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リニア推進派待望の川勝知事辞任
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2024年4月 2日 植草一秀の『知られざる真実』
静岡県の川勝平太知事が辞意を表明した。
4月1日の入庁式での不適切発言を受けたもの。
不適切発言の責任は問われなければならないが、これによってリニア中央新幹線の工事にブレーキをかける存在が不在になる。
リニア推進勢力にとっては待望の事態が現実化した。
川勝平太知事の辞職によってリニア中央新幹線の静岡工区着工が推進されることが想定される。
NHKニュース報道は川勝平太氏がリニア新幹線工事着工に反対してきたことを不適切な行動であるかの印象を与えるニュース原稿を読み上げたが、リニア中央新幹線建設の是非が明らかになるのは数十年も先のことだ。
重大な問題が明らかになってリニア新幹線建設の過ちが明らかになる可能性が十分にある。
リニア新幹線建設の是非は国民全体に関わる重大問題。
原発を推進するのか。
核兵器を開発し、保有するのか。
これらの問題に匹敵する国民全体に関わる重大問題である。
リニア新幹線建設の是非を判定するための基準は
1.経済性
2.技術への信頼性
3.環境適合性
この基準に照らして考えるとリニア新幹線建設は適正でない。
このリニア建設にブレーキをかけてきたのが川勝平太知事だった。
そのために川勝知事に有形無形の巨大な圧力がかけられてきたことが推察される。
不適切発言とリニア新幹線賛否を結びつけることは適正でない。
将来、リニア新幹線建設が誤りであったと判定されるときに、川勝知事の見識が再評価されることになると推察される。
リニア新幹線の大きな問題は膨大な電力を消費すること。
リニア新幹線稼働と東京電力柏崎刈羽原発の再稼働がリンクすると見られている。
リニア稼働を既成事実とし、必要電力を賄うとの理由で柏崎刈羽原発稼働が推進される可能性が高い。
技術への信頼性にも大きな疑念が残されている。
神戸大学名誉教授で地震研究者の石橋克彦氏は
『リニア新幹線と南海トラフ巨大地震
「超広域大震災」にどう備えるか』(集英社新書)
https://x.gd/m390G
で警鐘を鳴らす。
石橋氏はリニア新幹線が何本もの第一級の活断層をトンネルで横切る計画であることから、活断層による内陸大地震か南海トラフ巨大地震で大惨事になる恐れがあると警鐘を鳴らす。
石橋教授は以下の指摘を示す。
日本列島の陸域の大地震は、ほとんどが深さ15〜2キロより浅い「上部地殻」で発生する。
そこでは山地や盆地の形成といった地殻の変動を生む「造構力」が、おおむね水平に、絶えず働いている(プレート運動に起因)。
この造構力はゆっくりとではあるが「古傷」(活断層やプレート境界面)への圧力を強めていき、「古傷」が耐えきれなくなると「ズレ破壊」(震源断層運動)を起こす。
これが地震である。
鉄道や道路は、活断層を横切れば、それが活動したときに致命的被害を受ける恐れがある。
1930年の北伊豆地震で、東海道本線の丹那トンネルは横ズレの断層運動で約メートルずれた。
リニア新幹線(品川―大阪)は、中央構造線や糸魚川―静岡構造線をはじめ12の活断層をトンネルで横切るように設計されている。
そのさい国交省の中央新幹線小委員会は、活断層や地震の影響をまったく考慮しなかった。
そもそも小委員会に地震の専門家を入れなかったのである。
政府はM9クラスの南海トラフ地震が2021年1月1日から30年以内に70〜80%の確率で発生すると評価している。
リニア新幹線が開業した後の営業時間帯に南海トラフ地震が発生すれば何が起こるのか。
列車の大事故と損傷、トンネル内部の損壊・大量出水を招きかねず、また、リニアが南アルプストンネルを抜けた地点は、V字谷が深く地質がもろいので、大規模な斜面崩壊や地滑りが起こり、列車が埋まってしまう危険性もある。
川勝平太知事の辞任がリニア建設静岡工区着工とリンクすることに戦慄が走ることを見落とすべきでない。
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