいかない。 危機感に突き動かされ、私は立候補の覚悟を固めました。 もう後には引けません。 ■日本への”恩返し” 皆さんはどんな時に”日本という国家”の存在を意識するでしょうか。 日本が如何に安全で平和な国であるか、日本人であることが如何に恵まれているか。 海外に旅行や留学したことのある人は知っているはずです。 しかし、国家はもっと身近な所で私たちの生活を支えてくれています。 犯罪に巻き込まれたら警察が助けてくれる。 火事になったら消防車が、病気で倒れたら救急車が来てくれる。 これは決して当たり前ではありません。 最近だと2024年元日、能登半島で地震が起こりました。 災害という”危機”に直面した時、国家の本質が露わとなり、国民は自らが国家の一員であることを意識します。 国民を守れるのは国家しかない。 ”守る”の定義は多岐に渡りますが、医療や福祉を提供したり、教育やインフラを整備したり・・・。 その中に災害対応も含まれます。 地震が起きても、国家がなければ誰も助けてくれません。 救助や支援がないのは当然ですが、どこで何人が死亡したのかすら把握できない。 国家イコール悪と決め付け、国境がない世界を理想とする人たちがいます。 国家なる巨悪と対峙する”弱者は正義”という考えも、その延長線上にある。 でも、それは机上の空論に過ぎない。 ”国境なき世界”あるいは”世界政府”が実現しても、平和は訪れません。 むしろ、ディストピア(反理想郷・暗黒世界)が待っている。 イスラエルはなぜ戦っているか。 ユダヤ人は長きに渡り、自分たちの国家を持てなかった。 不幸と苦しみの歴史を知っているからこそ、イスラエルという国家を守るために血を流しています。 国家に属している。 それ自体が僥倖(思いがけない幸い、偶然に得る幸運)なのです。 私は家事と子育てをしながら仕事を続けてきました。 アラビア語の通訳をしたり、中東問題やイスラム教の研究者として大学で教えたり、執筆活動をしたり・・・。 それもこれも、大学院時代に国費留学させてもらった経験があるからです。 留学時代がなければ、今の自分はありません。 日本は若い私を海外に送り出してくれた。 私に勉強をさせてくれた日本という国、そして日本国民に恩返しをしなければならないー。 そんな気持ちで今まで仕事をしてきました。 国政選挙への立候補も私なりに考えた”御奉公”のつもりです。 ■政治は”カネが全て”なのか 日本保守党の重点政策に”政治家の家業化を阻止する”というものがあります。 私はこれまで、世襲議員の何が問題なのか真剣に考えたことはなかった。 しかし、そこに日本が 「貧しく、弱く」 なっている大きな原因があることに気付きました。 政治資金の不記載問題、いわゆる”裏金事件”を通じて、国会議員が”特権階級”であることが白日の下に晒されました。 一般国民なら脱税として罰せられる行為が、政治家には許されてきたのです。 国民のために政治をするより、パーティー券を買ってくれる企業やお金持ちのために政治をした方が儲かる。 これでは日本が貧しく、弱くなるのは当然。 得をするのは政治家とそのお仲間だけです。 日本は民主主義を採用しているので、選挙で議員が選ばれます。 政治家の下に生まれたからといって、議員の地位をそのまま相続するわけではない。 しかし、地盤・看板・カバンは引き継がれる。 世襲が圧倒的有利であることを疑う余地はありません。 政治家の子供は親が築いた”政治ビジネス”の仕組みも継承します。 彼らは誰のための政治をするか。 献金してくれたり、パーティー券を買ってくれたりする人達です。 彼らは金銭的支援の見返りとして、政治家から便宜を図ってもらうことができる。 カネを持っている人間が政治家に接近し、政治に影響を与える。 政治家になればカネ儲けができる。 こういう 「金権政治」 が今の日本政治の実態です。 ■「諦め」は最大の敵 政治家にとって最大の仕事は、国民の命を守ることです。 ところが、外交や安全保障に無関心な国会議員は驚くほど多い。 この状況もカネで説明がつきます。 