http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/388.html
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https://www.huffingtonpost.jp/entry/oisix-hutekisetu_jp_65cc52aae4b067c6b73f0c1d
東京電力福島第一原発の処理水を「放射能汚染水」と表記してXに投稿し、根拠も無く非難されている状態のオイシックスの藤田会長。
それでも、藤田会長が最も「事実を正しく捉え、科学的だった」という「笑えない話」。
「汚染水」を「処理水」と呼ぶことが正しいのか。
「処理水」を「汚染水」と呼ぶことが間違っているのか。
この問題は、「科学」にその解を求めるしかない。
以下に記事の抜粋を記す。
食材宅配サービス「オイシックス」を運営する「オイシックス・ラ・大地」(東京)の藤田和芳会長が、東京電力福島第一原発の処理水を「放射能汚染水」と表記してXに投稿し、批判が起きている。
この問題について、同社がこれまで複数回にわたり、藤田会長の同種投稿を社内で注意していたことがハフポスト日本版の取材でわかった。
藤田会長は、以前から処理水の海洋放出に反対する意見を投稿していたが、その度に「放射性汚染水」「放射能汚染水」と表記していた。
同社は2月15日、「不適切発言についてのお詫び」を発表。藤田会長の投稿は「不必要な不安を煽り、根拠のない風評被害に発展する可能性がある」として、「極めて不適切で容認できるものではない」と非難した。
経緯を振り返る
藤田会長は2月10日、Xに「本当は『放射能汚染水』なのに、マスコミはその水を『処理水』と呼んでいる」と投稿。
同12日には、「東京電力は、福島原発の放射能汚染水を海に流し始めた。今ある汚染水を海に流し終えるまで20年かかるという。その後、除去できないトリチウムを含む放射性物質を海に流し終えるまでは、さらに20年かかるという」などと発信した。
これらの投稿はX上で批判を受け、藤田会長は翌13日、「昨日、『東京電力は、福島原発の放射能汚染水を流し始めた』という投稿をしましたが、『汚染水』という表現は風評被害を拡大する恐れがありますので、『処理水』に訂正いたします」とポスト。
事態を重くみたオイシックス・ラ・大地も2月15日、「当社会長の不適切発言についてのお詫び」をウェブサイトに掲載し、「お客様や生産者様、株主の方々をはじめ、多くのみなさまに、多大なるご迷惑とご心配をおかけしてしまった」と謝罪した。
藤田会長には厳重注意したとし、後日開く懲罰委員会で何らかの処分を行う予定だという。
ハフポストの取材に担当者は
藤田会長はこの2月の投稿だけでなく、それ以前から処理水を「汚染水」と呼ぶなどしてきた。
例えば、2023年8月に「もし放射能汚染水が安全なら、海洋放出の必要はない。安全でないなら、なおさら海洋放出すべきではない」とXに投稿。同9月には「『汚染水』を『処理水』と言い替える姿勢は、プーチン大統領が『戦争ではない、特別軍事作戦だ』と言い張っているのに似ている」と自論を展開した。・・・
・・・また、「当社は個人の思想信条を尊重しておりますが、その発言が不必要な不安を煽り風評被害に発展する可能性があるものについては一切容認するものではありません」とした。
同社の処理水の安全性に関する見解は、国際原子力機関(IAEA)の評価と同様だとし、取引している福島など東北の生産者と真摯に対話を続けていくと答えた。
以下省略。
記事の抜粋はここまで。
「科学」の特徴は、
普遍性・・例外なくいつどこにでも妥当する。
論理性・・主張が首尾一貫しており理論の構築や用語に至るまで一義的である。
客観性・・ものごとの存在が主観によって左右されない。
ということで、表現できる。
そのことを踏まえた上で、
放射能に「汚染」されている状態とは、科学的にどう定義されているかを見てみよう。
記事に出てくる国際原子力機関(IAEA)が「定義している」内容がウィキペディアで見ることができる。
それを以下に引用する。
IAEAによる汚染(放射能汚染)の定義:(ウィキペディアから抜粋)
1. 表面上、または固体、液体、気体(人体を含む)内の放射性物質、または、それを生むプロセスで、その放射性物質の存在が意図しないか望ましくない場合。
2. ベータおよびガンマ線と低毒性(low toxicity)アルファ線の場合は0.4 Bq/cm2を超える量、または他のすべてのアルファ線の場合は0.04 Bq/cm2を超える量の放射性物質が表面に存在する場合。・・・
2. については、この定義は国際輸送規則上の定義であって、その数値以下であっても、1の科学的定義が考慮されなければならないとしている。
また特に、汚染の語には意図しないということを含意している場合があり、汚染の語は単に放射能の存在を示すにすぎず、関連する危険有害性の大きさを示すものではないとしている。
以上はウィキペディアから抜粋引用。
IAEAによる汚染(放射能汚染)の定義、特に1の「科学的定義」に従えば、
「汚染水」をALPS等によって一定量の放射性物質を除去したとしても、意図ぜずして混入した放射性物質が残っている以上は、”その危険有害性の大きさに関らず”「汚染」水と言うことになる。
「処理水」と言おうとも、放射性物質が残存していれば、”その危険有害性の大きさに関らず”放射能に「汚染」された水・・・であるから「汚染水」。
すなわち、プロセス的には「汚染」水に「浄化」処理を施した、いわば「浄化処理水」なのだろうが、除去できない放射性物質が残る以上「浄化水」あるいは「浄水」とは言えない。
結論的には、「汚染水」を浄化処理で放射性物質を除去しきれなかった「不完全浄化処理水」は、科学的には「放射能汚染水」ということになる。
オイシックスの藤田会長の言う「放射能汚染水」が唯一「科学的」表現だということだ。
政府と東電は、この「不完全浄化処理水」を(完全を装って)「処理水」と言っているわけだ。
こうしてみると、「処理水」という表現は、恣意的に「汚染」を隠すために作られた悪質な造語と言える。
科学的には、放射性物質が残存し、「放射能に汚染された水」という実態は変わらない。
「汚染水」あるいはもっと正確に「放射能汚染水」という表現こそが科学的であり、「処理水」と表現するのは、もはや科学とは無縁の「詭弁」の類いだろう。
政府は、IAEAが公表した包括報告書を振りかざし、海洋放出の安全性と正当性が示されたかのように主張する。
しかし、この報告書に、海洋放出の方針を「推奨するものでも承認するものでもない」との記載があることには触れようともしない。
さらには、「IAEAとその加盟国は、この報告書の利用によって引き起こされるいかなる結果に対しても責任を負わない」
と自ら書いているということになってしまえば、報告書そのものが非科学的であり、政治的に利用するためだけの書類だという証左ではないか。
藤田会長が言う。
「もし放射能汚染水が安全なら、海洋放出の必要はない。安全でないなら、なおさら海洋放出すべきではない」
と。
この指摘に対する反論を、私は未だ目にしたことがない。
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