http://www.asyura2.com/24/senkyo293/msg/233.html
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/306279?rct=national
「裏金問題」は確かに大問題に違いない。
されど、こちらはも忘れてはならない。
対応を誤れば、人の命と人類の未来に甚大な悪影響を及ぼす問題だ。
つくづく思う。
こんないい加減なことで始められた「汚染水」の海洋放出。
即刻、止めなければならない。
その上で、改めて人類の健康への影響など、「生命の安全」への影響の有無について「科学的に」結論を得てから、「汚染水」の「海洋放出の是非」を判断すべきではないか。
福島原発で発生している「汚染水」の海洋放出問題。
いつの間にか、「放出関連設備と、設備の運用の安全性の問題」にすり替えられている。
そう、思いませんか?
記事から、報告書の内容を拾えば、以下のようなものだ。
「国際的な安全基準の要求事項と合致しない点は確認されなかった」
「技術的な懸念はない」
「放出関連設備は国際的な安全基準に合致するかたちで設置・運用されている。」
たったこれだけの言葉だが、内容は重要だ。
何故なら、IAEAがこれまで「国際的な安全基準」と言ってきたのは、
「放出関連設備は国際的な安全基準に合致する」と言っているように、彼らの関心事は「設備の安全」「設備運用の安全」でしかないということが明らかだろう。
以下に記事の全文を転載する。
国際原子力機関(IAEA)は30日、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出後に派遣した調査団による検証作業の報告書を公表し、「国際的な安全基準の要求事項と合致しない点は確認されなかった」とする見解を示した。調査には、放出に反発し、日本産水産物の輸入停止を続ける中国の専門家も参加した。
報告書は放出の安全性を強調する日本の主張に沿う内容。ただ中国は処理水の監視への関与強化を求めており、報告書が規制撤廃につながるかどうかは不透明だ。
IAEAは放出前の昨年7月、東電の計画は「国際基準に合致する」とする包括報告書を公表。今回は昨年8月下旬に始まった放出作業が、計画通りに実施されたかどうかを検証した。
調査団は昨年10月24〜27日に東電や経済産業省、原子力規制庁の関係者と面会し、放出データや設備の運用実績を確認した。第1原発では処理水タンクや異常時の緊急遮断弁、放射線監視装置を視察。同月27日には「技術的な懸念はない」とする見解をホームページで公表していた。
記事の転載はここまで。
もう一つ、朝日新聞の記事を拾う。
「IAEA、処理水放出後初の報告書 「設備の運用、国際基準に合致」」
(https://www.asahi.com/articles/ASS1Z71KWS1ZULBH00C.html?iref=pc_preftop_fukushima)
東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐり、国際原子力機関(IAEA)は30日、国際専門家らでつくる調査団による処理水の放出後初めての報告書を公表した。
放出関連設備は国際的な安全基準に合致するかたちで設置・運用されているとして、放出による人と環境への影響は「無視できるほど」などとした昨年7月の報告書の結論を再確認できたとしている。
今後も定期的に放出の状況を確認するといい、次の調査は今年春の予定という。・・・
(以降は有料記事の為 私には読むこと叶わず。)
朝日新聞の記事によれば、
「・・・放出関連設備は国際的な安全基準に合致するかたちで設置・運用されている・・・」ことが、「放出による人と環境への影響は「無視できるほど」」との判断根拠になっているということのようだ。
明かに、論理の飛躍があり、「科学的」ではない。
そして、東京新聞の記事によれば、
「・・・国際的な安全基準の要求事項と合致しない点は確認されなかった・・・」
努力不足は免責にして・・・、というわけでもなかろうが、「確認範囲の少なさ」を自覚していることによる、不安心理が現れた表現と言える。
(あくまでも、見た範囲では・・・ね、といったところだろう。)
東京新聞によれば、実際に行った調査活動は、
「・・・調査団は昨年10月24〜27日に東電や経済産業省、原子力規制庁の関係者と面会し、放出データや設備の運用実績を確認した。第1原発では処理水タンクや異常時の緊急遮断弁、放射線監視装置を視察。・・・」
すなわち、「関係者との面会」と、処理水タンクや監視装置等の「外からの見学」。
当時の新聞に写真が載っていたが、「幼稚園の園長さんのように、手を後ろ手に組んで、タンクを見上げていたものだ・・・大きいですね〜💛。」
勿論、メモを取る用意などしている人などは、確認されなかった。
この視察の最中の10月25日の事故、
ALPS清掃中に、洗浄廃液を流すホースが外れ、作業員が放射性物質を含んだ廃液を浴びて「被ばく」し、入院した、
「あの事故」。まだ多くの方の記憶に残っていると思う。
にも拘らず、、「・・・調査団は、同月27日には「技術的な懸念はない」とする見解をホームページで公表していた。」
何を見ているのか、どこを向いているのか。このいい加減さ、どう表現しよう。
福島から出る「汚染水」を海洋に放出することは、地球上に住む全人類の健康に害を及ぼし、世界の海洋環境を放射能で汚染し、生物の生態系を破壊することを、国際社会が懸念している。
そのことは、科学的に合理的な懸念といえよう。
事故後13年も経っているにも拘らず、燃料デブリの1mgすら取り出せていない。
燃料デブリの取り出しが完了しなければ、「汚染水」の発生も止められない。
「汚染水」の海洋放出を「何時まで」続けなければならないのか、誰にも分かっていない。
「汚染水」の海洋放出で海洋に投棄される「放射性物質の総量」も、誰にも分かっていない。
これで、専門家、或いは科学者にどうですか?と言ったところで、「科学に立脚した議論」になる筈もない。
これまで、科学的に議論がされてこなかったということだ。
岸田首相は、「専門家のレベルで科学に立脚した議論を行っていくことになる」と周主席との会談後に表明している。・・・ほんとかな?
そんな中、IAEAは「技術的な懸念はない」と言うだけ。
国際社会は、「福島から出る「汚染水」を海洋に放出することは、地球上に住む全人類の健康に害を及ぼし、世界の海洋環境を放射能で汚染し、生物の生態系を破壊する可能性が否定できないと、科学的に合理的な懸念を訴えている。
日本政府は国際社会の合理的な懸念に真摯に向き合い、誠実な態度で、起こしてしまった事故の収束に取り組むべきだ。
間違っても、現在と将来の人類に悪影響を与えるような禍根を残してはならない。
「汚染水」の海洋放出。
即刻、止めなければならない。
そして、燃料デブリを取り出せ。
話はそれからだ。
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