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東京15区補選で“小池印”にすがる自公…都ファ擁立の乙武洋匡氏に相乗りでも現場は脱力気味
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/338259
2024/03/30 日刊ゲンダイ
ゲス不倫発覚から8年…(C)日刊ゲンダイ
岸田政権の余命を占う衆院3補選(4月16日告示、28日投開票)が迫る中、東京15区の構図がほぼ固まった。乱立模様だ。小池都知事が特別顧問を務める地域政党の都民ファーストの会が、自伝「五体不満足」で知られる乙武洋匡氏(47)を擁立。立憲民主党は江東区長選で次点だった元江東区議の酒井菜摘氏(37)を立てる方針だ。日本維新の会の金沢結衣氏(33)、共産党の小堤東氏(34)、参政党の吉川里奈氏(36)、政治団体「日本保守党」の飯山陽氏(48)に加え、IR汚職で実刑判決を受けて上告中の秋元司元衆院議員(52)も立候補を表明している。
秋元に続いて縄をかけられた柿沢未途前衆院議員は、昨年4月の江東区長選をめぐる公選法違反(買収など)で有罪確定。2代続けて逮捕者を出した自民党は不戦敗濃厚で、このところ連携を強める小池サイドとの相乗りを模索してきた。
選挙情勢に詳しいジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう指摘する。
「昨年実施された都内の首長選で自民推薦候補は2連敗を喫しました。裏金事件などで逆風は強まる一方ですから、自民の看板では勝てっこない。けれども完全な不戦敗は避けたいから、小池氏を引っ張り込みたい。都ファが立てた候補を自公が推薦した江東区長選方式、自公推薦候補を小池氏が応援した八王子市長選方式の再現を狙っています。いわば3匹目のドジョウです」
しかしながら、乙武氏の評判はいまなお微妙だ。8年前にゲス不倫が発覚し、自民党公認での参院選出馬は立ち消え。公明党の集票マシンである創価学会女性部がその手の醜聞を忌み嫌う上、自民の現場も脱力気味だ。
「不満足感が漂っています。そもそも乙武さんは、対立候補だった木村弥生前江東区長(公選法違反で公判中)を支援していた。投票を呼び掛けようにも、支援者に説明がつきません」(地方議員)
当時の木村氏の選挙ポスターには「木村やよいさんの政策に賛同しています!」として、乙武氏の名前も刷られていた。
「想定候補の名前を並べた情勢調査で乙武氏の数字が悪くなかったとも聞きますが、どうなるか。秋元氏と維新候補などの間で保守票を取り合い、自民票が割れる可能性もある。そうなれば、江東区長選で善戦した酒井氏が浮上する展開は十分あり得る」(鈴木哲夫氏)
国民民主党は乙武支援の公算大。立憲を軸に共産などがまとまれば、面白い戦いになりそうだ。
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