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自民党・茂木幹事長の「裏金議員」厳正処罰意向に…《なら、あなたは?》と冷ややかな声
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/337642
2024/03/18 日刊ゲンダイ
茂木敏充自民党幹事長(C)JMPA
「『上に甘くて下に厳しい』という組織であってはならないと考えている」「政治責任のあり方、けじめも極めて重要な問題だ。岸田首相からも指示を受けている。早期に厳正な対応を取っていきたい」
17日に東京都内で開かれた自民党大会後、派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡る安倍派元幹部らの処分について記者団にこう強調した茂木敏充幹事長(68)。処分について、「一律に全員同じにはならない」とも言い、派閥の役職や政治資金収支報告書への不記載額に応じて厳しい処分を科す意向を示した。
党大会前日の16日に党本部で開かれた全国幹事長会議では、裏金事件に対する都道府県連幹部の怒りが爆発。執行部に対し、「対応が遅すぎる」「説明になっていない」といった批判の声が続出したことから、茂木幹事長は早期の“鎮静化策”として厳正処分を口にしたとみられるのだが、党内では早くも「なら、あなたは?」「まさか他人に厳しく、自分に甘い処分なんてことにならないだろうね」といった冷ややかな声が出ているという。
というのも、茂木氏は「裏金事件」についての関与の度合いは低かったとはいえ、別の「政治とカネ」問題では渦中の人物だからだ。
裏金作りを巡る安倍派方式と茂木派方式の何が違うのか
茂木氏は自身の資金管理団体「茂木敏充政策研究会」から、国会議員関係政治団体ではない「茂木敏充後援会総連合会」に金を移動していたことが発覚。資金管理団体は使途公開ルールが厳しい一方、後援会組織は支出の公開基準が緩く、政治資金の流れが事実上チェックできない。
立憲民主党の蓮舫参院議員(56)は4日の参院予算委員会で、茂木氏の資金管理団体から後援会組織に移されたカネの総額が10年間で3億2000万円超に上っていたとし、「法律の抜け穴を使い、裏金をつくっている」「茂木派方式なんじゃないか」などと追及した。
茂木氏はこれまで「適正に処理してきた」と言っているのだが、この釈明は「裏金」を作ってきた安倍派や二階派の幹部らの説明と何ら変わらない。「なぜ、同じ事務所に拠点を置く、同じ会計責任者でありながら資金をわざわざ移し替える必要があるのか」「使途が明らかになっていないカネはどうなったのか」という疑問は解明されていないままだ。
《安倍派方式と茂木派方式の何が違うねん。裏金作りでやっていることは同じやろ》
《カネの切れ目は縁の切れ目とはよくぞ言ったもの。同士とか言っても、結局はカネでつながった関係だから裏切りも早いな》
《こんなゴマカシで国民が「はいそうですか」と言うと思っているのか。バカにするにも程がある》
茂木氏はまず、自身の疑惑をすべて明らかにして「けじめ」を付けるのが先ではないのか。
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