http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/849.html
Tweet |
馬鹿なのか利口なのか…岸田首相の明暗を分ける衆院3補選の行方 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/338731
2024/04/10 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
あまりに鈍感で事態の深刻さに気付いていないのか…?(岸田首相)/(C)日刊ゲンダイ
岸田文雄首相は「バカなのか利口なのか」が近頃の永田町内の話題である。この言い方は乱暴すぎるので、もう少し丁寧に言うと、これだけ支持率が下落し、いつ内閣が倒れてもおかしくない状況だというのに、あのように平気な顔をしているのは、あまりに鈍感で事態の深刻さに気がついていないからなのか、それとも何らかの隠し玉の用意も含めて自分なりの勝算が立っているからなのか、ということが誰にも分からなくて、みんな困っているのである。
先日、ベテラン政治記者とその話になったが、彼の見方は面白い。「その岸田ファクターに加えて、もうひとつ分からないものに二階ファクターがある。ご承知のように、二階俊博元幹事長は先頃、自ら進んで会見を開き、次期衆院選に出馬しないことを表明した。この解釈は真っ二つに分かれていて、1つは彼もいよいよ年老いて戦う気力を失い、党から処分される前に舞台を降りてしまったというもの。もう1つは、いやいやとんでもない、あの時彼が『派閥の会計責任者と私の秘書が刑事処分を受けているが、政治責任は当然、すべて監督責任者の私自身にある』と述べたのは、他人事のような顔をしている岸田に対する強烈な皮肉で、『政治的な総責任者はおまえだろ』と、挑戦状を突きつけたに等しいというもの。私はどちらかというと後者の解釈をとる」と言う。
うーん、岸田がバカか利口か分からず、二階が逃げ腰なのか本気で戦うつもりなのかも分からないのでは、《?×?=?》で答えは出ない。結局は、4月28日投開票の衆院3補選の結果次第ということか。「そうなんだよ」と政治記者。「島根1区は保守王国だが、亡くなった細田博之前衆院議長の裏金関与や統一教会ズブズブ関係が明るみに出て野党優勢。長崎3区は次期衆院選で消滅する選挙区なので自民党県連は候補者擁立を断念した。東京15区も柿沢未途の派手な買収事件の後で候補者がおらず、都民ファースト推薦の乙武洋匡が勝ったら自民党に勧誘しようというくらいしか知恵が出ない。自民党は事実上の全敗となる可能性大で、当然「岸田では次期総選挙は戦えない」という結論になる。その時に二階が本気なら菅義偉を動かして、石破茂で行くのか、誰か女性候補を担ぐのか、大波乱が始まるかもしれない」と。なるほど、補選が大きな分かれ目となりそうである。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK293掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK293掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。