日本のタンカーがイランに攻撃されようが、日本の商船がフーシ派に拿捕されようが、日本の拠出金がテロリストに流れていようが、そんな事はお構いなし。 なぜなら、遠い中東の問題に取り組んだところで、1円にもならないからです。 政治家の外交・安全保障に対する無関心・問題意識の欠如が官僚の怠慢を招いています。 世界情勢が目まぐるしく変化しているにもかかわらず、外務省は前例を踏襲するだけ。 政治家が外交の指針を示さな以上、官僚も動きようがありません。 ”カネが全て”の政治を放置していたら、いずれ日本は滅びます。 カネがない一般庶民は本来、選挙での投票によって自分たちの意思を政治に伝えなければならない。 ところが、投票したい候補がいない、誰に投票しても政治は変わらないという諦めがある。 投票率が下がれば、組織票を抱える政治家が益々有利になります。 岸田政権の支持率は低迷を続け、世論調査では軒並み20%を割っている。 自民党の支持率も25%前後に落ち込んでいます。 しかし、それでも自民党は危機感を抱いていない。 なぜなら、投票率が低いからです。 有権者の半分しか投票に行かなければ、自民党は25%の支持でも過半数の票を取ることができる。 諦める気持ちは痛いほどよく分かりますが、諦めたらそこで試合終了。 ツケを払わされるのは一般国民なのです。 ■小池知事とアラビア語対決? 冒頭の”出馬会見”に戻ります。 会見を終えた私が向かったのは江東区。 初めてメガホンを手に街宣なるものを体験しましたが、雨にもかかわらず、大勢の方が集まって下さった。 「頑張って!」 と応援の声を掛けて下さったり、握手して下さったり・・・。 感謝しかありません。 私はその日から毎日のように、江東区内の駅前や商店街、スーパーの前などで辻立ちを続けています。 「飯山あかりって誰?」 という住民がまだまだ圧倒的に多いのが現状です。 日本保守党が掲げる”豊かで強い日本”というビジョンを1人でも多くの方に知って頂くため、地道に活動して参ります。 公選法違反事件で起訴され、自民党を離党した柿沢未途氏の辞職に伴う東京15区補選。 現段階では日本保守党以外に、維新の会、参政党、共産党が候補者擁立を表明している。 自民党・公明党は様子見といったところでしょうか。 最大のポイントは小池百合子都知事がどう動くか。 カイロ大学を卒業したとされる小池氏は”中東通”だそうです。 小池さん、私と是非”アラビア語”で討論してみませんか? いつでも受けて立ちます! 最後の御奉公を日本保守党に 老志願兵、馳せ参ず 日本保守党特別顧問 梅原克彦 Hanada2024年5月号 ■5年余りの台湾暮らし 「もしもLGBT法案が可決成立したら、ワシ、新党作ったるデ!!」 百田尚樹さんが悲壮感を漂わせながら宣言しました。 2023年6月10日のことです。 私は思わず、 「えーッ百田さん、ホンマでっか!」 とパソコンの前で叫んでしまいました。 しかし、百田さんの表情は真剣そのものです。 「LGBT法」 という、日本の社会を根底から崩しかねない 「天下の悪法」 の成立に心底怒っている様子が伝わってきました。 もちろん私自身も、百田さんと全く同じく激しい憤りを覚えていました。 「一体、あなた方日本の政治家は何を考えているのか!(何も考えていないのか!)」 当時、私は百田さんとご面識は得ていませんでしたが、元々私は作家百田尚樹の大ファン。 不朽のベストセラー『永遠の0(ゼロ)』『海賊とよばれた男』はもちろんのこと、日本人への警世の書『カエルの楽園』や近年の力作『日本国紀』などの作品にも深い感銘を受けていました。 実は、私は2023年11月までの5年余り、台湾で暮らしていました。 かつて、故中嶋領雄国際教養大学初代学長と共に、故李登輝元台湾総統の日本訪問のアテンドなどを通じて、李登輝総統の薫陶(くんとう:徳の力で人を感化し、教育すること)受けたことや、仙台市長在任中に台南市との 「交流促進協定」 を締結したことなどがきっかけとなり、台南市のある私立大学で教鞭を執る機会を得ました。 