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下村博文氏は何のために政倫審に出てきたのか…裏金問題の全てを知りうるとされる人物が「知らなかった」連発
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/337695
2024/03/18 日刊ゲンダイ
衆院政治倫理審査会の委員室へ向かう下村博文(C)日刊ゲンダイ
衆院政治倫理審査会(政倫審)が18日午後に開催され、自民党の下村博文元文科相(69)が出席、弁明と質疑を行った。
《今後、政倫審が開催されるのであれば、党と相談して説明責任を果たしていきたい》
自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡り、総額約5.8億円の裏金化が報じられた安倍派(清和政策研究会)の元事務総長を務めた下村氏が4日に自身のX(旧ツイッター)にこう投稿してから2週間。
これまでに衆参両院で開かれた政倫審に出席した安倍派幹部らが揃って「知らなかった」「秘書に任せていた」などと答え、全容解明にはほど遠いやり取りだっただけに、「裏金問題の全てを知り得るキーパーソン」とされる下村氏の発言に注目が集まっていたのだが、冒頭の弁明から「知らなかった」を連発。当然のようにネット上ではこんな声が飛び交った。
《はい、またまた出ました。「私は知らなかった」「覚えていない」のマジックワード》
《この人、一体何のために政倫審に出てきたのか》
《自民党には真実を明かす議員が誰もいないということが分かったな》
キックバックの経緯も「ある人」も何も覚えてない
キックバックが始まった経緯を知る可能性が指摘されている森喜朗元首相(86)との不仲説が伝えられ、“爆弾証言”が期待されていた森氏との関係や関与についても、「私は承知しておりません」と繰り返すばかりだった。
2022年までの間に派閥からキックバックされた収支報告書への不記載額が476万円に上っていた下村氏。1月の会見では「ある人から、還付は個人のパーティー分に上乗せして、収支報告書で合法的な形で出す案もあったが、結論はなかった」と話し、記者から「ある人とは?」と問われると、「それは取材して聞いてください」と説明。
政倫審でも、この「ある人」について問われたのだが、「ある人」が分からなかったために「ある人」と表現したとして、「覚えていない」という趣旨の発言をしていたからクラクラする。
下村氏を巡っては、過去にも支援団体「博友会」を巡る政治資金問題が浮上。市民団体が東京地検に政治資金規正法違反の疑いで告発する事態に(その後、不起訴処分)。この時も説明はノラリクラリだったが、真実を語るという気はさらさらないようだ。
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