2年ほど前(2022年)からは、首都台北に拠点を移し、民間シンクタンク 「日米台関係研究所」(理事長、渡辺利夫拓殖大学総長) の 「現地駐在員」 として、日本、米国、台湾の安全保障分野の有識者、即ち台湾側・米側の各シンクタンク関係者をはじめ、日本(陸海空自衛隊OB)、国防総省OB、台湾国軍OBの方々との連絡調整などの任に当たっていました。 台湾有事を想定した各種のシミュレーションやセミナーなどを、日米台間のトライアングルで実施するための準備作業に没頭していたのです。 残念なことに、過去50年に渡り日本と正式な外交関係のない台湾との間では、本来、政府間で堂々と行われるべき安全保障・防衛分野における連携協力が遅々として進んでいないのが実情です。 言うまでもなくその原因は、日本政府側の消極的な対応によるものです。 そして敢えて申し上げるならば、台湾の蔡英文政権の幹部や「知日派」の有力者の人々の間では、ここ数年来、日本側の対応について非常に大きな 「フラストレーション」 が溜まっているのです。 台湾の人たちは日本人に優しいので、こういった 「本音」 の部分は、私たち日本人は気が付きません。 本誌の読者の皆様であれば、日本政府の対応が何故そのようなお粗末な状態になっているかは容易に想像できるかと思います。 まさに、日本保守党が2023年10月に発表した 「重点政策項目」 の 「安全保障」 の中で 「J日本版『台湾関係法』制定」 と明確に謳っている所の所以です。 ■「微力ながらお手伝いを」 さて、百田尚樹さんが 「新党設立」 を宣言したのも束の間、今度はジャーナリストとして八面六臂の活躍をしている有本香女史が 「百田新党」 に参画するとの報が飛び込んできました。 『日本国紀』でコンビを組んだお2人が、今度は一緒に新しい政党を作るというのです。 早速、有本さんにメールを送りました。 というのも、確か15年ほど前のことですが、私は有本さんから取材を受けたことがあったのです。 それは、私が郷里仙台市の市長に就任して間もない2006年当時、中国浙江省のある投資ファンドが、仙台市太白(たいはく)区長町(ながまち)の旧国鉄の貨物ヤードの再開発プロジェクトの区域の広大な土地の一部を購入し、 「空中中華街」 なる、まるで 「竜宮城」 のようなビルを建設するというトンデモないプロジェクトが進行していました。 何と、仙台市が既に 「ゴーサイン」 を出してしまっていたのです。 それを新たに市長に就任した私が、すったもんだの末に 「撤退」 に追いやった顛末についての取材でした。 取材内容は、有本さんの著書『中国の「日本買収」計画』に盛り込まれています。 私は有本さんに伝えました。 「自分は今、台湾に居るので、『百田新党』創設に直接参加出来ないけれども、政策とか公約作りなど微力ながらお手伝いをさせて下さい」 すぐに有本さんから返信が来ました。 「今度梅原さんが日本にお帰りになった時に是非御相談しましょう」 ということになりました。 そうこうするうちに、2023年秋口には 「日本保守党」 の党名発表、Xのフォロワー登録数の驚異的な増加、党員登録の開始など、次々と物事が進み始めました。 そして迎えた2023年10月17日も 「日本保守党結党の集い」 と結党記者会見。 百田尚樹代表、有本香事務総長と共に、何と地域政党「減税日本」代表である河村たかし名古屋市長が 「共同代表」 として日本保守党に参加するとのサプライズがありました。 河村市長は2012年、(中国共産党が言うところの)いわゆる「南京大虐殺」はなかった、と発言したことで、中国はもちろん日本のメディア、左翼文化人、政治家などから猛烈にバッシングを浴びせられながらも、一切、謝罪や撤回をしなかったという筋金入りの信念の持ち主です。 百戦錬磨の老練な政治家でもあります。 名古屋市民から圧倒的な支持と人気を集めているのは周知の通りです。 実は数週間前のことですが、私は河村市長にお供して、東京都内のある商店街を 「ミニ練り歩き」 をしました。 だみ声の名古屋弁で、それぞれのお店や道行く人々に語り掛ける人懐っこい河村さんのナマの姿に接して、東京都民の皆さんも、たちまち河村さんの魅力に惹き付けられていました。 傍で見ていた私は、まさに 「庶民派政治家」 の神髄に接した思いです。 ■「日本に帰ろう」 話を2023年の秋口に戻すと、たまたま短期間の日本出張で一時帰国した私は、旧知の小坂英二荒川区議会議員と連絡を取りました。 小坂さんは、知る人ぞ知る筋金入りの 「保守派地方議員」 です。 日本の地方議員として、いの一番に日本保守党への参加を表明し、早速、秋葉原駅前や新橋駅前での街頭宣伝活動の舞台裏を仕切っています。 小坂さんの地元、荒川区内の寿司屋さんで久ぶりに盃を交わしながら、日本国家や日本の地域社会の様々な深刻な危機について夜遅くまで語り合いました。 私が日本保守党の政策作りに参画したいことを伝えると、彼も賛成してくれました。 他方、百田さんと有本さんが平日の朝、毎日YouTube配信している 「ニュースあさ8時!」 を観ていると、故安倍晋三総理のブレーンも務めた天才肌の学者高橋洋一教授や、旧知の島田洋一福井県立大学名誉教授(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会<救う会全国協議会>副会長)らも日本保守党に積極的に賛同し、それぞれの立場で協力することを表明しています。 両教授の相変わらず理路整然とした 「毒説」 に相槌を打ちながら、私はふと考えました。 「いよいよ『台湾有事』が迫ってきた」 「仮に、ロシアによるウクライナ侵略によロシアが何らかの成果を得た場合、東アジア地域の次の『戦場』はいよいよ台湾、既に『超限戦』は始まっている」 「まさに故安倍晋三総理が喝破した如く『台湾有事は日本有事』、しかし安倍晋三亡き後の自民党政権、日本の政治全体が惨憺たる状況だ」 「ここは、台湾での活動に区切りを付け、日本に帰ろう、そして日本保守党の活動に直接参加しよう」 そのような結論に至るのに、時間はかかりませんでした。 言葉を換えれば、何の事はない、私がかつて仙台市長在任中に何とか撤退に追い込んだ 「中華街プロジェクト」 のような問題への対応にしろ、現下の差し迫った問題である 「台湾有事」 に関する支出の見直しの問題にせよ、今まで自分が取り組んで来たテーマの多くが、日本保守党の理念や政策とはほぼ軌を一にしていることを確認したということでもあります。 結局、2023年10月に日米台安全保障協力関連の業務が一区切りついたところで、若干の残務処理をして台湾から撤収、日本に本帰国することになった次第です。 状況はかなり違いますが、今からちょうど80年前、帝国海軍松山基地の343航空隊(新鋭戦闘機紫電改を擁する本土防衛のための精鋭部隊)の新規編成のために南方から呼び戻された歴戦の生き残りの搭乗員といったところでしょうか。 やや自画自賛が過ぎるかもしれません。 それでも、私自身の心境を率直に語るならば、紫電改の熟練乗員には及ばないものの祖国のために最後の御奉公をせんとする 「老志願兵」 といったところです。 ■見事なチームワーク 2024年の年が明けて百田代表の2度に渡る入院、手術という思わぬハプニングもありましたが、有本事務総長や広沢一郎事務局次長(減税日本副代表)らの超人的な頑張りによって、少しずつ党運営の体制が整ってきました。 2024年2月からは、私自身も日本保守党事務局の一員として戦列に加わりました。 目下、私は有本事務総長、広沢次長ら減税日本の面々や党員ボランティアの運転スタッフ、そして新たに戦列に加わった飯山あかり日本保守党東京15区支部長と共に、毎日の 「辻立ち」 などの街頭宣伝活動に参加しています。 週末は大阪から百田代表が、名古屋からは公務の合間を縫って河村共同代表が上京し、街頭宣伝を行っています。 自分たちで言うのも口幅ったいのですが、 「日本を豊かに、日本を強く」 の合言葉の下、有本事務総長の指揮下、見事なチームワークを発揮しています。 有本さんは、まさに 「日本版『鉄の女』」 といった趣です。 ■強い危機感を共有 日本保守党の街頭宣伝車「ブルーサンダー号」の愛称は、有本事務総長が名付け親です。 百田さんがブルーサンダー号に同乗した時は、車内はいつも笑い声に溢れています。 時折、街宣車のスピーカーから 「百田劇場」 が流れ始めます。 有本さんが必死に 「ブレーキ」 をかけますが、百田劇場は急には止まりません。 運転スタッフの方も吹き出しています。 有本さんが慌てて車外スピーカーのスイッチを切ることもあります。 でも、百田代表以下、皆 「悲壮感」 を決して表に出さないだけで、全員が真剣そのものです。 日本の政治がこんな状況では、私たちの子供や孫の世代を待つまでもなく、日本の国家や社会が崩壊してしまう。 このままでは、ヨーロッパの多くの国が 「移民政策」 の失敗によって苦しんでいるのと同じような状況が日本社会に出現するという強い危機感です。 毎日の街頭宣伝活動に参加していると、市井の人々の多くが、同じような強い危機感を感じていることが手に取るように分かります。 それは、性別、世代の如何にかかわらずということなのでしょうが、やはりLGBT理解増進法という 「天下の悪法」 の制定という背景もあり、女性により強く表れているように感じます。 あくまで私の主観によるものですが。 逆に、時々ではありますが、自転車で傍を通り抜けながら、私たちに 「悪罵」 を浴びせる人もいます。 ほぼ例外なく中高年の男性です。 「日本保守党」 の 「保守」 という文字を見ただけで、アレルギー反応を示すのでしょうか。 言っちゃあ悪いが、一生涯 「洗脳が解けることのない」 人たちなのでしょう。 ■飯山あかりと「保守」の本質 また、中東問題やイスラム思想の研究者としても名高い飯山あかり支部長が街頭宣伝でよくお話しする事ですが、既にヨーロッパの多くの国では、移民政策の大失敗によってもたらされてきた、ヨーロッパ社会全体が崩壊に向かってまっしぐらという状況の中で、それぞれの国の保守勢力が台頭しています。 当然の事だと思います。 最早、マスコミや左派勢力による 「極右政党」 というステレオタイプのレッテル貼りが通用しなくなる日が近付いているようにも思われます。 その点、日本は明らかにトラック2〜3周分遅れています。 2023年の日本保守党結党に際しての記者会見の場で、ある外国人記者が、そのような 「極右」 というレッテル貼りを前提とした質問をしていました。 逆に、有本事務総長からやんわりと(しかし毅然として)理路整然と反論された場面がありましたが、まさにそれを象徴する光景でした。 今後、日本保守党が国内的に実力を付けて来たら、欧米諸国をはじめとする世界各国の保守政党、保守勢力とも国際的な連携をしていきたいと思います。 少し大袈裟かもしれませんが、今回の日本保守党の結党は、安倍晋三政権の意義と同様、後々 「世界史的な流れ」 の中での意義について、人々が語る日が来るかもしれません。 もちろん、その時、私自身は世を去っていますが。 これも飯山あかり支部長が毎朝の 「辻立ち」 で述べている事ですが、 「保守」 の定義とはそんなに難しい話ではない。 自分の家族や友達のような大切な存在を守る、自分たちの地域社会や国の安全を守る、自分の国の歴史や文化を大切にする、そういったごく普通の常識的な感覚、それが 「保守」 というものの本質だと思います。 ■安倍総理に報告 去る2024年1月下旬、私は家族と共に、奈良市の近鉄大和西大寺駅前の安倍晋三元総理が暗殺された現場を初めて訪れました。 「その地点」 は小さな花壇となっていて、そこが 「現場」 であることを示すものは何もありません。 そのような決定をした人々に対する静かな怒りが湧いてきたものの、私たちは小さな花束を置き、暫し合掌しました。 その後、同じく奈良市内の三笠霊園内の慰霊碑 「留霊碑」 に赴き、故安倍総理に、私も日本保守党に参加することを報告しました。 「あれ、梅原さんも百田さん、有本さんの日本保守党に行くの?」 「まあ仕方がないかなあ」 「ひとつ頑張ってね!」 安倍総理が、あのいつもの調子で、苦笑交じりに語り掛けてくれたような気がしました。
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